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【新極真会】入来建武が史上最年少で全日本重量級制覇

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2013/05/19(日)UP

▲重量級は17歳の大器・入来(右)が初優勝

新極真会
「第30回オープントーナメント全日本ウエイト制空手道選手権大会」(決勝日)
2013年5月19日 (日)大阪・BODYMAKERコロシアム(大阪府立体育会館)

▼重量級決勝戦
○入来建武(東京城南川崎支部)
判定5-0
●亀山 真(福岡支部)

 17歳にして身長180cm、体重95kgの体格を誇る入来が重量級決勝戦に初進出。対する亀山も身長176cm、体重105kgの巨漢でスイス国際大会3位の実績を持つ。

 準決勝で、入来は“他流派最強の挑戦者”と呼ばれたWKO(世界組手連盟)空手ワールドカップ重量級優勝・内藤貴継(ないとう・たかつぐ/白蓮会館)に延長戦の末に勝利。亀山は同じく準決勝で第40回全日本大会優勝・山田一仁(兵庫中央支部)に本戦で勝利と、共に強豪を破っての決勝進出となった。

 両者やや離れた間合いで下段と突きを互いに繰り出す。勢いに優る入来が突きとヒザ蹴りでラッシュを仕掛け、亀山を場外へ押し出す。その後も入来が下段とヒザと突きでラッシュを続け、またも亀山は場外へ。亀山は後ろ回し蹴りで逆転を狙ったが、判定5-0で入来が初優勝を飾った。

 入来の父であり師匠である入来武久・東京城南川崎支部長は、第2回全日本ウエイト制中量級王者(1985年)であり、親子で優勝を果たしたのは史上初。また、17歳での重量級優勝は史上最年少記録となった。

「優勝するためにいっぱい練習してきたので嬉しいです。今まで練習してきたことを出せました」と初優勝を喜んだ入来は、親子優勝に関して「嬉しいけれどこれからは師範よりも上を目指して記録を塗り替えていきたいと思います」と、父を乗り越える宣言。

 史上最年少優勝に関しても、「それを狙ってやってきました。再来年の世界大会も最年少優勝を目指して頑張ります。次は秋の全日本(無差別級)で優勝して、出る大会全て優勝して世界大会優勝を目指します、押忍!」と、新たなる目標を掲げた。

▼重量級入賞者
優 勝 入来建武(東京城南川崎支部)
準優勝 亀山 真(福岡支部)
第三位 山田一仁(兵庫中央支部)
第三位 内藤貴継(白蓮会館)


▲中量級は多彩な足技を使った辻(右)が初優勝

▼中量級決勝戦
○辻 健介(徳島北東あわじ支部)
判定5-0
●長野義徳(兵庫中央支部)

 中量級の決勝戦は、第26回準優勝・第27回4位・第28回3位と上位に入賞している長野と、四国大会優勝やスウェーデン国際大会で準優勝している辻で争われた。

 多彩な足技で上段を狙ってくる辻に、長野は突きと下段。特に右下段廻し蹴りをタイミングよく蹴る。上段廻し蹴りから上段後ろ廻し蹴りと攻める辻に対し、長野は顔面殴打を繰り返してしまい、痛い減点1。

 下突きと下段で攻める長野に、辻も一歩も退かず突きと下段で打ち合い、長野はガムシャラに攻め込んでいくが減点が響き、判定5-0で辻の初優勝となった。

 辻は「夢みたいで実感が沸きません。何回も気持ちで負けそうな面がありましたが、頑張ることが出来ました。世界大会やワールドカップに自分も出られるように頑張ります」と今後の飛躍を誓った。

▼中量級入賞者
優 勝 辻 健介(徳島北東あわじ支部)
準優勝 長野義徳(兵庫中央支部)
第三位 渡辺大士(福岡支部)
第三位 安村 哲(京都南支部)


▲兄弟対決となった軽量級決勝戦は兄・俊作(左)が勝利

▼軽量級決勝戦
○河瀬俊作(佐賀筑後支部)
再延長 判定3-0
●河瀬惇志(佐賀筑後支部)

 軽量級の決勝戦は、佐賀筑後支部の河瀬三兄弟の次男・俊作と三男・惇志の“兄弟対決”となった。両者は3月10日の全九州大会で初対決、決勝戦を争いその時は俊作が最終延長戦で勝利している。

 惇志から仕掛けていき、パンチ連打からの下段廻し蹴り。俊作は距離を取って横蹴り、前蹴り。接近して突きの連打で攻める俊作に惇志は胴廻し回転蹴りを繰り出す。延長戦になると惇志が後ろ蹴り、上段後ろ廻し蹴り。俊作は接近しての突き連打。延長戦も引き分けとなり、再延長戦に。

 ここへ来て初めてヒザ蹴りを連打して前に出る俊作に、惇志も後ろ蹴りからの胴廻し回転蹴りで応戦。惇志の足技を封じるため、接近して突きとヒザ蹴りを連打する俊作。惇志は押されながらも後ろ蹴りを繰り出すが、接近戦に優った兄・俊作が勝利した。

 俊作は「第25回ウエイト制に入賞したあとは優勝どころか入賞も出来ていなかったので、惇志と決勝をやれて優勝出来たのはよかったです。惇志は強かったです。体重判定に持ち込まれたら負けると思ったので、再延長で押し込みました。10月の全日本大会(無差別級)を頑張って、来年のウエイト制でもワールドカップメンバーがいる中で優勝を果たしたいです」と勝利者インタビューに答えた。

▼軽量級入賞者
優 勝 河瀬俊作(佐賀筑後支部)
準優勝 河瀬惇志(佐賀筑後支部)
第三位 郷内 稔(東京城南川崎支部)
第三位 松本充史(魚本流)


▲連戦の篠原(右)が初優勝を飾った

▼女子重量級決勝戦
○篠原葉子(高知支部)
最終延長 判定4-1
●浦中美夢(東京城南川崎支部)

 4月にリトアニアで開催された空手ワールドカップ日本代表選手が今大会の出場を見送る中、篠原はワールドカップに続いての出場となった。

 試合開始直後から突き合う両者。お互いに顔面殴打で注意を受ける。下段を蹴る浦中に対し、篠原は回転を上げて突きを連打。延長戦でも胸と胸が合わさるくらいの接近戦でガムシャラに突き合う。

 再延長でも両者譲らずに突き合い、引き分け。体重判定(8kg以上の差があった場合、軽い方の選手が勝利)も浦中が75.2kg、篠原が74.5kgで引き分けとなり、最終延長に突入した。ここでもガムシャラに突き合う両者だが、篠原がヒザ蹴りを連打。最後は篠原が左下段廻し蹴りを連打し、粘る浦中を振り切った。

▼女子重量級入賞者
優 勝 篠原葉子(高知支部)
準優勝 浦中美夢(東京城南川崎支部)


▲世界王者・塚本徳臣の弟子である水野(右)が初優勝

▼女子中量級決勝戦
○水野寧々(世田谷・杉並支部)
最終延長 判定5-0
●吉村 佳(空研塾)

 水野が左右の下突きと右下段廻し蹴り、吉村は突きとヒザ蹴りで接近戦で打ち合う。ダイナミックな下突きを打つ水野が一歩も下がらず前へ出て、吉村を徐々に押していく。水野に旗が1本上がったが、引き分けで延長戦へ。

 横蹴りから豪快な左右下突きを放つ水野に、吉村も突きとヒザ蹴りで応戦するが、パワーに優る水野が下がらず押していく展開に。ラスト10秒で水野がラッシュを仕掛けるが、判定はまたも引き分け。

 再延長戦でも両者は胸を合わせるほどの接近戦で突き合い、水野が下突きとヒザ蹴り、さらに右下段廻し蹴り。しかし、水野は抱え込みで痛い減点1を取られてしまう。それでも判定は引き分けとなり、体重判定(4kg以上の差があった場合、軽い方の選手が勝利)は水野が59.7kg、吉村が57.5kgで引き分け。

 最終延長戦になり、突きとヒザ蹴りの吉村に対して、水野は身体を左右に大きく振りながら左右の下突き。豪快な水野の突きがヒットし、吉村は胴廻し回転蹴りを放つが不発。最後まで突きまくった水野が判定勝ちで初優勝を収めた。

▼女子中量級入賞者
優 勝 水野寧々(世田谷・杉並支部)
準優勝 吉村 佳(空研塾)


▲スピードのある熱戦は加藤(右)が制した

▼女子軽量級決勝戦
○加藤千沙(愛知山本道場)
再延長 判定4-0
●中村風月(和歌山支部)

 加藤は顔面への前蹴りを放ち、突きの打ち合いの中でも顔面への前蹴りを放つ。両者とも突きとヒザ蹴りで打ち合い、加藤は前蹴りをタイミングよく出す。

 延長戦でも顔面へ前蹴りを突き刺す加藤。突きを打ち合う中、加藤は左中段廻し蹴りを何度も当てていく。中村は下段廻し蹴りで応戦し、引き分けとなる。

 再延長でも加藤は突きとヒザ蹴りで前へ出て、中村は突きと下段廻し蹴り。加藤の下段廻し蹴りで吉村がバランスを崩す場面が見られ、最後に突きのラッシュを仕掛けた加藤が初優勝を飾った。

 加藤の姉・小也香は昨年まで同階級を四連覇しており、4月に開催された空手ワールドカップでも優勝。千沙が姉に続けとばかりに、王座を受け継いだ形となった。

▼女子軽量級入賞者
優 勝 加藤千沙(愛知山本道場)
準優勝 中村風月(和歌山支部)

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