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【RIZIN】柔術世界王者がクロン戦をノーギャラ逆オファー

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2017/02/04(土)UP

かつて寝技世界大会で拳を交えた相手から、挑戦状を送られることとなったクロン・グレイシー

 山本アーセン、所英男、川尻達也らから一本を奪い、2014年12月のMMAプロデビューから無傷の4連勝を飾っているクロン・グレイシー(ブラジル)に挑戦状が届いた。

 1月24日(火)25歳の柔術世界王者ゲイリー・トノン(アメリカ)が自身のSNSを通じ、RIZINスタッフに向けて「私はあなた達の関係者の一人と話しました。MMAルールでクロンとノーギャラで戦うことを申し出ています。彼との戦いとそのイベントのために、私は自分の財布を用いることはないでしょう」とのコメントを投稿。クロンとの試合をノーギャラで逆オファーした。

 クロンと同じく世界トップクラスの柔術家であるトノン。幼少の頃からレスリングを習い、15歳でブラジリアン柔術を始め、その名が知られるようになったのは、2013年10月に中国・北京で開催された寝技の世界大会ADCC(アブダビ・コンバット)に出場してからだ。

昨年大みそかのRIZINでは、UFC帰りの川尻を寝技で圧倒したクロン

 当時は黒帯を取得したばかりの無名の大学生であったが、1回戦で北岡悟にチョークスリーパーで一本勝ちを収めると、続く2回戦でクロンと激突。クロンのバックを奪ってあと一歩のところまで追い込む激闘を繰り広げたが、試合終盤にチョークスリーパーを極められて一本負けを喫した。この試合は名勝負として評価され、トノンはその名を轟かせることとなった。

 その後も、寝技の名手エディ・ブラボーが主催する大会『EBI』で、2014年から2015年にかけて3度優勝。2015年9月にイギリスで開催された柔術大会『Polaris』では、“足関十段”こと今成正和、さらに“ポーランドの足関王”マーチン・ヘルドからヒールホールドで一本を奪うなど活躍。さらに、将来のMMA転向を見据えて、現在、打撃の特訓にも励んでいる。

 クロンへのリベンジについては以前も口にしたことがあり、柔術やグラップリングで再戦できなければ、MMAルールでも構わないと話していたようだ。

 RIZIN関係者にコメントが届いているかは定かではないが、世界トップクラスの柔術家がノーギャラでも構わないという破格の逆オファーからは、クロンとの再戦に懸ける熱意も覗える。今後の動向が注目される。

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