2018/06/29（金）UP
（最終更新：2018/06/29 23:26）

eFightの試合動画
試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

王者・松下（左）が443（右）を挑戦者に迎えての初防衛戦。計量から両者とも気合い十分

　6月30日（土）東京・後楽園ホールで開催される『Krush.89』の前日計量＆記者会見が、29日（金）都内にて13:00より行われた。

　トリプルメインイベントの第1試合で行われるKrush女子アトム級タイトルマッチ、王者・松下えみ（T-KIX GYM）は44.9kg、挑戦者・443（よしみ/NEXT LEVEL渋谷）は44.7kgでリミットの45.0kgをそれぞれ計量をクリアー。

　その後の会見で、タイトルマッチ調印式を終えた両者が意気込みを語った。

　まず挑戦者の443が「今回はこのKrushのチャンピオンベルトに挑戦できるということで調子も上がっていて絶好調です。Krushのベルトが明日の夜には自分のものになるのかと思うとワクワクして眠れないです」と勝利を確信しているコメントをすれば、王者・松下は「初の防衛戦ということで緊張もしていますが、とてもリラックスしていいコンディションで明日は臨めそうなので楽しみです。必ず勝って防衛します」と必勝を宣言。

　今回の試合へ向けて443は「意識してきたことは、まず自分が一番弱かったフィジカルを磨いて、しっかり松下選手の突進力にも負けないようにフィジカルを磨いて作り上げられたと思います。あとは得意分野の攻撃力をアップ出来たかなと思います。そういうところを見せられたらいいなと思っています」と、松下に対抗するフィジカルをアップしてきたという。

　対する松下は「フィジカルはもちろん完全に仕上げてきたので、あとは今まで出せなかった本来のファイトスタイルを試合場で出すことに集中しています」と、本来のファイトスタイルを出したいという。それは「みんな突進力のことばかり言いますし、443選手もおっしゃっていましたが、しっかり駆け引きが出来る試合です。頭を使って、あとは冷静なところは冷静でも心は熱く、自分のいいところを出します。必ず出したいと思います」と、突進するだけでなく駆け引きをしたいと説明した。

　ベルト奪取に絶対の自信を見せる443に対し、松下はどうなのかと問われると「自分のところに一度来ているので、もう自分のものという認識でいます。明日の夜も自分が巻いていると確信しているので、間違いなく王者として君臨できるように必ず倒します」と、初防衛に強い気持ちを見せる。

　また、対戦発表記者会見での「松下選手はKrushの王者にふさわしくない」との発言について改めて聞かれた443は「そこをピックアップされすぎて戸惑っていますが、Krushのルールで頭を着けて押し相撲になるような試合をしてしまうのはどうかなと正直思っていて。あとは、自分の距離で攻撃をしっかり出せる選手の方が見栄えはいいんじゃないかなって。それだけですね。分かりやすく相手にダメージを負わせていることが分かる試合が出来る人がチャンピオンにふさわしいと思っています」と答えた。

　これを受けて松下は「まずは明日見ていただいて欲しい。私も自分の距離で戦いたいし、前回は変わった自分を出せなかったので今回はしっかり出したい」と返答し、「そして私が考えるチャンピオン像は、内容云々を比較して私はああなのにこうなのにではなく、自分の信念を持ってチャンピオンとして相手に敬意を持って試合に臨む。感謝を忘れずに、人としてチャンピオンとしてこういうチャンピオンがいいなと思ってもらえるようになれるように意識しています。技術は日々磨いているので、気持ちのあるファイト、応援して下さる人たちの心を揺さぶれるような試合をしたいと思っています」と、自分がチャンピオンとしてふさわしい人物像はこうだと語った。

　今回はトリプルタイトルマッチ。そのことについて443は「今回の3試合は絶対に盛り上がる試合ばかりだと思っています。その中でも多分、一番注目度が薄いタイトルマッチだとは思うんですが、そこをある意味期待を裏切って、しっかりいい試合に持って行けるように明日は殴り倒したいと思います」と、注目させたいという。