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【NJKF】野杁がKO勝ちでWBCムエタイ日本王座を獲得、次は世界タイトル狙う

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2013/07/15(月)UP

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▲野杁(左)の顔面前蹴りに高橋(右)が吹っ飛ぶ

ニュージャパンキックボクシング連盟
「NJKF 2013 4th」
2013年7月15日(月・祝)東京・後楽園ホール

▼メインイベント WBCムエタイ日本スーパーライト級王座決定戦 3分5R
○野杁正明(OISHI GYM/Road to GLORY JAPAN 2013優勝、Krush YOUTH GP 2011優勝)
KO 3R1分17秒 ※顔面前蹴り
●高橋誠治(東京町田金子ジム/NJKFスーパーライト級王者)
※野杁が新王座に就く。

 野杁は今回がNJKF初参戦、そしてヒジ打ちあり・首相撲無制限のムエタイルールはプロ入り後、初の挑戦となる。

 ヒジなしルールでは3月のGLORY日本トーナメントを制するなど国内トップの実力を証明しているが、ムエタイルールではどのような戦いを見せるのか、注目された。

 対する高橋は同王座の元王者だったが、昨年6月の大和哲也戦でベルトを失った。しかし、その試合以降は4連勝と好調の波に乗っている。テコンドーベースのトリッキーな蹴り技で野杁を撃破するか。

 1R、野杁は両腕のガードをガッチリと固めながら前へ出て、執拗に右ローを蹴る。ジリジリと間合いを詰めて圧力をかけてくる野杁に、高橋はサイドキック、ハイキック、三日月蹴りで突き放そうとする。

 パンチで入り込もうとした野杁を首相撲に捕まえた高橋はヒジを繰り出す。さらにバックブローを多用。野杁もバックブローを返した。

 2Rも、やはりガードを上げて前へ出る野杁は右ローを連打。さらに左ボディブローを放つ。高橋は後ろ蹴り、ハイキック、バックブローで野杁を近付けまいとする。

 高橋のヒジに野杁が縦ヒジを打ち返す場面もあったが、基本的には首相撲に付き合わず、首相撲に捕まるとロープに押し込んでブレイクを待つ戦法。野杁のハイキックに高橋が上段後ろ廻し蹴りを返したところでラウンドが終了した。

 3R、高橋はサイドキックからハイキックを狙うが、野杁はパンチで入り込んでいく。接近戦でヒジを繰り出す高橋を、野杁は抱えて投げ飛ばす。

 そしてパンチで前へ出て、高橋をコーナーへ追い詰めると左ボディからの右フック。これでグラついた高橋にパンチを連打し、野杁がダウンを奪った。

 何とか立ち上がった高橋だったが、野杁は豪快な顔面前蹴りを突き刺す。高橋がバッタリと倒れ、野杁が鮮やかなKO勝ちでWBC日本タイトルを手にした。

 試合後、野杁は「ヒジがあるので怖さと緊張感があった。ヒジありでも野杁は強かったと言われるようにこれからもやりたいと思います」とムエタイルールの試合も継続して行っていくと語り、「日本タイトルを取ったからには世界のベルトが欲しい。僕はヒジあり、ヒジなし両方で強いところを見せたい」とWBCムエタイ世界タイトル獲得にも意欲を燃やした。


 

▲宮越(左)はフットワークと体さばきで翔(右)の攻撃をかわし、パンチを入れる上手さを見せた

▼セミファイナル WBCムエタイ日本ライト級王座次期挑戦者決定戦 3分5R
○宮越慶二郎(拳粋会/NJKFライト級王者)
判定2-1 ※48-47、47-48、48-47
●翔センチャイジム(センチャイムエタイジム/NJKFライト級2位)
※宮越が次期挑戦権を獲得。

 水落洋祐が保持するWBCムエタイ日本ライト級王座への次期挑戦者決定戦として、宮越と翔が対戦する。宮越は昨年9月に水落に敗れ、翔は今年4月にノンタイトル戦で水落から勝利を奪っており、戦前の予想では翔が有利だったが……。

 1R、宮越は右ローと右ハイで上下に揺さぶりをかけ、翔は前蹴りを多用する。翔は首相撲で宮越を転倒させるが、攻めの手数は宮越が優る。

 2R、翔の右フックで宮越がグラつき、チャンスと見た翔が前へ出る。しかし、そこへ宮越の右フックがヒットし、翔がダウン。

 翔は首相撲からのヒザ蹴りに活路を求め、組むために前へ出て行くが、宮越は軽快なフットワークでそれを許さない。

 3R、前へ出てのパンチと首相撲からのヒザ蹴りを狙う翔に、宮越はフットワークで回り込んでワンツーを入れていく。追いかける翔とそれをかわしてパンチを入れる宮越。両者はめまぐるしく動く。

 4R、首相撲からのヒザに持ち込んだ翔が左ヒジをヒットさせ、ダウンを奪い返す。翔はどんどん前へ出て攻めようとするが、宮越は軽快なフットワークと体さばきで回り込み、翔の攻めをかわして自分のパンチを当てていく。

 5Rもフットワークと体さばきで翔の攻めをかわし、自分のパンチを当てていく宮越。まさに蝶のように舞い、ハチのように刺すような動きで翔を翻弄するテクニックを見せた。

 判定は2-1と割れたが、宮越が勝利を収めて挑戦権を手に入れた。


▲大竹(左)は優勝候補の健太(右)をヒザ蹴りで追い込む

▼第10試合 WBCムエタイ日本ウェルター級王座挑戦者決定トーナメント準決勝 3分5R
○大竹将人(TARGET/J-NETWORKウェルター級王者)
判定3-0 ※30-29、30-29、30-28
●健太(E.S.G/NJKFスーパーウェルター級王者)
※大竹が決勝戦へ進出。

 大和侑也が王者に君臨するWBCムエタイ日本ウェルター級王座の挑戦者決定トーナメントが今大会からスタート。

 これまでの70kg級から階級を落とした健太と、J-NETWORK王者の大竹が準決勝で対戦した。

 1R、健太はパンチをフェイントにして左右ロー、大竹は左ミドルと右ヒジ。この右ヒジが何度か入り、健太は距離を取ってジャブを突く。

 2R、健太はフットワークを使って回り込みながら、パンチを当てる機会をうかがう。大竹は距離を詰めて左ミドルから首相撲に持ち込んでのヒジ、ヒザ。健太は大竹を突き放してヒジ、パンチを打ち込む。

 3R、猛然とパンチとヒジで攻める健太だったが、大竹のヒザ蹴りをカウンターでボディにもらい後退する。

 ここぞとばかりに首相撲からのヒザ蹴りで攻める大竹。健太もパンチとヒジで反撃するが、逆に大竹のヒジをもらって流血してしまった。

 判定は大竹に凱歌が上がり、大竹は飛び上がって喜ぶ。優勝候補の健太が初戦で姿を消す番狂わせとなった。

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