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【ボクシング】辰吉以来23年ぶり、井上尚弥が日本最短タイ4戦目で王座獲得

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2013/08/25(日)UP

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大橋ボクシングジム
「第45回フェニックスバトル」

2013年8月25日(日)神奈川・スカイアリーナ座間

▼日本ライトフライ級タイトルマッチ 3分12R
○井上尚哉(大橋ジム/日本ライトフライ級1位・挑戦者)
判定3-0 ※97-94、98-93、98-92
●田口良一(ワタナベジム/日本ライトフライ級王者)
※井上が新王座に就く。

 デビューから3戦3KOで、国内ボクシング史上最短となる4戦目での日本タイトル奪取を狙う井上が日本ライトフライ級王者・田口に挑む一戦が、井上の地元・神奈川県座間市のスカイアリーナ座間で行われた。

 “怪物”のニックネームを持つ井上が挑戦者の青コーナーから入場。続いて赤コーナーからチャンピオン田口が入場して、開始のゴング。

 1R、やや緊張気味の田口に対し、井上は落ち着いた表情。左ジャブを有効に繰り出し、先に仕掛けたのは挑戦者の井上だ。田口の出鼻に左ジャブ、左フックを合わせ、チャンスを見てワンツー。後半は田口がワンツーで前に出るが、井上はワンツーから左ボディをレバーにヒットさせる。

 動きのいい井上は2Rには相手のパンチを冷静にかわして強烈な左フックを見舞う。さらに3Rには、左ボディ2発から右ストレート。井上の連打の回転が速く、田口はガードはしているが体を大きく左右に揺らされて印象が悪い。

 4R、足を使って躍動感あるボクシングをする井上に対し、田口は足を止めて接近戦でパンチを繰り出す。近い距離の打ち合いは田口がやや優勢。後半、井上が右のアッパーをクリーンヒットさせて王者の動きが一瞬止まる。

 5Rになると、井上は左ジャブから右ストレート、さらに左右のボディを有効に連打。打っては、田口の返しが来る前に離れるヒットアンドアウェーで試合の主導権を握る。井上は上下の打ち分けで田口を追い込む。6Rの1分半、田口の右ストレートが井上の顔面にヒット。前に出る田口に井上は連打を返し、田口は左の目の上をカット。

 試合も終盤に入った7R、井上がジリジリと前に出て左右のパンチを繰り出すが、田口も接近戦で強引に突き上げるようなアッパー、ボディを返してチャンピオンの意地を見せる。これまで攻勢だった井上にやや疲れが見えた8R、お互い足を止めて打ち合う場面が目立つ。後半、井上が相手のガードの隙間を狙いパンチを繰り出すと、田口は手数は少ないものの強い一発を返して挑戦者に試合を決めさせない。

 ポイントで不利な田口は相手のパンチにひるまず強引に前に出て打ち合いに持ち込む。井上も疲労が見え、空振りも目立ち始める。だが2分過ぎに井上は右ボディ2連発で相手の動きを止めると、ラスト30秒の打ち合いで優勢に。迎えた最終ラウンド、両者前に出てワンツーの打ち合い。井上の右ストレートで田口が一瞬よろめくがすぐに体勢を立て直して、またすぐに打ち合い。両者、足を止めての打ち合いは井上が手数とヒット数で優勢のまま終了のゴング。

 判定は97-94、98-93、98-92の3-0で新チャンピオン誕生。

 井上は、「素直に嬉しいのですが、(自分は)まだまだ未熟者です。まとめたいところで(田口が)まとめさせてくれませんでした」と反省を語ったが、大差の判定勝ちで日本タイトルを手にした。

 4連続KOとはならなかったが、デビュー4戦目での日本タイトル獲得は、80年のJ・キャラハン(ミドル級)、82年の友伸ナプニ(フェザー級)、84年の平中明信(Sライト)、90年の辰吉丈一郎(バンタム級)に次いで史上5人目。井上は、WBA世界ライトフライ級王者・井岡一翔(井岡ジム)が2011年2月に成し遂げた日本史上最短デビュー7戦目での世界王座奪取の記録も射程内に収めた。

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