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【ムエタイ】ジュニア3選手がタイで健闘、敗れるも今後に期待

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2016/08/21(日)UP

「スックワンギントン」
2016年8月21日(日・現地時間)サラブリ県アディソンスタジアム 

 福岡から本場タイにムエタイ留学中のウォーワンチャイ・プロモーションから、3選手がサラブリ県アディソンスタジアムで行われた大会に出場した。試合を戦ったのは、今年2月からタイで長期合宿を行っていた今村竜之助、そして学校の夏休み期間(7月から)をタイ留学にあてた中川一臣と和田拓飛だ。

蹴りが冴えた和田拓飛(右)

▼第4試合 34㎏契約
○トンノーイ・シットンサック(タイ)
判定
×タクト・ウォーワンチャイ(=和田拓飛/萬田道場)

 1R、和田はスピードのあるミドルキックを連発し、試合の流れを掴む。2Rには蹴りからパンチのコンビネーションでトンノーイをコーナーに追いつめ、3Rに入るとローキックも当たり始めた。和田は狙いをローキックに絞り、相手の動きに合わせカウンターのローを連発する。和田が放つローのほとんどがヒットしているものの、トンノーイは踏ん張ってミドルを返してくる。

 4R開始前、和田の勝利に賭けていたギャンブラーから「パンチだけで行け」という声が飛ぶ。和田はトンノーイを倒さないと、判定では勝てないという意味だろう。これまでの流れでは和田の優勢にも見えたが、ムエタイの採点の難しさといえる。最終R、和田はこれまでにも増し、パンチとローでトンノーイを追いつめるも終了ゴング。ジャッジはトンノーイを勝者とした。

 トンノーイが足が効いていた素振りを見せたかどうかが勝敗の別れ道であったようだ。ムエタイでは食らった技がいくら効いていたとしても、表情や素振りに出さなければポイントとしては無効扱いになる場合がある。

 しかしながら、試合前半から蹴りとパンチで相手を追いつめ、更に最終ラウンドでトンノーイをラッシュで追いつめるなど、和田の豊富なスタミナも目立った。次回はさらに強くなってタイに戻ってくることが期待される。


▼第3試合 33㎏契約
○メウノーイ・シッジャープン(タイ)
判定
×カズオミ・エクシンディコンジム(=中川一臣/萬田道場)  

 14歳にして70戦の戦績があるという強豪メウノーイを相手に、中川は初回から得意のローキックで攻め込む。中川のローは多くヒットするが、メウノーイもローを返す。ローキック合戦の展開が続いたが、3Rに入ると距離を詰めて戦うようになる。

 メウノーイが中川の首を取ろうと距離を詰めたタイミングで、中川はパンチとヒジを合わせる。中川の豪快なパンチに、メウノーイが顔を背ける場面も。だが決定打を当てることができず再びヒザ合戦に。中川はスピードと強打で突破口を見出したかったが、メウノーイの動体視力が冴えた。

 4R、中川のセコンドから「パンチで前に出ろ」の指示。首相撲で中川が劣勢というわけではなかったが、メウノーイは攻撃を上手くまとめてくる。強打に活路を見出したい中川はパンチからロー、ローからパンチ、そして合間にハイキックも当て、メウノーイを相手に良い動きを見せる。

 最終5Rに入り、メウノーイはやはり勝ち逃げモードで後ろに下がり始めた。中川はそこを見逃さず、距離を詰めてパンチのラッシュ、メウノーイをコーナーに追いつめたところで試合終了のゴング。中川が見せ場をつくったが、ジャッジはメウノーイを勝者とした。

 中川は戦績数の差から相当な苦戦が予測されたが、終始自分の動きを出し、多くの攻撃をヒットさせた。今回の夏休みムエタイ留学で2戦を戦い、いずれも判定負けしているが、今後に期待が持てる試合内容であった。

●次ページ:ラジャダムナンスタジアムで初勝利を上げた14歳・今村竜之助が登場

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