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【UFC】マクレガーが圧巻のKO勝ち、史上初の二階級同時制覇

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2016/11/12(土)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

 

マクレガー(左)の強打に崩れ落ちるアルバレス(右)。圧倒的な強さでマクレガーが同時2階級制覇を達成した

「UFC 205」
2016年11月12日(土・現地時間)アメリカ・ニューヨーク マディソン・スクエア・ガーデン

▼UFCライト級タイトルマッチ 5分5R
○コナー・マクレガー(アイルランド/UFCフェザー級王者/挑戦者)
KO 2R 3分04秒
●エディ・アルバレス(アメリカ/UFCライト級王者)
※マクレガーがライト級新王座に就く。 

 UFCのスーパースターであるフェザー級王者マクレガーが、アルバレスが保持するライト級王座に挑戦。UFC史上3人目の2階級制覇、そしてUFC史上初の2階級同時制覇に挑んだ。迎え撃つアルバレスは今年7月、ハファエル・ドス・アンジョスを1R3分49秒、TKOに破り王座を獲得。今回が初防衛戦となる。

  1R序盤、打撃戦からマクレガーの左フックを被弾し、いきなり倒れるアルバレス。すぐに立ち上がるが、マクレガーのプレッシャーに下がり気味に。さらに左ストレートでダウンして尻餅。マクレガーは上からパンチを落とし、アルバレスが何とか立ち上がったところに強烈な左フックを浴びせる。

 2R、悠然と構え、余裕すらうかがえるマクレガー。両手を後ろで組み、ノーガードでアルバレスを挑発する。アルバレスは前に出てパンチを繰り出すが空を切る。さらに、離れ際に再びマクレガーの強打を浴びてマットにヒザをつくと、組み付いて何とかディフェンス。

 離れるとマクレガーが一気に攻勢に。アルバレスが右ストレートで踏み込んだところに、マクレガーが強烈な左フック。よろめいたところに左右フックを連打で浴びせると、アルバレスが倒れ込んだ。マクレガーが追撃のパンチを上から振り落としたところでレフェリーが試合と止めた。

 圧倒的な強さを見せ付けたマクレガー。KO勝ちでフェザー級に続き、ライト級のベルトも獲得し、UFC史上3人目の2階級制覇、そしてUFC史上初の2階級同時制覇の偉業を達成した。

 試合後、ライト級のベルトを腰に巻いたマクレガー。マイクを向けられると「俺はすでにベルトを一つ持っているぜ。もう一つのベルトはどこだよ!」と叫び、大興奮の様子。チームメイトがベルトを手渡すと、2つのベルトを肩に担いでモニターに映し出された自らの姿を確認。「夢が現実になったぜ。最高の見栄えだ!」と喜びを爆発させた。

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ウッドリー(右)vsトンプソンの白熱の攻防は両者譲らず、ドローに終わった

 

▼UFCウェルター級タイトルマッチ 5分5R
○タイロン・ウッドリー(アメリカ/UFCウェルター級王者)
ドロー 判定1-0 ※47-47、47-47、48-47
●スティーブン・トンプソン(アメリカ/UFCウェルター級2位/挑戦者)
※ウッドリーが初防衛に成功。

 ウッドリーは7月の『UFC 201』で行われたウェルター級タイトルマッチにて、ロビー・ローラーを初回KOで破り新王者に輝いた。2009年から2012年までの『Strikeforce』在籍時代には8戦8勝の負け知らずで世界ウェルター級タイトルマッチに臨んだ実績を持つ。

 対するトンプソンは現在8連勝中と絶好調。2月大会では当時ウェルター級2位ジョニー・ヘンドリックスにTKO勝ち、6月大会では当時同級1位ローリー・マクドナルド(現在Bellator在籍)に判定勝ちを収め、ウェルター級トップファイター対決を制した。

 1R、両足と両手を広めに開けた独特の構えのトンプソン。スイッチを繰り返しながら、プレッシャーをかける。後ろに下がるウッドリーであったが、トンプソンの右ローにあわせて右ストレートで一気に踏み込み、そのままテイクダウンに成功。ウッドリーは上からパンチとヒジを落とし続け、トンプソンは顔面から早くも出血する。

 2R、トンプソンが再びじりじりと前に出ながらプレッシャー。ウッドリーをケージ際に追い込むと、ハイキックと横蹴りを繰り出す。トンプソンが左右のパンチで前に出てきたところに、ウッドリーは組み付きヒザ蹴り。離れると、トンプソンは右のバックスピンキックをウッドリーのボディに打ち込む。さらに、ウッドリーのローに合わせて左ストレートをヒットさせた。

 3R、トンプソンはワンツーから前に出ようとするウッドリーを左ジャブでけん制。右ボディから左フックのコンビネーションをヒットさせ、トンプソンは得意の打撃でペースを取り戻す。

 4R、ウッドリーのジャブにパンチを合わせるトンプソンであったが、ウッドリーの左フックからの右ストレートを被弾しよろめく。勝機と見るや前に出るウッドリーは強烈な右フックを顔面に叩き込み、トンプソンをダウンさせる。

 パウンド連打で追撃するウッドリー。苦しいトンプソンは下に潜り込んでテイクダウンを狙うが、ウッドリーはがぶってディフェンス。続けざまにフロントチョークを仕掛け、渾身の力で絞め上げるが、トンプソンはこれを耐え凌ぎ脱出。そのままトップポジションに付くと、上からパンチの連打を振り落とした。白熱の攻防に場内からは大歓声が上がる。

 5R、二段蹴り、横蹴り、後ろ回し蹴りと多彩な蹴り技を見せるトンプソン。右ストレートをボディ、顔面へと打ち分け、ウッドリーを前に出させない。プレッシャーを続けるトンプソンはウッドリーをケージに追い込むと、パンチのコンビネーションから左フックをヒットさせるなど、打撃で主導権を握った。

 接戦の行方は判定に。司会者から読み上げられたスコアは47-47、47-47、48-47。ドローかと思いきや、勝者はウッドリーのコール。そのまま勝利者インタビューが始まるが、再び両者を呼び寄せて結果を修正。レフェリーが両選手の手を上に掲げて、ドローを告げた。不満そうな表情のウッドリーであったが、初防衛に成功した。

PHOTOS=Zuffa, LLC (c) /GettyImages (c)

●次ページ:ポーランド人女子ファイター2人が王座戦で激突

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