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【ベラトール】ヒョードル試合中止の大会、パトリッキーが元UFCトムソンにTKO勝ち

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2017/02/18(土)UP

 

対戦相手ミトリオンの体調不良により大会当日に試合が中止となってしまったヒョードル(右)だが、セコンドとしてチームメイトであるトコフ(左)の勝利に貢献した

Bellator MMA
「Bellator 172 -THOMSON VS. ‘PITBULL’-」
2017年2月18日(土・現地時間)アメリカ・カリフォルニア州サンノゼ SAPセンター

回転の速いパンチでトムソン(右)に畳み掛けるパトリッキー(左)

▼メインイベント(第11試合) ライト級 5分3R
○パトリッキー・“ピットブル”・フレイレ(ブラジル)
TKO 2R 40秒
●ジョシュ・トムソン(アメリカ/元Strikeforceライト級王者)

 当初のメインイベントであったエメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)vsマット・ミトリオン(アメリカ)が、大会当日にミトリオンの体調不良により中止に。よって、この試合のひとつ前に予定されていたパトリッキーvsトムソンがメインイベントに繰り上がることとなった。

 トムソンは2006年12月にStrikeforceライト級王座を獲得した実績を持つ38歳。これまでにStrikeforceやUFCを主戦場に、31戦22勝8敗1ノーコンテスト(KO・TKO勝ちが6回、一本勝ちが10回)のMMA戦績を収めており、ギルバート・メレンデスやJ.Z.カルバン、ネイト・ディアスに勝利したこともある。UFCで4連敗を喫して一時は引退も口にしたが、2015年9月からBellatorに移ると2連勝を飾り、復活を遂げた。

 対する31歳のパトリッキーは、弟の元Bellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレとともにBellatorのエースとして活躍。これまでに24戦16勝8敗(KO・TKO勝ちが11回、一本勝ちが1回)の戦績を収めている。前回の試合は昨年6月で、マイケル・チャンドラーとのBellatorライト級王座決定戦でKO負けを喫している。

 1R、ロー、ミドル、二段蹴りと蹴りを散らすトムソン。パトリッキーは蹴りに合わせて鋭いワンツーからフックを返す。ローを放ったトムソンは、パトリッキーの強烈な右フックを被弾。ダウン気味に倒れるが、すぐに立ち上がる。

 2R、一発一発が重いパトリッキーの攻撃。パンチからのローを受けたトムソンの体が流れる。接近戦からパンチを交錯させる両者だが、頭が一瞬ぶつかったか、トムソンは後ろに倒れる。立ち上がってタックル入ったところで、パトリッキーの強烈な右アッパーを被弾。腰から崩れ落ちたトムソンにパトリッキーが鉄槌を振るったところで、レフェリーが試合を止めた。

 試合映像のリプレイでは、やはり2Rに両者の頭がぶつかる場面が確認されたが、そのままパトリッキーが勝ち名乗りを受けた。


 

マウントポジションからトンプソン(下)にパウンドを落とすコンゴ(上)

▼セミファイナル(第10試合) ヘビー級 5分3R
○シーク・コンゴ(フランス)
判定3−0 ※30−26、30−25、30−25
●オリィ・トンプソン(イギリス)

 現在41歳のコンゴ。2001年にプロデビューし、2006年7月から約7年に渡って参戦したUFCではミルコ・クロコップを破るなど活躍した。Bellatorには2013年10月から参戦し、同年のヘビー級トーナメントで優勝。2014年4月にはヘビー級タイトルマッチも経験している。以降は、2015年2月に僅差判定で敗れたキング・モー戦をのぞき、5勝を上げている。MMA通算戦績は37戦25勝(12KO・TKO)10敗。

 対するトンプソンは、MMAを始める前は丸太上げや冷蔵庫担ぎなどの種目で怪力を競い合う『ストロンゲストマン・コンテスト』で優勝した怪力の持ち主。イギリスやポーランドで試合を重ね、2012年にUFC出場も経験。2015年のIGFヘビー級トーナメントに出場し、ミノワマン、クリス・バーネット、フェルナンド・ロドリゲス・Jrを下して優勝を果たした。Bellatorには昨年7月に初参戦し、ミトリオンにTKO負け。今大会が再起戦となる。MMA戦績は26戦17勝9敗。

 1R、打ち合いからトンプソンの右がヒット。コンゴの動きが一瞬止まったところをパンチで畳み掛ける。トンプソンに組みつきケージに押し込むコンゴ。一瞬体を離して、鋭い右フックを打ち込み、すかさずタックルからテイクダウンを奪った。身を引き寄せてディフェンスするトンプソンに、コンゴは上からヒジとパンチを落とす。立ち上がると首相撲からヒザ蹴り連打。トンプソンは苦しくなるが、ゴングに救われる。

 2R、右フックから組みつくトンプソン。ケージに押し込みながら、コンゴの片足を抱えてテイクダウンを狙うが倒せない。逆に差し返したコンゴはトンプソンをケージに押し込むと、そこから下に潜り込んでテイクダウン。上からパンチとヒジを連打する展開に。トンプソンは下からヒザ十字を仕掛けるが、コンゴは上から潰して再び強烈なパンチとヒジを落としていく。

 3R、コンゴはトンプソンを首相撲に捕らえるとヒザ蹴り連打。ケージに押し込むと、タックルからテイクダウン。上からパンチとヒジを連打し、レバーにヒザ蹴りも突き刺す。終盤にマウントポジションを奪うと、さらに鉄槌連打からヒジ打ち、パンチの連打で畳み掛け、トンプソンを防戦一方に追い込んだ。

 コンゴがテイクダウンからのパウンドでトンプソンを圧倒。大差の判定勝ちを収めた。

PHOTOS=(C)Bellator MMA

●次ページ:元UFCコスチェックが復活を懸けてBellator初陣へ

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