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【ホーストカップ】元K-1武蔵が指導者として本格復帰、空手出身キックボクサーの育成へ

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2018/05/17(木)UP

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練習会では自らもスパーリングに参加し、空手出身キックボクサーたちの指導にあたる

 5月20日(日)名古屋・国際会議場イベントホールにて開催の『HOOST CUP KINGS NAGOYA 4』に出場する、ホーストカップ日本スーパーライト級王者・麻原将平(33=パウンドフォーパウンド)、正道会館全日本4連覇・小西雅仁(35=真正会)、真正会全日本重量級王者・谷川聖哉(20=真正会)らが“K-1レジェンド”武蔵(45)の元で合同練習会を行った。

 武蔵は正道会館で空手を学び、1995年9月にK-1ヘビー級でプロデビュー。1996年のヘビー級トーナメントでいきなりベスト4まで進出して注目を浴び、日本人エースとして活躍。日本トーナメントでは4度優勝、世界トーナメントでは2003年と2004年に準優勝に輝いた。2009年9月に現役を引退し、現在はタレントとして活動中。

5・20ホーストカップで初防衛戦を迎える麻原(右)を指導

 その武蔵が引退後は遠ざかっていた指導現場に復帰した。

「引退後の活動拠点が東京だったので、毎日道場に指導に行くということは出来なかったんですが、仕事で大阪に帰った時なんかは必ず道場へ行って後輩選手たちの練習をみて指導にあたるようにしていました。その後、中本直樹代表が独立され真正会を立ち上げられるタイミングで、正道会館所属のプロ選手たちがみんな揃って僕に面倒を見ていただけないですかと相談しに来たんです。

 僕もプロ選手たちはどうするのかと心配はしていたのですが、この時点で僕はもうフリーランスで個人事務所パウンドフォーパウンド(以下PFP)を立ち上げて活動していたので選手の面倒をみることは考えていませんでした。それでPFP代表の弟に選手たちのことを相談し、受け入れを決め、それからは彼らのためにと、うちの選手になったからにはチャンピオンになってもらいたいという思いで直接指導の機会を増やしていきました。

 今回は真正会の中本代表から、真正会の選手でプロのリングで試合をしたいという選手のマネージメントと指導を任せたいとのご相談を受けた経緯があって、うちの選手たちとみんなで合同練習を開催するようになったのです」

 練習会には今回試合がある上記の選手のほか、極真会館女子世界大会2連覇でホーストカップ女子チャンピオンの谷山佳菜子(31)、 RISEフェザー級ランカーの泰良拓也(26)、昨年復活したベテランの濱崎一輝(41)や八田塁(全てPFP)、真正会からは空手の全日本軽量級王者・上村康太らも参加。

「空手出身の選手は、キックボクシングで学ぶことがないような空手特有の技の引き出しが多いと思います。特に三日月蹴りなんかはキックボクシングのリングで最近よく見る空手の技でしょう。顔面への攻撃が禁止されたフルコンタクト空手のルールだと、どうしても近距離での頑丈なボディーへの打ち合いと蹴りが多くなるので、近距離で頑丈なボディーにも効かせられるためのインパクトの瞬間の効かせ方や、ショートの距離でも強く蹴れる蹴り方など、空手の武器はありますね」と語る武蔵。

「1996年にK-1で空手家のアンディ・フグが初めて優勝してから空手家の活躍が目立ちました。僕も空手家として2度K-1WGPで準優勝することができました。今は空手をやっていたジュニアの子がキックボクサーになるという選手が多いと思います。 空手家がキックボクシングで活躍する可能性は無限大だと思っています」と、空手家たちのキックボクシングでの活躍に期待したいという。

 また、自身が活躍したヘビー級の現状について「正直、寂しい。 ヘビー級の選手たちが活躍できていない現状を残念に思っています。ボクシングの世界では今ヘビー級が盛り上がっている。日本のキックボクシング界は軽い階級が盛り上がっている今だからこそ、やはりヘビー級の面白さが必要だと思います」と語る。

 今後の指導者としての目標は「強い選手、スターになる選手を育てていき、キックボクシングのリングで活躍させることと、ファンが見たいと思う試合をマッチメイクしていきたいし、協力できることがあればどんどんしていって、このスポーツの地位を高めたいですね」との意気込みを語った。

次ページ:ホーストカップ出場選手と日本の格闘技界について

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