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【テコンドー】菊野克紀が東京五輪出場に挑戦

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2017/10/11(水)UP

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菊野(左)が使って世界的に広まり、MMAだけでなくキックでも使われるようになった三日月蹴り。この技でKOを狙う

 10月11日(水)都内にて記者会見が行われ、元UFCファイターで現在は巌流島で活躍する菊野克紀(チームKIKUNO)がテコンドーで2020年の東京オリンピック代表を目指すことを発表した。会見には菊野と、シドニー五輪女子67kg級銅メダリストでアテネ・北京五輪と3大会連続で出場した岡本依子・全日本テコンドー協会副会長が出席。

 菊野は以前から交流のあった岡本副会長と6月に食事会をした際に、「テコンドーに出ない?」と誘われたことが今回のきっかけだったという。

ボディプロテクターの上からでも効かせる自信があるという菊野の突き

「最初は“は?”と思ったんですが、ルールを聞いたらこれは戦えるんじゃないかと思いました。テコンドーは蹴りが主体の格闘技で顔面パンチ、ローキックがなくて、その中で僕が勝つには難しいルールですが、プロテクター越しに本気で腹を殴ってもいいと。効かせてもいい、倒してもいいルールだと聞いて、それなら沖縄拳法空手で身に付けた拳なら倒せるんじゃないかと思いました。

 それと今年からルールが変わったらしく、パンチのポイントをとってもらえるのと、相手を押して崩す(転倒させると相手にマイナス1ポイント)ことでポイントが取れると聞いて。テコンドーの選手も新ルールに適応するには時間がかかるでしょうし、これはチャンスだ、戦えると思いました」との理由で挑戦を決意したという菊野。

右は五輪銅メダリストでもある岡本副会長

 すでにテコンドーの練習を7月から開始しており、「蹴りが本当に速くて見えにくくて、僕が一発蹴る間に三発蹴ってくるんです。ボコボコ蹴られながらいい練習が出来ました。蹴りをまともに受けすぎて一昨日は血尿が出ました。それくらいバチバチいい練習をさせてもらっています。最初は歯が立たなかったんですが、少しずつルールに慣れてきて空手スタイルをテコンドーのルールの中で生かすことが出来てきました」と、急ピッチでテコンドー対策を進めている。

 しかし、菊野の言葉にある通り、テコンドーを学んでテコンドースタイルで戦うわけではなく、あくまでも沖縄拳法空手で挑むのだという。

岡本副会長のカカト落としを体験した菊野「重いですね」

「ポイント勝負をしたら勝ち目がないと思っているので、僕はテコンドーのルールの中で効かす、倒す、心を折ることを目指す。基本的には空手で倒しに行きます。それしか僕には勝ち目がない。沖縄拳法空手の技術は防具の上からでも効かせられる。それにプラスしてテコンドー式のディフェンスやステップ、戦い方は真剣に習っています」

 ダウン(10カウントで一本勝ち)を取れればいいが、そこまでいかなくても突きや三日月蹴りでダメージを与えて(削って)、弱らせてから蹴りでポイントを取りに行くという作戦を考えている、と菊野。2分3Rの試合時間であればそれも可能となってくるわけだ。加えて、MMA(総合格闘技)で鍛えたフィジカルでのプッシュで転倒や押し出し(両方とも相手にマイナス1ポイント)も狙うという(20ポイント差もしくは相手にマイナス10ポイントがついたら勝ちとなる)。

次ページ:10・29「東日本地区大会」に出場決定

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