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【ボクシング】内山が8RTKOで6度目の防衛に成功

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2012/12/31(月)UP

▲6度目の防衛に成功した内山高志

ワタナベボクシングジム
「トリプル世界タイトルマッチ」
2012年12月31日(月)東京・大田区体育館

▼WBA世界スーパーフェザー級王座統一戦 3分12R
○内山高志(ワタナベ/王者)
TKO 8R3分 ※レフェリーストップ
●ブライアン・バスケス(コスタリカ/暫定王者)
※内山が6度目の防衛に成功

 大みそかトリプル世界戦のメインイベント、WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチは、王者の内山高志(ワタナベ)が1位(暫定王者)のブライアン・バスケス(コスタリカ)を8R3分TKOで下し、6度目の防衛に成功した。

 スタートからバスケスは足を使いながら、積極的に手数を出した。コンビネーションも思い切りがよく「これをもらったら危ないな」と感じさせる攻撃だ。ポイントこそ内山がピックアップしていたが、バスケスも決して悪くは見えなかった。

 内山は中盤からボディブローを多用した。バスケスはダウン経験がなく、実際に体が柔らかくて打たれ強いと感じたからだ。内山はずしりと重い左ボディブローを何度も打ち込み、徐々に右ストレート、左フックといった顔面へのパンチにつなげていった。

 前半は動きのよかったバスケスは、やはりダメージが蓄積したのか、6Rあたりから動きが悪くなった。迎えた8R、内山がボディ攻めから左フックを打ち込むと、タフなコスタリカ人が後退。ここぞとばかりに内山がラッシュすると、ラウンド終了のゴングと同時にレフェリーが試合をストップした。

 冷静かつ大胆なファイトで、負傷ドローに終わったV5戦のモヤモヤを払しょくした内山。ユルオルキス・ガンボア(キューバ)戦に期待が高まった。


▲佐藤洋太(右)は赤穂亮を空転させ続けた

 ▼WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ 3分12R
○佐藤洋太(協栄/WBC世界スーパーフライ級王者)
判定3-0 ※117-112、118-110、117-111 
●赤穂亮(横浜光/挑戦者・WBC世界スーパーフライ級5位)
※佐藤が2度目の防衛に成功

 トリプル世界戦のセミファイナル、WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチは、王者の佐藤が同級5位の赤穂を3-0(117-112、118-110、117-111)の判定で下し、2度目の防衛を果たした。赤穂はプロ22戦目で初黒星を喫した。

 佐藤のジャブが勝負を決めた。スタートから佐藤の長く、タイミングのいいジャブがゲームを支配した。特に前半の赤穂はなかなかパンチを出すことができず、4Rを終わっての公開採点はフルマークで佐藤が取った。

 中盤から佐藤はあえてロープを背負ったり、ガードを固めて前に出たり、赤穂の攻撃を促す動きを入れてカウンターを狙った。6Rに右目じりをヒッティングでカットするなど劣勢の赤穂は、ラウンドを重ねながら手数を増やし、何発かいいパンチをヒットさせたが、ダメージを与えることはできなかった。

 照明トラブルが起きた最終ラウンドは、佐藤が打ち合いに応じて盛り上げたが、採点に影響はなし。赤穂の強打は爆発せず、佐藤のキャリアと技術が光った。


▼WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ 3分12R
○河野公平(ワタナベ/挑戦者・WBA世界スーパーフライ級8位)
KO 4R2分8秒
●テーパリット・ゴーキャットジム(タイ/WBA世界スーパーフライ級王者)
※テーパリットは4度目の防衛に失敗、河野が新王者に

 大みそかトリプル世界戦のオープニングとなったWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチは、同級8位の河野が王者テーパリットを4R2分8秒KOで下し、3度目の挑戦で念願の世界タイトルを獲得した。テーパリットは4度目の防衛に失敗した。

 スタートから河野は好調だった。フットワークを使いながら、ジャブ、左フックを放ち、踏み込んでボディブローを序盤から打ち込んだ。テーパリットはパワーを感じさせたがボクシングが強引で、河野のパンチを簡単に被弾してしまう。

 勢いづく河野は3Rに右アッパーをクリーンヒット。いいペースで試合を進めていたとはいえ、4Rにフィニッシュが訪れようとは、本人でさえ考えていなかったのではないだろうか。

 テーパリットが強引に出てきたところだった。河野が左フックを振りぬくと、チャンピオンが前のめりにバッタリと倒れる。会場は大歓声だ。立ち上がったテーパリットに河野はこれでもかとラッシュをかけ、今度は右ストレートでダウンを演出。2度目のダウンから立ち上がった王者はさすがと思わせたが、河野が再びラッシュを仕掛けるとテーパリットはロープに崩れ落ちた。

 不利と言われながらスリーノックダウンで勝利した河野のファイトは見事だった。2回目の世界挑戦に負けたとき再起戦を含めて3連敗を喫するなど、大きな挫折を味わった32歳が大みそかにラストチャンスをがっちりつかんだ。

記事提供:ボクシングニュース「Box-on!」  

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