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【レベルス】日菜太がサワーからハイキックでダウン奪い勝つ、ヤスユキは大月にKO勝ち

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2015/09/16(水)UP

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Def Fellow
「REBELS.38」
2015年9月16日(水)東京・後楽園ホール

サワー(左)に左ミドルを見舞う日菜太(右)

▼第7試合 メインイベント REBELSルール 72kg契約 3分3R延長1R
○日菜太(クロスポイント吉祥寺/REBELS 70kg級王者)
判定3-0 ※29-28、29-28、30-27
●アンディ・サワー(Team Souwer/S-cup世界トーナメント2002・2004・2008・2012王者、K-1 WORLD MAX2005・2007王者)

 両者は2010年9月にシュートボクシングルールで対戦して以来、5年ぶりの再戦。前回はサワーが意表を突いたスタンディングチョークスリーパーで勝利している。試合前、日菜太は「ヘタな試合をしたら、もう辞めようと思っています」と引退を懸けて臨むと語った。

 1R、前に出てサワーのボディへヒザ蹴りを突き刺す日菜太。サワーの左フックをもらった直後、日菜太は左ミドルに続いての左フック。さらに左ボディストレートを入れるとサワーが左右フックで前に出てくる。それをジャブで押し返す日菜太。前半は日菜太が前へ、後半はサワーが前へ出た。

 2R、圧力をかけてパンチで前に出るサワー、日菜太は押されながらも左ハイ、左のヒザ蹴り。パンチを出してどんどん前に出てくるサワーだが、日菜太は押し戻す。

 そして、サワーが右ローを蹴ってきたところに左ハイキックを合わせてダウンを奪う。立ち上がったサワーを左ストレートで吹っ飛ばす日菜太。サワーは前蹴りで突き放し、このラウンドをしのいだ。

 3R、逆転を狙うサワーは飛びヒザ蹴りからの右ストレート、左右フック、アッパーと猛然と攻撃を仕掛ける。前に出てコンビネーションパンチを打つサワーに日菜太は左ミドル、そして蹴り足をキャッチして押し倒す。前に出るサワーを前蹴りで突き放し、ヒザを突き刺す日菜太。サワーもローを蹴ってパンチで前に出る。

 日菜太もワンツーを打ち返す。サワーの猛攻に負けじとに抵抗する日菜太。そして試合終了のゴング。

 勝利を確信し、両腕を突き上げる日菜太に歓声が沸き起こる。判定勝ちが告げられ、山口元気クロスポイント代表と抱き合った日菜太は男泣き。

「格闘技、キックボクシング、総合格闘技でも何でも今は盛り上がっていないと思います。僕はそれが悔しい。選手が格闘技だけでメシを食えないのが悔しい。僕はキックボクサーのトップは(ファイトマネーだけで)メシを食えることを証明したい。同じように頑張っている選手がいっぱいいるので、またレベルスを見に来てください」と叫んだ。

 試合後のインタビューでは、「ハイキックは狙ったものではなく、高めのミドルを蹴ったところにサワーが踏み込んできた」ものだと語り、「外国人に負けて日菜太はもう終わったと言われたのが悔しかった。これで日本人トップであることを証明できたので、チャンスをください」と、さらなる強敵との対戦を臨んだ。

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大月(左)から右ハイキックでダウンを奪ったヤスユキ(右)

▼第6試合 セミファイナル 61kg契約 ムエタイルール 3分5R
○ヤスユキ(Dropout)
TKO 3R 50秒 ※セコンドからのタオル投入
●大月晴明(キック スターズ マスクマン)

 大月はヤスユキと対戦するために2013年11月に復帰、悲願であったこの試合を実現させた。試合前には「負けたら引退」と衝撃的な発言をしている。

 1R、ヤスユキがワンツーで先制、大月は右ローを出しつつヤスユキに左右フック、そして左ボディブローをめり込ませる。

 大月が右、左、右とフックを連続ヒットさせ、左ボディブローを狙い撃ち。ヤスユキは大月の右フックに右ストレートを合わせる。ゴングが鳴るとお互いに笑みを浮かべた。

 2R、ヤスユキは離れると左ミドル、大月が入ってくるところに上手くワンツーを合わせる。大月は飛び込んでの左ボディブロー。

 ヤスユキが蹴りで距離を作って右ストレートを連続ヒット。右ローを蹴られる大月は右ストレートをもらう場面も目立つ。大月は左ハイを出してすぐに左フック。これでヤスユキが下がる。

 3R、大月が左ローを出したところへヤスユキがカウンターの右ハイキック。大月がダウンを喫する。

 立ち上がった大月がボディを打ってくるところへヤスユキはカウンターの右ヒザ蹴り。これがアゴにジャスミートし、ヤスユキは押すような右ストレート。大月がバッタリと仰向けに倒れ、セコンドからタオルが投入された。ヤスユキが大月から初のKO勝ちを奪うという衝撃の結末に。

 ヤスユキはマイクを持つと「キックボクサー大月を殺しました。目標はあまりないですけれど、次は町田光! もう1回やりたいと思います」と、町田との再戦をアピール。するとリングサイドで見ていた町田がリングに上がり、涙を流しながら「今の試合を見ていて僕は感動しました! ヤスユキと大月晴明という男は僕にとって憧れで尊敬する存在です。僕と決闘してください」と、ヤスユキとの対戦を受諾。

 ヤスユキは「おそらく来年早々に決まると思うので、応援よろしくお願いします」と語った。

 一方、敗れた大月は清々しい表情で「悔しいです。やってて強いと思いました。ハイキックは見えませんでした。倒されて負けたのは初めてです」とヤスユキの強さを称え、「今後に関してはゆっくり考えます」とした。



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