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2013年5月度MVP 武尊

毎月eFightが取材した大会の中で、最優秀選手を決める月間MVP。2013年5月のMVPは、5月12日(日)後楽園ホールで行われた『Krush.28』でフルラウンドの打ち合いの末に四冠王・寺戸伸近を破り、Krush -58kg級初代王座に就いた武尊に決定!(2013年6月6日UP)

PROFILE
武尊(たける)
1991年7月29日、鳥取県米子市出身
身長168cm、体重58.0kg
チームドラゴン所属
※詳細は選手名鑑へ→

選考理由
1、「寺戸を破りKrush -58kg級初代王座を獲得」
2、「超満員の観客を沸かせる激闘を展開」
3、「まだ21歳の若さで今後さらなる活躍が期待される」

選考委員
Fight&Life、ゴング格闘技の各格闘技雑誌の編集長とeFightの全スタッフ

受賞された武尊選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロカルシウム 300粒 1個マルチビタミン&ミネラル 1個アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、eFightより記念の盾が贈られます。

プロカルシウム 300粒

骨の形成に必要なコラーゲンやカルシウムなどミネラルを含むプロテタイトに、骨の成長を考えたカルシウム、乳果オリゴ糖、CPPなどを配合しました。
マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。
アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒

選び抜かれた8種類の成分。トップアスリート達が使用する回復系サプリメントです。
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贈呈:ゴールドジム

MVP記念インタビュー 
「鳥取から上京する時、チャンピオンベルトを持って帰って来ると誓った」

戦っていると本当に楽しくて笑ってしまう

 新設されたKrush -58kg級初代王座決定戦として行われた、武尊と寺戸の一戦は“山陰対決”として大きな話題を呼んだ。

 武尊は鳥取県出身、寺戸は島根県出身。

 山陰地方出身者同士という珍しい組み合わせにより、いま日本格闘技界で一番ホットなリングであるKrushのタイトルが争われるとあって、それぞれの県のご当地キャラが応援に駆けつけたり、山陰地方の地元新聞に大きく取り上げられたりと出身県を巻き込んでの盛り上がりとなったのである。

「試合前から地元のテレビや新聞に出していただき、地元の人たちが凄く応援してくれて鳥取代表みたいな形で戦わせてもらったので、凄く力になったし、嬉しかったです。相手が島根県出身だったのも大きかったですね。鳥取と島根ってライバル的なところがあるので、盛り上がったのはそれもあったと思います」

 試合は1Rから最終3Rまで、場内を沸かし続ける熱戦となった。1R終了直前に武尊が右フックでダウンを奪い、2Rからは寺戸が逆転を狙って打ち合いを挑む。武尊も負けじと打ち合い、激しくパンチと蹴りが交錯した。

 両者のフルスイングの打ち合いに、場内は大興奮。大歓声に包まれる中、最終Rも両者が足を止めて打ち合う。武尊がラッシュをかければ、寺戸も必死の反撃。壮絶な試合の勝敗は判定にもつれ込み、1Rにダウンを奪った武尊が判定勝ち。Krush -58kg級初代王座に就いた。

「ずっとやりたかった相手だったので、試合が出来て嬉しかったです。実は寺戸選手の攻撃をもらって2Rくらいから記憶が飛んでしまい、あまり試合内容は覚えていません。寺戸選手と戦えて嬉しい気持ちと、これで勝てばチャンピオンになれるんだというのがあって、ああいう試合になったのだと思います」

 嬉しい気持ちは試合中の武尊の表情にも表れていた。攻撃している時も、自分が攻められている時も武尊は笑顔を浮かべていたのである。これまでの試合でも、笑いながら戦っている場面は何度も見られた。

「あれは格闘技を始めた頃からの癖で、戦っていて本当に楽しくなってしまうんです。相手にもよって全然楽しくない時もあるんですが、寺戸選手のような打ち合ってくれて気持ちで勝負してくれる本当に強い相手とやると楽しくなってしまいます。多分アドレナリンが人よりも多く出ているんじゃないですかね。“こんな強い人と殴り合っているよ!”みたいな気持ちになって、自分が殴られたら余計にテンションが上がります」

 ムエタイの選手が相手を挑発するためや、ダメージをごまかすために笑う光景はよく見られるが、武尊の試合中の笑顔にそういう意味は全くないという。

「挑発やごまかしとは違いますね。全くの無意識なんです。アマチュアで試合をやっている頃からずっと笑っていて、前に所属していたジムの人たちからもバカにされていました。“お前、試合中に笑いすぎだよ”って(笑)。自分が追い込まれても笑ってしまいます。本当のピンチでは笑わないと思うんですが、少しくらいのピンチなら“面白いじゃん”みたいな気持ちになりますね」

■守りに入るくらいならチャンピオンでなくなった方がいい

 試合から数日後、武尊はチャンピオンベルトを持って故郷・鳥取県に凱旋。そこには、想像もしていなかった歓迎ぶりが待ち受けていた。

「挨拶回りのため帰郷したんですが、反響が凄くて。地元のテレビ局に試合の映像をニュースで放送していただいて、その反響だと思うんですが、こんなに知られているんだと思ったくらいでした。外を歩いていたら“テレビで見ましたよ”と言ってくれる人がいたり、鳥取支庁に表敬訪問させていただいたんですが、地元のテレビ局と新聞社が7~8社くらい来てくれて、初めてテレビカメラに囲まれてビックリしました」

 地元へのベルトを持っての凱旋は、武尊にとってひとつの大きな目標だった。高校を卒業し、プロ格闘家になるために上京。周りからは反対意見も多く、お前に出来るわけがない、それでご飯が食べていけるほど甘い世界じゃない、と様々なことを言われたという。

「東京に行って就職するでもなく進学するでもなく、格闘技一本でメシを食う気持ちで鳥取を出てきたので、格闘技でダメだったら自分はもうダメだくらいの気持ちで上京しました。反対も多かったし、バカにされることもありました。

 高校の先生にも『進学はどうするんだ』と聞かれて、“プロ格闘家になります”と答えたら、『バカじゃないの』と言われて(笑)。上京する前に会う人、会う人に言っていたんです。“チャンピオンベルトを持って帰って来ます”と。獲れなかったら恥ずかしくて帰れないという気持ちでした。見返してやりたい気持ちもありましたね。やっと達成出来ました」

 故郷をあとにする時に誓った目標を達成した、21歳の若きチャンピオンは今後の目標について次のように語った。

「Krushに出ている以上は、壊すか壊されるかの試合をチャンピオンになってもやりたいと思います。僕の性格的にも、最後まで倒しに行かないと満足出来ないところもあって。

 チャンピオンになったからと言って守りには入りません。守りに入るくらいならチャンピオンでなくなった方がいい。そういう気持ちがなければ、Krushのチャンピオンではないと思っています。

 今後はとにかく強い相手とやって、Krushのベルトの価値を高めていきたい。他団体には俺の方が強いと思っている選手がいるだろうから、だったらKrushに来いよって感じですね。そう言ってKrushに来る選手をみんなぶっ壊して、次は世界チャンピオンになることが目標です」

 Krushのチャンピオンはクラッシャーでなければならない。そう自負してい る武尊は、今後さらにアツい試合で日本の格闘技界を盛り上げていってくれそうだ。

関連リンク

・ゴールドジム Web site
・試合レポート「山陰対決は鳥取・武尊がフルラウンドの打ち合い制す」

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