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【UFC】ジョンソンが10戦無敗の五輪金メダリストに1Rで圧勝、8度目の防衛

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2016/04/24(日)UP

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10戦無敗、北京オリンピックのレスリング金メダリストを1Rでマットに沈めた王者ジョンソン

Zuffa
「UFC 197-Jones vs Saint Preux-」
2016年4月23日(土・現地時間)アメリカ・ネバダ州ラスベガス
MGMグランド・ガーデン・アリーナ

▼UFCフライ級タイトルマッチ 5分5R
○デメトリアス・ジョンソン(アメリカ/UFCフライ級王者)
TKO 1R 2分49秒 ※左ヒザ蹴り
●ヘンリー・セフード(アメリカ/UFCフライ級2位)
※ジョンソンが8度目の防衛に成功。

 これまで7度の王座防衛に成功し、9連勝中のフライ級王者ジョンソンにセフードが挑戦。セフードは2008年の北京オリンピックにて、男子フリースタイル55kg級で金メダルを獲得し、2013年にMMA(総合格闘技)へ転向した。デビュー以来無敗の10連勝でタイトルへ挑戦。

 1R、両者とも素早い動き。ジョンソンが右フックを見舞い、セフードはローキック。ジョンソンが組み付くとセフードが押し倒すようにしてテイクダウンを奪う。ジョンソンは両足でセフードを突き飛ばして立ち上がった。

 再び組み合いになるとジョンソンが首相撲からのヒザ蹴り。それでもセフードは組み付いていくが、ジョンソンがヒザ蹴りと右ヒジを叩き込む。そして左のヒザを突き上げるとセフードがフラつきながら後退。

 パンチで一気に前へ出るジョンソン。組み付くと左ヒザをボディへグサリと突き刺し、セフードは腹をおさえて倒れる。そこへ追撃のパウンド。レフェリーは即座にストップし、ジョンソンが圧倒的強さで8度目の防衛に成功した。

 ジョンソンは勝利者インタビューで、「特にゲームプランはなかったんだ。ただファイトするためにここに来たのさ。僕の首相撲はとてもデンジャラスだ。首相撲からヒザをレバーに入れた時に、向こうがうっとうめいたので、これでゲームオーバーだって分かったよ。これがオーガニック(有機的)な戦いだ。そして僕こそがパウンド・フォー・パウンド(全階級を通して最も強い選手)における世界のベストだ。これからもそれを証明するために戦い続けるよ」と語った。

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ジョーンズ(右)が慎重なサンプルー(左)に蹴りとタックルで勝利

▼UFC世界ライトヘビー級暫定王座決定戦 5分5R
○ジョン・ジョーンズ(アメリカ/UFCライトヘビー級1位)
判定3-0 ※50-44、50-44、50-45
●オヴィンス・サンプルー(ハイチ/UFCライトヘビー級6位)
※ジョーンズが暫定王座に就く。

 ジョーンズは23歳8カ月で史上最年少UFC王者となり、ライトヘビー級王座を8度防衛。しかし、追突事故を起こしてその場から逃走したことにより、王座剥奪と無期限出場停止処分に。その後も無免許運転や改造車でドラッグレースを行った疑いで逮捕されるなど問題児ぶりを発揮したが、今回約1年3カ月ぶりにUFC復帰となった。

 対するサンプルーはアメリカンフットボール出身で、2013年からUFCに参戦。勝った試合はほとんどがKOか絞め技による一本勝ちだ。

 1R、ジョーンズは四つん這いとなってオクタゴン(八角形の金網で囲まれたリング)の中央へゆっくりと移動。サンプルーは立ち上がるのを待って試合開始。ジョーンズは後ろ蹴り、ハイキック、サイドキックなど蹴り技を多用。サンプルーは慎重に回り込み、時折ジャブを放つが手数が少なく、場内からはブーイングも。

 2R、ジョーンズがロー、ミドルキックをヒットさせていくが、サンプルーは時折ジャブを出すのみ。ジョーンズは組み付くとヒザ蹴りからヒジ打ちを数発見舞う。ジョーンズが相手のヒザへの前蹴りとサイドキック。ジョーンズはかなり近付いてサンプルーを挑発するが、サンプルーはジャブ、右ストレートをヒットさせてすぐに回り込む。ジョーンズの後ろ回し蹴りがヒットしたところでラウンド終了。

 3R、ジョーンズは相手のヒザへの前蹴りを連発する。サンプルーはジャブからパンチのコンビネーション。被弾するジョーンズだが、何事もなかったように前へ出る。目立った攻防がなく場内は再びブーイング。するとジョーンズが蹴りを連打し、サンプルーは左ボディブローを返す。ジョーンズは左ミドルを連続で当てる。

 4R、サンプルーはロー、ジョーンズはサイドキックを放つが、エキサイティングなシーンを期待する観客からはブーイング。ここでジョーンズがタックルに入り、サンプルーを高々と抱え上げてテイクダウン。しかし、サンプルーはすぐに立ち上がる。ジョーンズはジャンプしてのサイドキックを見舞う。ヒジを打ちながら前に出るジョーンズに、回り込んで離れるサンプルー。ジョーンズが組み付いて再び抱え上げてのテイクダウンを奪うと、上から顔面へヒジを連発。この攻勢で場内が盛り上がる。

 5R、回り込むサンプルーにジョーンズはロー、後ろ蹴り、左ストレート。サンプルーは回り込むのみでブーイングを浴びる。時折放つ右ストレートは空を切り、逆にジョーンズのアッパーをもらう。ジョーンズはまたもサンプルーを抱え上げてテイクダウンを奪い、立ち上がって足を蹴る。

 スタンドに戻るとジョーンズはサンプルーを金網に押し込んでのヒジ打ち。残り20秒でサンプルーがパンチを出しながら前へ出るが、今度はジョーンズが打ち合わずに試合終了まで回り込む。

 判定は3-0でジョーンズが勝利。暫定王座を手にした。ジョーンズは勝利者インタビューで、、「ありがとう。でもこのベルトは要らないよ。本物じゃない。本当のベルトが欲しいんだ。今日は調子が出るのに時間がかかってしまった。持っている技術の25%くらいしか出せなかった気がする。期待していたみんなには申し訳ない。まあ、すべてのものごとには理由があるんだろう。今日は相手の攻撃に反応する代わりに見てしまったんだ。肉体的には最高の仕上がりだったんだけどね。タイトル戦の前にこの試合が必要だったんだと思う。(正規王者の)ダニエル・コーミエとの試合が楽しみだ。火曜日か水曜日には練習を再開するよ」と、王座奪回へ向けてすぐに練習を始めると語った。

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PHOTO=Zuffa, LLC (c) / GettyImages (c)


 

▼ライト級 5分3R
○エジソン・バルボーサ(ブラジル/UFCライト級8位)
判定3-0 ※39-27、30-27、29-28
アンソニー・ペティス(アメリカ/UFCライト級3位)

▼ミドル級 5分3R
○ロバート・ワイッタカー(オーストラリア/UFCミドル級7位)
判定3-0 ※30-27、30-27、29-28
●ハファエル・ナタウ(ブラジル/UFCミドル級13位)

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