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【UFC】審判を蹴ったロイ・ネルソンに出場停止&罰金の処分

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2016/11/17(木)UP

UFCヘビー級の人気ファイターであるロイ・ネルソンだが、試合後の問題行為で処分を受けることになった

 UFCのヘビー級戦線で活躍するロイ・ネルソン(アメリカ)が、試合後に行ったスポーツマンシップに反する行為により、出場停止と罰金の処分を受けることが分かった。

 事が起きたのは9月24日にブラジルで開催された『UFC Fight Night 95』。ネルソンはアントニオ・ペイザォン・シウバ(ブラジル)をパウンド連打でKOしたが、直後にレフェリーのジョン・マッカーシーに対して試合を止めるのが遅いと怒りを露に。倒れたシウバの状態を確認していたマッカーシーに、足の裏で押すように蹴りを入れ、その後で中指を立てた。

 ネルソンは自らの行為について試合後の会見で釈明。「待てども待てども、レフェリーは何もしない。シウバは俺の友人だし、彼にも家族がいる。俺も心が痛かった。自分の行為を取り消すつもりはない」と主張した。一方、UFCのデイナ・ホワイト代表はネルソンを批判し、ペナルティーの必要性を訴えていた。

2014年のUFC JAPANでマーク・ハント(左)と対戦したネルソン(右)

 その後、ネルソンの行為について、ブラジルのMMAに関する司法を司る最高機関『STJDMMA』が審議。ネルソンに対して、9カ月間の出場停止と2万4,000ドル(約261万円=11月17日現在)の罰金を科すことを決めた。11月16日(水・現地時間)米メディアの報道で明らかとなった。

 STJDMMAの規定では、レフェリーに対する暴行と非道徳的な行為により、最大で罰金4万ドル(約436万円=同)と25ヶ月の出場停止が科される。しかし、ネルソンからの釈明を元に処分を軽減したようだ。

 釈明の中でネルソンは、「マッカーシーを傷付ける意図は決して無かったこと」、「過去にマッカーシーと、試合中に選手が受けるダメージやそれに対する判断などについて話し合う機会があったにもかかわらず、それが活かされていなかったこと」などを挙げているという。

 また、STJDMMAはネルソンに対して、さらなる処分軽減のための条件を提示。これにはUFCの合意が必要となるが、12月31日までにネルソンがオクタゴン(UFCで使用されている金網状のリング)の中、もしくは記者会見の場で、マッカーシーに対して公式に謝罪した場合、処分が再度軽減される。

 なお、謝罪する際は、マッカーシーが同席することが望ましいとしている。軽減された場合、罰金は1万3,700ドル(約149万円=同)、出場停止期間は6カ月となり、来年3月24日から出場出来るようになる。

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