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2014年5月度MVP 藤原あらし

 毎月イーファイトが取材した大会の中で、最優秀選手を決める月間MVP。2014年5月のMVPは、5月18日(日)ディファ有明にて開催された『蹴拳18』で、ルンピニースタジアム認定スーパーフライ級9位ゴンプートーンを激闘の末に破った藤原あらしに決定!(2014年6月6日UP)

PROFILE

藤原あらし(ふじはら・あらし)
1978年12月22日、和歌山県出身
身長164cm、体重53.0kg
バンゲリングベイ・スピリット所属
※詳細は選手名鑑へ→

選考理由
1、「ルンピニースタジアム現役ランカーに勝利」
2、「35歳という年齢にして快挙を達成」
3、「神の階級と呼ばれるムエタイ軽量級での活躍に期待がもてる」

選考委員
Fight&Life、ゴング格闘技の各格闘技雑誌の編集長とイーファイトの全スタッフ

受賞された藤原選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロカルシウム 300粒 1個マルチビタミン&ミネラル 1個アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

プロカルシウム 300粒

骨の形成に必要なコラーゲンやカルシウムなどミネラルを含むプロテタイトに、骨の成長を考えたカルシウム、乳果オリゴ糖、CPPなどを配合しました。
マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。
アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒

選び抜かれた8種類の成分。トップアスリート達が使用する回復系サプリメントです。
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贈呈:ゴールドジム

MVP記念インタビュー 
「年齢を言い訳にして辞めたくなかった」

■年齢とともに上がったものはあっても下がったものはない

 藤原は大学キックボクシングを経て、2002年にプロデビューしたキャリア12年の大ベテラン選手。59戦38勝(25KO)12敗9分という戦績を持ち、敗れた相手はほとんどがタイ人のムエタイ選手で、日本人選手には3度しか負けたことがない。

 そんな日本キック界軽量級の第一人者である藤原が、ムエタイの二大殿堂のひとつ、ルンピニースタジアムの現役ランカーとランキング入りを懸けて激突した。

長年にわたり立ち技最強と呼ばれているムエタイにおいて、軽量級は特にタイ人の選手層が厚く、外国人がルンピニースタジアムのランキングに入れたのは僅か数名。そのため“神の階級”とも呼ばれている。

 対するゴンプートーンはスーパーフライ級9位でまだ20歳。35歳の藤原より15歳も若く、勢いに乗っている選手だ。

 藤原は1Rから徹底して左ローキックを蹴ってダメージを与えていき、ゴンプートーンは足を蹴られるのを嫌がってか、ジャンプしての左ミドルキックを多用する。3Rになると両者がパンチ、ヒジで打ち合いを始め、ゴンプートーンは首相撲に持ち込んで藤原を何度も転倒させた。

 4Rはゴンプートーンが首相撲で有利に立ったが、5Rになると激しい蹴り合いの中、藤原が前に出続ける。判定は2-0で攻め続けた藤原が勝利し、現役ランカーを破る快挙を達成した。

「やっと、ですね。やっと勝てました。遅かれ早かれ勝つつもりでしたが、遅すぎたくらいでした。お待たせしましたって感じです」と、藤原は悲願であったランカー越えを喜ぶ。

 周囲を驚かせたのは、やはり35歳という選手としては下り坂になる年齢で若いランカーに勝ったことだが、藤原は「年齢差は関係ないと思っています。やる気だけですよ。諦めなければ出来るのです。年齢を言い訳にして辞めたくなかったので、やり続けて良かったです」という。

 数々の激闘のダメージや年齢的な衰えを感じないのかとの質問には、「全くないです。年々成長しています」と胸を張って答えた。

「年齢とともに上がったものはあっても下がったものはないです。年を重ねると闘争心も薄れると言いますが、自分の場合は8年前に最初の子供が出来た時点で闘争心はなくなっていました。“やってやる!”みたいな気持ちはなくなり、子供がいるから負けられないという気持ちの方が大きくなったんです。家族という背負うものが出来たので、今の方が若い頃よりも確実に強いです」

 とは言え、年齢とともに肉体は衰え、怪我が治りにくくなると口にする選手は多い。ところが藤原は、それは間違っていると断言した。

「そんなものは自分に暗示をかけているだけですよ。そういうものだと思い込むからそうなってしまうのです。自分も前はここが痛い、あそこが痛いと言っていたんですが、今では若い頃よりも怪我が少なくなりましたからね。これは強がりではなくて本当です」

 その秘訣は何なのかと聞くと、藤原からは意外な答えが聞かれた。

「何も特別にやっていることはないです。毎日、好きにやらせてもらっています。よく食事のことや肉体のケアについて聞かれるんですが、本当に何もやっていません」

 しかし、藤原は少し考えた後、「ただひとつ、他のベテラン選手と違うことがあるとすれば……」と続けた。

「常に“上しか見ていない”ことですかね。上しか行くところがないと思っています。自分より強いのは、ルンピニーのベルトを巻いている選手しかいないくらいに考えているので。

 もう自分はダメだとか、もうそろそろ引退かなとかは一度も考えたことがありません。僕の周りでそういう言葉は厳禁です。もうトシだから、という言い方は全て辞めました。年齢や生活を言い訳にして消えていく選手っていっぱいいるじゃないですか。そういうのを排除したらどうなんだろうってずっと思っていたんです。

 何でも気にしすぎはよくありません。練習だけで常に大きなストレスをかけているんですから、それ以上にストレスをかけてどうするんですかって感じですよ。練習だけ一生懸命にやっていればいい、やることをきっちりやろうぜってことです。

 負けた試合のことも意識しないです。クヨクヨと考えない。考えて何かいいことがあるのか、と。負けから学ぶことはあるけれども、負けたことをクヨクヨと考えて前に進めるのかと思います。自分は前しか向いていません。自分の課題が多すぎて、そんなもん気にしている暇はないんですよ。ルンピニーのベルトを巻くことを考えたら、今の状況ではまだ勝てない。課題を克服するために時間が足りなくて大変なんです」

■30歳を超えたベテラン選手たちへのメッセージ

 今回、今まで越えられなかったランカーの壁を越えることが出来た理由とは?

「ずっと前に出続けたのはいつも通りです。2R以降の攻防は相手が攻撃を出しながらも下がっていたじゃないですか。攻撃されて僕が下がっていたなら負けていたと思う。技術面で言ったら相手の方が上だったかなと思うけれど、気持ちで勝負しました。どんどん前に出て行くのは常に意識していますね。

 あとは一発一発の速さを意識しました。威力よりもスピードを意識したのです。どうすれば次、次と技を出せるかを考えられるようになりましたね。

 今回の試合は勉強になりました。今回の経験で、ルンピニーのベルトを取るための練習内容は全部そろいましたね。何をすればいいのか、どんな試合をすればいいのか。タイ人は必ず最後は首相撲に行くでしょう。必ず組んで勝負しに来る。そこで何をすればいいのかが分かってきたので、今回の反省点を活かして次につなげます。次はもっと面白い試合が出来ると思います」

 試合後、藤原はマイクを持ち、「夢のひとつがかないました。僕は今年で36歳です。30歳になったら辞めるキックボクサーにひとつ言いたい。夢を諦めるなよ! 俺は子供が2人いて頑張っているんだよ。夢を諦めるな、頑張ろうよ!」とベテラン選手たちにメッセージを送った。

 藤原は次回の試合を7月にオーダーしているという。5月に試合をしたばかりで、35歳にして連戦はきついのではと思われるが、藤原は「僕はその方がいいんです。間が開いてしまうとサボってしまうので。みんなに忘れられないような試合をどんどんしていきたいですね。それと、何度も言いますが年齢は関係ないです(笑)」と断言した。

 
関連リンク

・ゴールドジム Web site
・試合レポート「藤原あらしが大奮闘、現役ルンピニーランカーに勝つ」
・関連動画 「藤原あらしvsゴンプートーンをノーカットで。名シーンのスーパースローリプレイあり」 

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