2013/05/19（日）UP
（最終更新：2013/05/19 19:58）

新日本キックボクシング協会
「BRAVE HEART22」
2013年5月19日（日）東京・後楽園ホール
写真＆レポート：鈴木雄一郎

▼トリプルメインイベント（第15試合）　日タイ国際戦　59kg契約　3分3R
○蘇我英樹（市原/東洋スーパーフェザー級王者）
判定2－0　※30－28、30－28、29－29
●チャオ志村（タイ/志村道場/元ルンピニースタジアム認定フライ級王者）

　打倒ムエタイ路線の蘇我は、vsタイ人で現在3連勝中。

　対するチャオ志村は、名古屋にある志村道場の打撃コーチ兼ファイターのタイ人。ムエタイで300戦以上のキャリアを誇り、圧倒的なスピードと動体視力、キレと破壊力のある打撃を武器に、HEATのリングで猛威を振るっている。

　1R、右ローを打つ蘇我に対し、サウスポーのチャオは左ロー。後半から蘇我は左右フックと右ボディストレート、パンチ連打で手数を増やしていく。

　残り30秒のところで、チャオが飛び蹴りを打って勢い余ってリングから落ちそうになったところでゴング。

　2R、左右フックを連打し、ガードするチャオ。

　ガードしていてもお構いなしにと蘇我は左右フックを打ち込んでいく。チャオは左ミドル、左ロー。左ミドルを打ち続けてくるチャオに、蘇我は右ローと左右フックを打ち分けながら、右ストレートと右ローで応戦していく。

　チャオの左ミドルを受け続けていくうちに、蘇我の腕が真っ赤に腫れ上がっていく。

　3R、ゴングと同時に、蘇我は左右ボディを連打。ガードするチャオは左ミドルと左ロー。蘇我は右ストレートと首相撲で応戦。

　後半に差し掛かると、蘇我が左右フックと右ストレート、飛びヒザ、パンチ連打と手数を上げていく。結果、手数や有効打で上回った蘇我が判定で勝利を収めた。

▲バックブローでラジャの現役ランカーをKOした志朗（左）

▼トリプルメインイベント（第14試合）　日タイ国際戦　バンタム級　3分5R
○志朗（治政館/日本バンタム級1位）
KO　5R2分27秒　※バックブロー
●サイロムローイ・ティデット99（タイ/ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級8位）

　タイのリングでも活躍中の志朗は1月の後楽園大会でラジャダムナンスタジアム認定バンタム級1位フォンペットとドロー。今回ラジャランカー撃破でタイトル戦線に大きくアピールしたいところだろう。

　1R、サイロムローイのジャブに右ローを合わせる志朗。右ローを打つ志朗に、サイロムローイはいきなり飛びヒザ！　しかし志朗はこれをガード。しばらく見合う状態が続くが、後半になるとサイロムローイは右ミドルと右前蹴りを打って前に出る。

　志朗は左右ローを打ち分けながら、首相撲につなげていく。

　2R、開始早々、互いに単発ながら右ローを打ち合うも、すぐに様子見の状態が続いていく。

　サイロムローイがパンチを打ちながら志朗をロープに詰め首相撲からヒザ。右ローを返す志朗だが、すぐさまサイロムローイは右ストレートから首相撲。後半は志朗は右ローに徹していく。

　3R、サイロムローイが左ミドルと右ストレートで先手を打っていく。志朗は首相撲を仕掛け、そこから右縦ヒジ。更に志朗は、左ミドルと左ハイをつなげていく。

　これにサイロムローイは左前蹴りで牽制し、左ミドルを打つ。そして首相撲。ブレイクがかかった直後、志朗は左フックを打つが、サイロムローイが右ヒジを返し、前進しながら右ミドルを打ったところでゴング。

　4R、サイロムローイが左ミドルを打ったところに、志朗が懐に飛び込み左右ボディを連打！　すぐさま首相撲をしかけるサイロムローイ。その後サイロムローイは志朗をロープに詰めて首相撲からヒザ。更にワンツーからの右ハイ。サイロムローイのガードが空いたところに、志朗の右ストレートがサイロムローイの顔面をとらえ、サイロムローイの顔が跳ね上がる。沸き上がる場内。残り30秒、サウスポーにスイッチしたサイロムローイに、志朗は右ローを連打。