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 毎月イーファイトが取材した大会の中で、最優秀選手を決める月間MVP。2014年10月のMVPは、10月4日(土)東京・大田区総合体育館にて開催された『VTJ 6th』でシーザー・スクラヴォス(TEAM SKLAVOS)に完封勝利、VTJフライ級トーナメントで優勝した扇久保博正に決定!(2014年11月7日UP)

PROFILE

扇久保博正(おうぎくぼ・ひろまさ)
1987年4月1日、岩手県出身
身長161cm、体重60.0kg
パラエストラ松戸所属
※詳細は選手名鑑へ→  

選考理由
1、「VTJフライ級トーナメントで優勝」
2、「優勝候補シーザーに完封勝利」
3、「今後世界での活躍が期待される」

選考委員
Fight&Life、ゴング格闘技の各格闘技雑誌の編集長とイーファイトの全スタッフ

受賞された扇久保選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロカルシウム 300粒 1個マルチビタミン&ミネラル 1個アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

プロカルシウム 300粒

骨の形成に必要なコラーゲンやカルシウムなどミネラルを含むプロテタイトに、骨の成長を考えたカルシウム、乳果オリゴ糖、CPPなどを配合しました。
マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。
アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒

選び抜かれた8種類の成分。トップアスリート達が使用する回復系サプリメントです。
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贈呈:ゴールドジム

MVP記念インタビュー 
「今までビビッて出せなかった打撃が出せるようになった」

1回戦で「こんなきついことはもうやりたくない」と思った

 今年2月から日本人選手5名と外国人選手3名の計8名で行われてきたVTJフライ級(56.7kg以下)トーナメント。決勝の舞台へ駒を進めたのは第8代修斗世界フェザー級王者・扇久保博正とシーザー・スクラヴォスだった。

 シーザーは8勝3敗の戦績で、今まで一度も一本、KOで負けたことが無く、関節・絞め技による一本勝ち確率が90%という極め力を持つ。

 1回戦では関係者が「事実上の決勝戦」と評した初代修斗フェザー級&バンタム級王者、KOTC世界Jrフライ級王者マモル(シューティングジム横浜)との試合を1Rわずか1分28秒でチョークスリーパーによる一本勝ち。準決勝では第4代修斗世界バンタム級王者・神酒龍一(CAVE)に判定3-0で勝利と圧倒的な強さで勝ち上がってきた。

 一方の扇久保は1回戦で春日井健士(志村道場)に判定2-0で辛勝し、準決勝ではカナ・ハヤット(アメリカ)に1Rでチョークスリーパーによる一本勝ち。

「昨年3月、堀口恭司選手(現在はUFCで活躍中)に敗れ、右手首を脱臼して手術したんです。それでしばらく試合が出来ず、気持ちが落ち込んでいました。その時にトーナメントのお話をいただいて出たのですが、1回戦は初めて56.7kgまで落としたので減量がきつく、しかも約1年ぶりの試合でした。

 3Rはスタミナが切れ、気持ちも折れてしまい、勝つには勝ちましたが“俺、ダメなのかな。こんなことで戦っていけるのかな”って考えましたね。だから準決勝の試合前は怖かったんです。でも一本で勝つことが出来て自信を回復し、決勝戦に臨むことが出来ました」

 1回戦が終わった段階では「これはもうダメだ」とまで思ったという扇久保。「3Rに殴られながら“こんなきついことはもうやりたくない”とまで思いましたからね。なんとか勝ちましたが、物凄く落ち込みました」と、その後トーナメントを制するとは考えられないような状態だった。

 それでも準決勝進出が決まっていたため、「やるしかない」と義務感で腹をくくった。ところが、試合1カ月前には手術した手首を再び傷めてしまうという悲劇に見舞われる。

「もう全然スパーリングが出来ない状態でした。それで、ミット蹴りをとにかくひたすらやったんです。これでは組み技が出来ないから打撃で行くしかない、と。ところが、試合直前になったら開き直れて逆にリラックス出来たんですよね。その結果いい勝ち方が出来て、堀口選手に負けて以来自分の中にあった“もうダメなのかな”という気持ちが吹っ切れて、自信が戻ってきました」

 怪我の功名とでも言うべきか。右手が使えなくなったことがプラスに作用したのである。

「決勝でも手首が痛くて右のパンチが使えない状態でした。僕は元々、極真空手をやっていて蹴りが得意だったんです。それで原点回帰のようにずっと蹴りを練習していて、今も蹴りを一からやり直しています。蹴りを使うようになってから、調子が上がってきましたね」

打撃が出せるようになって自分のスタイルが確立してきた

 4歳から始めて高校を卒業するまで続けていた極真空手では、「ほとんど大会では勝てなかった」と言うが、習得した技を身体は覚えていた。決勝ではシーザーを蹴りまくり、ローキックでダメージを与え、テイクダウンや寝技でも圧倒。5分5Rを完封と言える内容で制し、優勝を勝ち取った。

「ようやく今になって、打撃と組み技がうまく融合してきました。練習ではずっと打撃もやっていて、むしろ打撃の方が得意だったんですが、気持ちが弱いので試合では顔面を殴られることにビビッて出せなかったんです。だから組み技に頼っていました。組み技はフライ級だったら負けない自信がありますが、打撃が出せるようになってきて自分のスタイルが確立してきたなって想いがあります」

 所属するパラエストラ松戸は修斗の新人王、世界王者を次々と輩出するなど近年大躍進を遂げている。そんな周りの仲間たちから刺激を受けたのも大きいという。

「特に刺激を受けたのは内藤のび太(9月に8戦無敗で修斗世界フライ級王者となった=9月の格闘技MVP)です。のび太の試合を見て、最初からあまり飛ばさずに3Rからペースを上げて行くのがいい作戦だなって思ったんですね。こういう戦い方もあるんだな、と。

 自分は最初、1Rからフルで行かないといけないと思って練習をしていたんですが、けっこうつらかったんですよ。でも、セーブするところはセーブしてもいいんだと気付かされました。のび太とは昼間に2人で練習していたので、僕だけ負けたらどうしようもないなって思いましたね」

 扇久保が今後目指すもの。それはやはり、MMA(総合格闘技)の世界最高峰UFCだ。

「最終的にはUFCに行きたいですね。その前に、日本も盛り上げたいという気持ちがあります。UFCへ行く前に、軽量級で強いと言われているDEEPフライ級王者の元谷友貴選手(8月のMVP)と日本で一番を決める試合もやりたいですね。決勝戦で足の指を骨折してしまい、まだ治っていませんが、来年の2~3月には次の試合をやりたいと思っています」

 強い相手に勝ち続け、UFCに出場して日本人の強さを証明したい。その夢へ向かって扇久保はスタートを切った。

関連リンク

・ゴールドジム Web site
・試合レポート「優勝した扇久保がDEEP元谷に宣戦布告」

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