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【五輪レスリング】最年少・樋口が銀メダル「1番になるために自分にまだ足りないものがある」

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2016/08/20(土)UP

「リオ五輪 男子レスリング フリースタイル57キロ級」
8月19日(現地時間)、カリオカアリーナ2

快進撃で銀メダルを獲得した樋口

 昨年の全日本選手権57kg級王者で、レスリング日本勢で最年少の樋口黎(ひぐち・れい=20=日体大)が決勝で前回のロンドン五輪銀メダリストで昨年の世界選手権57キロ級王者のウラジーミル・キンチェガシビリ(25=ジョージア)と対戦。

 第1ピリオドで積極的に片足タックルに入り足を掴んでいくが、ポイントに至らず。相手の注意で樋口に1ポイント。
 第2ピリオド開始早々に樋口が片足タックルから相手を倒し2ポイント追加し3-0としたが、まもなく相手も、がぶり返しを決め3-2と追い上げ、更に樋口の注意から相手にポイント1、残り40秒で3-3のイーブンとなったが、イーブンの場合は最後に得点したキンチェガシビリが勝ちになる。樋口はタックルに行きたいが相手が樋口の右腕を掴んだまま離さず、樋口は動けないまま試合が終了。

 ここで樋口の負けが決まったが、日本側は最後の望みをかけ、相手が反則となる樋口の指を掴んでいたため最後は動けなかったと審判団に審議のチャレンジ。しかしビデオ判定の結果、それが認められなかったため、ペナルティとしてキンチェガシビリに1点加算され3-4で逆転負け。初の五輪は銀メダルとなった。

 樋口は試合後のインタビューで「(初のオリンピックで戦ってみて)後悔はないですが、悔しい部分がとても多くて、1番になるためには、まだ自分に足りないものがあるんじゃないかと、見つめ直して 、このオリンピックを一つのステップにしていきたいです」と敗戦を認め、次のステップへ繋げる前向きなコメントをした。

 今回、樋口は快進撃だった。昨年全日本タイトルを獲得したものの、世界選手権の実績はなく、五輪初出場となった樋口はノーマークの選手ではあったが、1回戦で一昨年の年界選手権王者で前回のロンドン五輪55キロ級銅メダリストのヤン・ギョンイル(27=北朝鮮)に第1ピリオド2-2から、第2ピリオドでエビ固め、ローリングなど立て続けに決め12-2と10点差をつけテクニカルフォール勝ち。

 2回戦もアサドラ・ラチナウ(30=ベラルーシ)に対し、得意のローリングやアンクルホールドで回して得点を重ね、10-0のテクニカルフォール勝ちで圧勝した。準々決勝はヨウリス・ボネロドリゲス(キューバ)にうまく片足タックルから足を取って回していき8-4で判定勝ち。
 準決勝でも2013年の世界選手権55kg級王者で優勝候補のハッサン・ラヒミ(27=イラン)に対し片足タックルで相手を転がすなど始終試合をリードし、10-5で判定勝ち。世界トップランク選手を次々と破り決勝進出を果たしていた。

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