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【巌流島】菊野克紀、危険な戦いから生還「自爆させることが出来た」

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2017/09/02(土)UP

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試合終了後、安堵の表情で息子達を招き入れた

 9月2日(土)千葉・舞浜アンフィシアターで開催された『巌流島 ADAUCHI 2017 in MAIHAMA』のメインで、マーカス・レロ・アウレリオ(カポエイラ/ブラジル)に1Rで一本勝ちした菊野克紀(沖縄拳法空手/日本)が、試合直後のインタビューに答えた。
 
 自分よりも約18kg重いレロとの戦いを終えて「僕、試合中にレロの顔を見なかったんですよ。試合が始まる時の礼で顔を見て、始まってからは首から下をずっと見ていました。顔を見るとプレッシャーを感じて怖くて行けないんですよ。だからもう、細かい動きは一切考えずに、間合いとタイミングだけに焦点を絞って戦いました」と試合中の極限状態を語る。
 
 そして「少しでもお見合いになったら不利になるので、山城先生(沖縄拳法空手の師匠)からは『躊躇するな』と指導されていました。レロは足技も遠くまで届くしパンチも僕よりリーチが長い、それに組んでも僕よりデカイ。だから、僕が攻撃出来る距離っていうのはほんの少ししかない。そこに勇気を出して踏み込みました」と僅かしかない自分の距離に行く必要があったという。

試合中、一発貰ったら終わるという緊張感が常にあった

「一発喰らったらアウトだと思っていたし、攻撃を防御しても僕の腕が折れるので中に入ってパンチを当てるしかない。デカイ選手と打ち合っても勝てないので、先に(自分の攻撃を)当てる。だけど、巌流島だったらそれが可能なんです。実戦に近いルールほど、デカイから強いとか力があるから強い、というのが無くなる。どっちかというと間合い、タイミング、的確さが勝敗を左右する。今回はその部分で僕がプレッシャーを掛けられたので、彼に自爆(自らが放った後ろ回し蹴りで左ヒザを負傷)させる事が出来たのかなと思います」と勝因を語った。

菊野の腕を上げ健闘を称えるレロ(右)

 今回で巌流島には7回目の出場となった菊野。「本当に毎回思いますけど(出場するのが)『怖い』です。だけど、そこに向かって行って自分を試せるのは幸せな事ですし、多分観てるお客さんも他の競技を観るより感じるものが多いと思います。これからも巌流島はそこを大切にして欲しいですし、僕もそこを大切にしていきます」と巌流島で未だ無敗のエースらしいコメント。
 
 試合終了後、過去に戦っている小見川道大からの対戦要求を受諾したが「本当に小見川さんが大好きですし強いので、そういう先輩から指名してもらえて嬉しいです。是非、僕と小見川先輩の試合を子供達に観てほしい。その試合で何か伝えられたら嬉しいですね。(このまま行けば来年の1月3日に対戦する事になりそうだが?)僕もそのつもりで準備をします」と来るべき日本人頂上対決に向けて意気込みを語った。
 
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