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 10 月27日(土)28日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される新極真会『第44回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』。今回、優勝 候補の筆頭と目されているのが、一昨年の全日本大会と昨年の全世界大会で2年連続準優勝している村山だ。イメージトレーニング、24時間ウォーキング、バ レエ特訓など他人がやらない練習を積極的に取り入れている村山は、今年どんな試合を見せてくれるのか?(取材日:2012年10月11日)

PROFILE
村山 努
(むらやま・つとむ)
1981年2月9日、京都府出身
身長178cm、体重95kg
第26回全日本ウエイト制重量級優勝
第41回全日本7位
第42回全日本準優勝
第10回全世界準優勝
新極真会京都南支部・支部長 参段

■第1章 今までと同じでは自分自身があまり面白くない

ーー全日本大会が近付いてきましたが、今はどんなご心境ですか?

「楽しみです。順調に仕上がりつつあります」

ーートーナメント組み合わせを見てどのような印象を受けましたか?

「“こんな感じかな”というくらいで、特に考えたことはないです。順当に振り分けられているな、という印象ですね」

ーートーナメントを見て、対戦相手は誰が勝ち上がってくるか予想はしないんですか?

「ある程度は予想しますが、全世界大会でも全日本大会でも予想していた選手が勝ち上がってこなかったこと があるので、誰が来てもいいように自分の準備をしっかりしておこうと思っています。どの選手が勝ち上がってくるかを想定して試合のイメージはしますが、一 人の選手にこだわりすぎないようにしています」

ーートーナメントで山になりそうなのは何回戦ですか?

「やはり初戦です。初戦を勝ち上がることが一番大事ですから。勝ち上がっていくにつれて強い選手と対戦する可能性がありますので、一戦一戦が大事になってきます」

ーー初戦は調子が悪いと言う選手が多いですが、村山選手はどうですか?

「自分は苦手意識はないですね。しっかり準備して初戦にトライしますので、その時の大会のコンディションやメンタルは全てが初戦に現れると考えています。そこでしっかりと出来るように準備していきたいです」

ーー今回はどんなところに重点を置いて稽古されましたか?

「前回の全世界大会では軸がブレない組手を意識していたんですが、今回はそれに加えて技の振り分け、左右 への動きを意識して稽古をしてきました。崩れなければ技を効かされることはないと思い、以前は崩れない体幹だけを意識していたんです。それはある程度、全 世界大会で出来たので、今回は前後左右の動きと技の振り分けにチャレンジしたいです。全世界大会の時は、上段系の蹴りも相当練習したんですが、ほぼ突きと 下段廻し蹴りだけでした。それは下段に絞ろうと途中で作戦を変えたからですが。でも今回は上中下の振り分けをして、もっともっと技を自由自在に出していけ たらな、と思っています」

ーー稽古での完成度はどれくらいですか?

「まあまあです。8割くらいは完成しています。あとは本番の試合でどれだけ発揮できるかですね。そこが自分にとって一番のキーポイントです」

ーー稽古で出来ていても試合ではなかなか出せないと言われますが、村山選手でもそうなんですか?

「はい。出せることもありますが、出せないことの方が多いですね。稽古通りに動けたらもっとノビノビと出来るのにな、と思ったりします」

ーーそれはなぜだと思いますか?

「やはり勝ち負けがかかっているからでしょうね。リスクを冒してでも行くか、それとも勝ちに徹した組手を するか。勝ち負けを考えると、大技や思い切った動きがなかなか出来ません。でも今回は、多少リスクを冒してでもトライしてみようと思っています。やはり新 しい組手に挑戦したいというのがあるので。今までと同じでは自分自身があまり面白くないんです。自分自身がワクワクするような組手をすれば、観ている人た ちも“次はどんな技が出るんだろう”と楽しみに試合を観てもらえるんじゃないかなと思っています」

ーーと言うことは、今回の大会では派手な村山選手が観られるということですか?

「どうなんでしょう(笑)。基本的にはガラッと大きく変わるわけではないです。本質的なところは軸として残しておいて、それにプラスアルファで意識的なものや技の振り分けが出来たらいいですね」

ーー上段系の蹴りが苦手なわけではないですよね?

「実は凄く得意なんです。稽古では変則的な蹴りやカカト落としなども使います。自分は身体が柔らかくて、 意外と上段系が得意なんですが、試合では全然出せないんです。下段も得意は得意なんですが、下段で効かせる方がやりやすいので下段ばかりに固執してしまっ ているところがありますね。上段系も試合で出せるように今は練習中です」 ・・・

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