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【インタビュー・動画】勝つための格闘技医学 応急処置編

 格闘技専門のスポーツドクターとして「強くなる医学」を研究・実践している二重作拓也先生が、格闘技の試合で起こりえるケガの応急処置法をインタビューと動画でわかりやすく紹介。応急処置のベーシックなテクニックを身に付けておくことで、パフォーマンスアップ、さらには選手生命向上と目標達成につながる!

PROFILE
二重作拓也(ふたえさく・たくや)
福岡県北九州市出身。明治学園中学校、福岡県立東筑高等学校、国立高知医科大学卒業。
格闘技医学会代表 日本医師会認定健康スポーツ医 日本臨床スポーツ医学会
日本リハビリテーション医学会員
※詳細はこちら→

――ドクター、格闘技の試合におけるケガと応急処置の必要性について教えて下さい。

「格闘技は基本的に対戦相手との戦いですが、事故やケガといった“見えない敵”とも戦わないといけません。特にトーナメントでは、必ずしもいちばん強い選手が勝ち上がるわけではありません。よく、トーナメントは山登りに例えられますが、山に登る際、いかに事故やケガをしないか、また、ケガを負ったとしても、それを最小限に止められるか。これがもうひとつの“裏テーマ”になります」

――それはどういうケガの時に当てはまりますか? 

「例えば、アキレス腱が切れたり、肩を脱臼したり、靱帯が完全断裂することなどです。運動ができないレベルのケガや負ってしまっては、過酷なトーナメントを勝ち上がって優勝するのは現実的には無理です。チャンピオンになる選手は、結果的に“戦いが継続できないほどのリスクを回避した選手”と表現できるかと思います。ですから、トーナメントの際に迅速かつ適切な応急処置を行うことが、“見えない敵”と戦う際の有力な武器になり得ると考えています」

――なるほど、見えない敵と戦うために応急処置が使えるんですね。プロの興行ではワンマッチも多いのですが、その際にも応急処置は役立ちますか?

「もちろん、ワンマッチの戦いでも、極力、ケガをしにくい強い体を作ることが重要です。またケガをしたとしても、試合後すぐに応急処置を行うことで、ケガによる機能障害を最小限に抑えることができます。特にプロ選手の場合、名前が売れてくると試合のオファーが短期間に集中してしまいます。『ケガをしっかり完治させてから、次の試合を考えます』という考えは、格闘技医学的には理想なんですが、そうはいかないのが現実だと思います」

――確かにそうですね。 

「ですから、例え打撲程度の小さなケガ(ファイターとしては、ケガに入らないようなケガ)であっても、試合後やスパーリング後に受けたダメージを応急処置で極力最小限に抑える習慣を普段から付けておくと、選手生命が長くなりますし、次の試合の準備に早く取り掛かれるようになります。プロ選手は、目標となる舞台でのタイトルマッチに行くまでに、結果を出し続けなければならない。しかも、チケットを買って下さるファンや支援者の皆さんが喜んでくれるようなパフォーマンスをリングで実現しなければなりませんから、選手生活そのものを長期のトーナメントと考えて、体をいたわる必要があるかと思います。

▲ゲーリー・グッドリッジの手当をする二重作氏。

 ちなみに、PRIDEやHERO’S、K-1でも活躍した人気選手、ゲーリー・グッドリッジ選手のチームでは、ワンマッチの試合後、例え軽傷でも必ずケガの治療を行っていました。日本人なら、『大丈夫です』と言って片付けてしまうようなかすり傷程度でもしっかり消毒して対処していました。一度、なぜそこまで気を使うのか聞いたところ、『もし細菌が感染したらしばらく戦えなくなるだろう? オレはプロだから、オレの体だけど、みんなの体なんだ。だから大切にしなきゃいけないんだ』と話していました」

☆勝つための格闘技医学 応急処置編の動画

第1弾

打撲、捻挫をした場合

 

<解説>
スネ、足首を負傷した場合の対処法、すぐにやるべきこと

第2弾
アップするための順序

 

<解説>
応急処置後、次の試合に向けウォーミングアップする場合の順序を紹介する

第3弾
チームドクター(プロフェッショナル)編

 

<解説>
医師のライセンス、メディカルスタッフを対象とした、通常のRICE処置以上の予防法と治療法を公開

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