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【極真会館】大幅ルール改正、松井館長「より実戦的な空手でクオリティの高い競技を」

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2016/04/18(月)UP

 この大幅なルール改定で松井館長は試合後の挨拶で新しいルールに対する考えを語った。

ルール改定について話す松井館長

「新しいルール改定ということで基本的には、大山総裁(故・大山倍達 極真会館創始者)が提唱した直接打撃制空手をしっかり堅持しつつ、より実戦的な空手で更にクオリティの高い競技を目指します。(46年前、大会が始まった)初期の段階で有効であった押し、かけ、瞬間的なつかみが禁止になっていきました。そのことによって競技はこう着状態(至近距離で長時間の細かいパンチの打ち合いなど)を生むようになり、この状況をかんがみて、明確に原点に回帰しよう、実戦性を高めようと、また競技としてのクオリティを高めようということになりました。

上段や前蹴りなどが無防備な状態でヒットし相手の体が崩れ即座に残心を取るとダメージの有無に関係なく技ありとなる。

 片手による瞬間的な押しを有効化する、(道着の)つかみは反則ですが、相手の腕や足を捌く、攻撃的にも防御的にも用いるのを有効にしました。また、ダメージにかかわらず、無防備で(上段回し蹴り、前蹴り、後ろ蹴りなどの)技がクリーンヒットした場合、間合いとタイミングによって残心を決められた場合は、技ありとしようと。

 また、捌く、払いで相手を転倒させる技がこれから非常に有効になります。そうすることによって一定の間合いを取ってタイミングを見て瞬間的に、瞬発的に(技を決める)。極真の道場訓に「機に発し感に敏なること」とあるように、まさに機に発して感に敏なる技を技ありとしていこうという意識で、これらの技を有効化しました」と挨拶した。

相手を後ろに転倒させるだけではなく、前に転倒させ、残心を取っても技あり、または一本となる

 松井館長の言葉にあるように、ただ立ってパンチを細かく出し続けるようなこう着状態は足を払われて倒されやすいことから減ると思われる。多くの格闘技ではテイクダウンはポイントとなっており、実戦の転倒では命取りにつながる。

 これまでの足払いから尻餅をつかせた状態で残心をとるだけでなく、様々な崩し技で相手を前に倒し、手をつかせた状態で残心を決めれば技あり、または一本となる。

 足をすくってから軸足を刈るなど多くのムエタイの崩し技も応用できそうだ。また片手で押しながら大外刈り、小外刈りなどの柔道技も応用してくる猛者も出てくることだろう。 

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