2022/03/18（金）UP
（最終更新：2022/03/18 20:07）

大雅がインタビューに応じた

　3月20日（日）丸善インテックアリーナ大阪にて開催される『RIZIN.34』のRIZINキックボクシングルール（61.0kg/5分3R）で、大雅（チームドラゴン）と髙橋亮（真門ジム）が対戦する。2人が、それぞれ試合前のインタビューに応じた。

　大雅は元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者。今年7月に“人獣”中村寛と対戦。一進一退の攻防を繰り広げるも判定負け。昨年11月にRISEのリングで梅野源治と対戦して、ダウンを奪っての判定勝利を収めた。K-1時代に対戦し勝利したことのある皇治との再戦を要求して話題になった。

【動画】大雅がパンチ連打で梅野源治からダウンを奪う瞬間

　髙橋亮は、大阪キック界にその名を轟かす、髙橋三兄弟の二男。17年12月にはKNOCK OUTのリングで小笠原瑛作とダウンの応酬となる大激闘。18年5月には宮元啓介、9月には瀧澤博人から勝利を奪い、19年6月にはNKBバンタム級に続いてフェザー級のタイトルも獲得し、2階級制覇を成し遂げた。RIZIN初参戦となった21年6月のRIZIN.29大阪大会でRIZIN KICK ワンナイトトーナメントに参戦。一回戦で白鳥大珠と対戦するも、1Rに二度のダウンを奪われKO負けを喫した。

　ともに計量前のため、頬がこけて鋭い表情となっていたが、コンディションの良さを感じさせた。

■「NKBのチャンピオンとして6月のメガイベントに出たい」（髙橋）

地元大阪での試合へ、意気込みを語った髙橋

　地元大阪での試合となる髙橋は、「キックカードがいっぱいある中で、一番、面白い試合をしなあかんなっていう熱い気持ちと、大阪っていうこともあって気合いが入っています」と抱負を語った。とくに意識しているのは皇治と梅野の試合で、「めちゃ注目されていると思いますが、それ以上に面白い試合をしたい」と髙橋。対戦相手の大雅については、「実績があってK-1元世界チャンピオンということで強いのは強いけど、昔の方が強かった。ピークが過ぎたし、僕が楽に勝たせてもらおうかなと思っています」という。
　出稽古もしているようで、「大雅選手と対戦経験のある中村寛選手のBKジムに行かせてもらってサウスポー対策もばっちりです」と十分な準備ができているようだ。

　兄の一眞が引退試合を控えているが、「兄には熱い試合をしろと言われます。3兄弟、それぞれのスタイルは違いますが、それは意識しています」と刺激を受けている。熱い試合をして、存在をアピールしたいところだ。また6月のメガイベントについては、「巷ではK-1とRISEの対抗戦みたいになっていますが、NKBのチャンピオンとして出たいですね」と意識はしていると語った。

■「キックとか総合とかじゃなくて、僕の試合が面白いと思わせたい」（大雅）

　対する大雅は、髙橋の「以前より弱くなっている」という発言を聞かされると「うるせぇよ！試合をみてろよ」と激しい口調になった。大雅は、前回の梅野源治戦でチームドラゴンに移籍後、初の勝利。この発言は、許せないことだろう。あらためてチームドラゴンの良さを聞くと、「以前は根拠のない自信というか、自分だったら大丈夫という意識でやってきたんですけど、自分と階級に近い選手とのスパーリングができますし、前田（憲作）会長の鋭い分析とか、ずっと緊張感を持ってやれています。いい所を引き出してもらっているので、楽しみにしていてください」と反論した。

　髙橋の印象は、「あまり過去にこれが凄いという印象がないんですが、しっかりと対策はしてきました」と大雅。前田会長は分析能力に長けているため、おそらく髙橋の対策は万全なのだろう。「倒すパターンも何種類かある」と大雅は自信をうかがわせた。
大雅にも6月のメガイベントを意識しているか聞くと「RIZINで久しぶりの試合になるので、まず強くなって帰ってきたところを見せたい」と先を見ていないという。那須川天心がRIZINを卒業したため、キック部門存続を問われる声があるようだが大雅は、「キックとか総合とかじゃなくて、僕の試合が面白いということを見せたい」とアピールした。

▶︎【動画】大雅がパンチ連打で梅野源治からダウンを奪う瞬間