2016/11/12（土）UP
（最終更新：2016/11/30 03:15）

eFightの試合動画
試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

総本部の若手対決は、右ハイキックで効果を奪った清水（左）の勝利

▼準々決勝第1試合
○清水亮汰（大道塾総本部/2015全日本無差別優勝）
延長戦　判定4－0
●岩崎大河（大道塾総本部/2015・2016全日本体力別260＋準優勝）

　ジュニア部出身の19歳で身長185cm、体重97kgの体格を誇る岩崎。3回戦で加藤久輝に判定で敗れたが、加藤が棄権したためルールにより敗者復活でベスト8へ進出した。対するは昨年の王者・清水。

　抽選での決勝トーナメント組み合わせにより、総本部同士の対戦となったが、お互いにやりにくそうであまり手を出さない展開が続く。しかし、延長戦で清水が右ハイキックで効果を奪い、飛び込んでの左ストレートもヒットさせ、判定勝ちした。

先に効果を奪われた川下（左）が左ハイキックで効果を奪い返す

▼準々決勝第2試合
○川下義人（大道塾日進支部/2015全日本体力別－240優勝）
延長戦　効果優勢勝ち
●内田淳一（大道塾総本部/2014全日本体力別－240準優勝）

　ベスト8で最年長の内田と最年少の川下との戦い。数年前までは選手の高齢化が問題化していた空道だが、今大会のベスト8で30代以上は内田のみとなった。

　本戦は強いパンチで押し気味に試合を進めていた川下だったが、内田に右フックで効果を奪われた。延長戦になると両者アグレッシブに動き始め、川下が右ハイキックで効果を奪い返し、さらに左フックからの右フックで効果を追加。川下が初の準決勝へ駒を進めた。

投げから突きの極めで効果2を奪った野村。目黒の技を巨体で跳ね返した

▼準々決勝第3試合
○野村幸汰（大道塾札幌西支部/2015・2016全日本体力別260＋優勝）
延長戦　効果優勢勝ち
●目黒雄太（大道塾長岡支部/2015全日本無差別準優勝）

　目黒は昨年の決勝戦で、清水と空道史上に残る技術戦を展開した。多彩な技を持ち、今大会でもハイキック一発で相手を失神させるなど切れ味の鋭さを発揮。しかし、抽選による決勝トーナメントの組み合わせで、超重量級の野村（身長188cm・体重112kg、目黒は166.7cm・66kg）と対戦することに。

　前に出てくる野村に目黒は何発も蹴りを入れるが、野村はビクともしない。ならばと目黒は体力指数（身長＋体重の数値）20以上の差がある場合に認められている金的蹴りまで繰り出す。

　さらにはしゃがみ込んでいきなり飛び上がってのパンチ、低く構えてのアゴへの蹴り上げ、前蹴りを支点にして飛び上がってのパンチと縦横無尽に様々な技を繰り出す。

前蹴りを支点にして飛び上がり、パンチを放つ目黒の離れ技

　しかし、単発での金的蹴り（他の技との連携で出さなければいけない）で反則（相手に効果）を取られてしまった。

　2ポイント以上の差がないため延長戦に入ると、野村は投げから突きの極めで効果を2度奪う。目黒は回転技や飛び技を駆使するが、体格差はいかんともしがたく野村の効果優勢勝ちとなった。目黒の健闘を讃え、会場にはこの日一番大きな拍手が鳴り響いた。

押木（右）が右ハイキックで効果を奪い、2年連続でベスト4進出

▼準々決勝第4試合
○押木英慶（大道塾新潟支部/2015全日本無差別4位）
延長戦　判定5－0
●山崎順也（大道塾総本部/2016関東無差別予選準優勝）

　離れた距離からストレート、蹴りを放つ押木に山崎は距離を詰めようとするが、押木はそこへカウンターを狙ってくる。押木のゆったりとした独特のリズムで試合は進み、延長戦で押木が右ハイキックで効果を奪う。逆転を狙ってパンチで攻めていった山崎だが、押木の間合いとリズムを崩せず押木の判定勝ち。押木は2年連続でのベスト4進出となった。

＜入賞者＞
優　勝　野村幸汰（大道塾札幌西支部/25歳）
準優勝　清水亮汰（大道塾総本部21歳）
３　位　押木英慶（大道塾新潟支部/24歳）
４　位　川下義人（大道塾日進支部/19歳）
５　位　目黒雄太（大道塾長岡支部/23歳）
６　位　内田淳一（大道塾総本部/33歳）
７　位　山崎順也（大道塾総本部/20歳）
８　位　岩崎大河（大道塾総本部/19歳）
特別賞　加藤久輝（大道塾安城同好会/34歳）
特別賞　辻野浩平（大道塾岸和田支部/27歳）