【コラム】待望の初来日、現代ムエタイのスーパースター「スーパーレック」とは？

10月9日（日）東京・ディファ有明にて開催される『MuayThai Super Fight』に初来日を果たすスーパーレック。ムエタイファンならその名を知らぬ者はいないスーパースターの初来日となるが、どんな選手なのか？　そして今回のヤスユキ戦の見どころを解説する。（文：佐藤孝也）

■2015年MVP選手を下す実力、2大殿堂の両方で1位

　今月から連載させていただく、佐藤孝也のコラム「ムエタイコラム」。第1回目の今回は、今まさに旬で待望の初来日を果たす「スーパーレック・モーラタナバンディット」選手を取り上げたいと思います。

　9月23日（金）タイ・ルンピニースタジアムのビッグマッチ『スック ルアンポンコンパディアオ』のメインに登場したスーパーレック。対戦相手はあの、日本でも有名なセクサン・オークワンムアン（※2015年9月に梅野源治とラジャダムナンで対戦、判定勝ち。2015年ムエタイMVP）でした。

　メジャースタジアムでメインを張るだけでも一流の証明になりますが、この興行のプロモーター・ビチット氏はまだ比較的新しいプロモーター。当然、他の有力プロモーターの協力を得てビッグマッチを開催した訳ですが、その中でメインを張れるのは、やはり“選ばれしもの” 。

　セクサンとの試合も予想に違わず好勝負で、結果はスーパーレックが僅差で勝利したものの、タイならではの即再戦が既に決定したようです。

　スーパーレック・モーラタナバンディット（本名；マナチャイ・アイアムシリ）はタイ東北部、カンボジアとの国境に接するブリラム県出身の21歳、所属ジムは名門・ギャットムー9ジム。このギャットムー9ジムは、かつてのスーパースター・シンダムやパノムルンレック、ペットパノムルンにルンナライと、超一流ばかりが揃う名門中の名門です。

　そんな環境で育ってきたスーパーレックは、2011年にプロムエタイ協会ミニフライ級王者となったのを皮切りに、同年にプロムエタイ協会とルンピニースタジアムのフライ級王座も獲得、2013年にはルンピニースタジアム認定バンタム級のタイトルも獲得しています。現在はラジャダムナン・ルンピニーともスーパーフェザー級1位。名実ともに超一流選手ですね。

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