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【Krush】山崎秀晃が大金星!63kg級王座を日本に取り戻す

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2013/03/20(水)UP

▲第3代Krush -63kg級王座に就いた山崎秀晃(中央)

グッドルーザー
「Krush.27」
2013年3月20日(水・祝)東京・後楽園ホール
観衆2,100人(超満員札止め=主催者発表)

▼メインイベント(第11試合) Krush -63kg級タイトルマッチ 3分3R
○山崎秀晃(チームドラゴン/挑戦者)
判定3-0 ※30-28、30-28、30-27
●トーマス・アダマンドポウロス(フランス/王者)
※山崎が第3代王座に就く。トーマスは初防衛に失敗。

 王者トーマスは昨年8月12日の『Krush.21』で初代王者の梶原龍児を2RにハイキックでKOし、王座を獲得した。今回が初防衛戦となる。一方、山崎は昨年1月から10月にかけて開催された「Krush -63kg WILDRUSH League 2012」で優勝し、今回のタイトル挑戦権を得た。山崎にとっては同門の先輩の敵討ち(梶原、尾崎圭司とチームドラゴンの選手が2人敗れている)であり、日本に王座を取り戻すための重要な一戦。

 1R、前蹴りでコーナーまで山崎を追い詰めたトーマスは左右の連打。山崎はクリンチで難を逃れる。山崎が右ストレート連打で逆襲し、トーマスは右アッパーで山崎のアゴを跳ね上げる。

 トーマスが入ってくるところにヒザ蹴りを合わせる山崎は、さらに右フックもヒットさせる。トーマスの右ローに右フックを合わせると、トーマスが山崎に抱きつく。

 2R、トーマスの右ローに山崎が「狙って練習していた」というバックブロー! これでトーマスがダウン! 山崎はトーマスが入ってくるところにヒザ蹴りを合わせ、さらに飛び後ろ蹴り。

 トーマスは左右フックとハイキックで襲い掛かるが、逆に山崎の左フックをもらう。パンチを振り回すトーマスを山崎は前蹴りで突き放す。

 3R、山崎の顔面前蹴りが突き刺さる。山崎は前蹴りを多用し、トーマスが入ってくると左フック。山崎の前蹴りからの左フックが入ると、トーマスは左右フックで前進。お互いにバックブローを放ち、トーマスには焦りが見える。パンチで前進するトーマスをクリンチで止める山崎。トーマスはボディから左右フックを連打、山崎は前蹴り連発でトーマスを突き放す。そして試合終了のゴング! 山崎はロープに飛び乗って勝利をアピールする。

 判定は3-0で山崎の勝利! 番狂わせとも言える大金星を山崎がつかみ取り、新チャンピオンの座に就いた。山崎はマイクを持つと、「Krushで育ててもらって、タイトルマッチもさせてもらって皆さんに感謝したいです」と多数の関係者にお礼を述べ、「お父さん、お母さん、丈夫な身体に生んでくれてありがとうございます」と両親に感謝。そして、「Krushを象徴する選手になりたいので、このベルトを守ってどんどん強敵を倒していきます」と宣言した。


 

▲神戸翔太(左)を判定で下し、決勝戦に駒を進めた寺戸伸近(右)

▼ダブルセミファイナル(第10試合) Krush -58kg級初代王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
○寺戸伸近(Booch Beat/ISKA世界バンタム級王者)
判定3-0 ※29-27、30-28、30-28
●神戸翔太(かんべ・しょうた/POWER OF DREAM/TEAM AK)
※寺戸が決勝戦へ進出。

 1月26日の『Krush.26』から開幕した「Krush -58kg級初代王座決定トーナメント」。1回戦で寺戸はKO-ICHIから右ストレートと飛びヒザ蹴りでダウンを奪い、最後は相手セコンドからのタオル投入でTKO勝ちという強さを見せ付けた。神戸はボディ打ちを多用して皇治に判定2-0の勝利。中学を卒業後、単身オランダに渡ってキック修行を積んだエピソードを持つ神戸は、優勝候補の寺戸に対して「今はもう時代が違う」と世代交代を宣言した。

 1R、ジャブを出しながら圧力をかける寺戸に、神戸はハイキック空振りからのサイドキック、後ろ廻し蹴り。ローの蹴り合い、左フックの相打ちがあり、寺戸は顔面前蹴りを突き刺して右ストレート。神戸の右フックをかわして左フック。

 2R、寺戸がパンチのコンビネーションからの右ローで押し始めるが、神戸もすぐに強気で打ち返す。神戸は右ボディをヒットさせると一気にパンチで前へ出る。

 寺戸も足を止めて打ち合い、場内はヒートアップ。ここで寺戸が右のヒザ蹴りからの右ストレートでダウンを奪う! 立ち上がった神戸は挽回しようとパンチで前に出るが、寺戸は神戸の攻撃をかわす。

 3R、左フックと左ジャブを使い分け、右ローにつなぐ寺戸。神戸がパンチで入ってくると飛びヒザ蹴り。下がった神戸に寺戸がパンチで攻め入ると、神戸が右ストレート! 顔面を捉えた神戸がラッシュを仕掛け、寺戸も打ち合いに応じる。

 左フックからの左ボディ、右ローで前に出る神戸が寺戸にロープを背負わせてパンチを連続ヒットさせるが、寺戸は倒れずに打ち返す。両者の足を止めての打ち合いに場内が騒然となる中、神戸の右ストレートがヒット! それでも寺戸は倒れない。打ち合いは最後まで続き、2Rにダウンを奪った寺戸が判定勝ちで決勝進出を決めた。

 先に決勝進出を決めた武尊がリングに上がり、「今日は超満員で気持ちよく試合が出来ました。後楽園での連続KO記録が止まってしまったので悔しいですが、決勝戦では一番やりたかった寺戸選手とやれて嬉しいです。Krushは壊し合いだと思うので、日本一の壊し合いをしましょう」とアピールすると、寺戸は「相手も強いのでしんどい試合になると覚悟してリングに上がって、実際しんどかったです。僕らは過疎化が進んでいる島根県と鳥取県の出身です。その2人が東京に出て来て、日本一のKrushのベルトを争うというのは最高のシチュエーションなのではないでしょうか。最高の壊し合いをしたいと思います」と、寺戸も“壊し合い”を受けて立った。

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