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鶴屋浩・パラエストラ松戸代表が語る 選手のメンタルケア

▲快進撃のパラエストラ松戸(パラエストラ千葉ネットワーク)を率いる鶴屋代表(前列左)

 試合前の選手は不安や恐怖に襲われがちだ。自信を失ったり、夜眠れなくなったり、マイナスなことを考えて気持ちが落ち込んだりと、様々な精神状態に追い込まれることがある。そのような時、指導者はどんなメンタルケアをしているのだろうか。修斗世界フライ級王者・内藤のび太、VTJフライ級トーナメント優勝・扇久保博正など多くの強豪を生み出し、総合格闘技の名伯楽として今注目を浴びている鶴屋浩・パラエストラ松戸代表に聞いた。

●試合前に自信を失ってしまった選手にはどうするか?

「試合の何週間前、何日前、何時間前に緊張から気分が変わるかは、選手によって違います。指導者は選手個々にどのタイミングで緊張するかを把握しておかねばなりません」と鶴屋代表。緊張の仕方も選手様々だという。

内藤のび太(左)のセコンドに就く鶴屋代表

「例えば、内藤のび太なんかは自分の世界に入り込んでしまって喋らなくなってしまいます。まあ、彼の場合は普段から喋りませんが(笑)、試合1週間前になると全く喋らなくなりますね。逆におしゃべりすることで緊張をほぐす選手もいます。そういう選手は控え室に入っても試合前までおしゃべりをしている。そういう風に個人によって緊張の仕方はだいぶ変わってきます。

 そこで口出しをすることはありません。それは彼らのいつものモチベーションの上げ方なんだと思って、それに付き合ってあげます。個人個人のリラックスの仕方、モチベーションの上げ方があることを把握してあげて、それに上手くのせてあげることを意識しています」

 基本的には、選手それぞれが自分の経験からリラックスの仕方、モチベーションの上げ方を身に付けるのがいい、とも。

「試合前にこうしろ、ああしろと言うと“黙っていてくれよ”という雰囲気を出す選手もいる。そういう時は僕も黙っているし、他のコーチが何か言おうとしても“彼は今自分の世界に入っているから今は言わなくてもいいから”と止めます。ベテランになってくると自分のやり方が決まっていて、こういう場合はどうすればいいかをそれぞれ経験しているので。経験のない若い選手たちは、このやり方では今回うまくいかなかったから、次はこういうやり方を試してみようというような形で試合で実験している選手もいます」

▲修斗環太平洋ウェルター級王者になった児山佳宏(パラエストラ松戸)

 それでも、試合前になると減量や疲れなどで動きが悪くなり、自信を失ってしまう選手もいる。そういう場合、指導者としてはどうしているのか。

「僕の場合は物凄く褒めます。ミットを持った時に“パンチが凄く走っているよ”とか“ナイスパンチ!”など必要以上に声をかけてあげます。あとはわざと薄いミットを打たせていい音が出るようにして、選手が“自分はいま調子がいいんだ”という気持ちにもっていきます。普通の会話の中でも“調子いいな”“いけるじゃん”とわざとオーバーに褒めますね。

 性格によっては弱気になって逃げたくなっている選手もいるんですよね。そういう時は厳しい言葉をかけなければいけない選手もいるのでかけます。でも、僕の場合は厳しい言葉よりも温かい言葉の方が多いです。僕も経験があって、若い時は“何をやっているんだ、こんなんじゃ勝てないよ”と厳しいことを言って、逆に選手が落ち込んでしまうこともあったので、これは失敗だなと」 ・・・

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■試合前に自信を失ってしまった選手にはどうするか?
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