【RIZIN】MMAデビュー戦間近の那須川天心「寝技で極めることも考えている」
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MMAデビュー戦を2日後に控えた“格闘技の神童”那須川が、寝技での勝負も匂わせる
12月29日（木）さいたまスーパーアリーナ にて開催される『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND』に出場する選手たちの個別インタビューが、27日（火）都内にて行われた。
今大会で注目のMMA（総合格闘技）デビュー戦を行うISKAオリエンタルルール世界バンタム級＆RISEバンタム級王者・那須川天心（チーム天心）。“格闘技の神童”と呼ばれるキックボクシングで17戦17勝（13KO）無敗を誇る18歳の天才が、大会2日前に意気込みを語った。
「コンディションは良いですね。あとは体重を落とすだけです。体の疲れ方が違ったりして、ケアの仕方を変えたところもありました。いつもよりマッサージを多くしたり、追い込みの期間を少し短くしたりして調整しました」と那須川。
気持ち的には「今のところはいつもと変わらないです。でも、いつもと違ってずっと相手のことを想像しています。何をしてくるか分からないところもあるので、常にいろいろ考えています」と、平常心でありながら相手のことをイメージしているという。
ボクシンググローブではなくオープンフィンガーグローブを着用しての試合となるが、「これで殴られるとダメだな、絶対に一発ももらえないなと。絶対に目をそらさないです。自分も変なところに当ててしまうと自分の手を壊してしまいますね。でも、今まで通りのテクニックで当てればそこは大丈夫だと思います」と、注意はするがこれもいつも通りのようだ。
対戦するニキータ・サプン（ウクライナ）については、「映像は見ました。特殊な感じですね。今まで戦ったことの無いタイプです。ガードが下がってて蹴りが主体で、ポイントで当てて来る感じでした。出身の競技も違うので、そこは警戒しています。（寝技は）自分よりは経験しているとは思いますが、あの寝技なら大丈夫と思いました」と評する。
寝技に関しては「パラエストラで鶴屋さん（パラエストラ松戸代表）からみっちり教わりました。寝技と打撃の比率は7:3くらい。まずは（タックルを）切る練習から始めて、だいぶ慣れてきたので最近は仕掛ける練習もしていました。難しいかもしれませんが、寝技で極めることも流れの中で多少考えています」と、なんと自分から関節・絞め技を極めにいくことも考えているという。
同じ立ち技格闘技からMMAに挑戦した先輩であるRENAが、デビュー戦で極めた飛び付き腕十字も「練習しています。鶴屋さんにあれ（あの相手）なら極まるぞと言われたので教わりました」と、狙う可能性があると明かした。
今回、MMAに挑戦することで「賛否両論ありました。キック関係者の中から、出ちゃダメでしょうという声もありました。でも、自分が出ることでキックも注目されるし、自分以外に誰が出来るんだという気持ちもあります。キックで活躍している選手が寝技でどういうことをやるのか楽しみという声も聞きました」と、様々な意見もあったようだ。
「前からああいうところ（大会場）で試合をしてみたかったので楽しみです」と言い、「今まで通り倒す試合をしていれば自ずと結果が付いてくると思っています」と、競技は変わってもアグレッシブなスタイルで戦うとした。
また、コーチでもある父からは「自分を信じろ。今までやってきたキックの技術をしっかり活かして、後は教わったことをしっかりプラスしていけば大丈夫だ、と言われました」と“自分を信じろ”とアドバイスをもらったと語った。
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