【NJKF】コーが世界ランカーの実力魅せた、悠矢が前哨戦で敗れる
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ニュージャパンキックボクシング連盟
「NJKF 2017 1st」
2017年2月19日（日）東京・後楽園ホール
ムエタイのテクニックを存分に発揮したコー（右）が悠矢（左）を下した
▼第10試合 ダブルメイン2 WBCムエタイインターナショナル前哨戦 61kg契約 3分5R
○ジョーダン・“デチャレック”・コー（スコットランド/WBCムエタイ世界スーパーフェザー級11位）
判定3－0 ※49－48、49－48、50－48
●悠矢（大和ジム/WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者）
“尾張の暴れん坊将軍”悠矢が、今夏に予定されているWBCムエタイ・インターナショナル・タイトルマッチの前哨戦に臨んだ。コーはタイに住んでムエタイの練習・試合を重ね、20歳ながら28勝10敗の戦績。スーパームエタイトーナメント59㎏級で優勝を果たしている。
1R、サウスポーのコーは左ミドルを巧みに当てていく。悠矢のローはスネでカットし、パンチはかわす。コーは前蹴りも多用し、距離を支配する。
2R、悠矢はコーが左ミドルを蹴ると必ず右ローを返す。しかし、コーのミドルや前蹴りに阻まれてパンチを当てることが出来ない。絶妙に距離を支配するコー。悠矢は右ローを集中的に蹴る。
3Rも徹底して右ローを蹴っていく悠矢。コーは前蹴りを多用して悠矢を入らせず、ローとミドルを蹴る。
4R、ついにコーは得意の首相撲に持ち込んでヒザを蹴る。コーの左ミドルに右ローを返し、フックを狙う悠矢だが、コーはパンチを打たせる前に首相撲に捕まえる。悠矢の右ローは明らかに効いているが、コーは首相撲と左ローを蹴ってごまかす。
5Rもコーは離れると前蹴り、近づくと首相撲からのヒザ蹴り。悠矢の右ローを露骨に嫌がるが、首相撲に持ち込むと悠矢はヒザを蹴られる。
悠矢は最後まで持ち味を発揮することが出来ないまま、ムエタイのテクニックを存分に発揮したコーが判定勝ち。悠矢は前哨戦を勝利で飾れず、WBCムエタイ・インターナショナル・タイトル獲得に暗雲がたちこめた。
NJKFは昨年11月、健太のWBCムエタイ・インターナショナル・ウェルター級獲得を阻んだサモン・デッカーに続き、ムエタイスタイルをマスターした厄介な欧米人選手を呼んでしまったようだ。サモン・デッカーとともに再来日が待たれる。
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宮越（左）と森本（右）の激戦はドローに終わった
▼第9試合 ダブルメイン1 スペシャルマッチ 70kg契約 3分3R
△宮越宗一郎（拳粋会/WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーウェルター級王者）
ドロー 判定1－0 ※29－29、30－29、29－29
△森本一陽（レグルス池袋/Bigbangスーパーウェルター級王者）
今年いっぱいでの引退を発表した宮越が、他団体王者を迎え撃った。宮越は昨年11月、シュートボクシングでアンディ・サワーと対戦したが判定で敗れ、今回が再起戦。対する森本はアメフト出身のブルファイター。
1R、森本は低い構えからさっそく左右フックを振り回して前へ出る。左ボディブロー、右ミドルも重く決まる。宮越はジャブ＆ローを主体に時折左フック、右ストレートを放つ。
2R、巧みに顔面とボディにパンチを当てる森本。宮越はパワフルな左ミドル、ガードの上からでも吹っ飛ばすようなハイキック。頑丈な宮越は森本の左フックをもらっても、ものともせず前へ出てパンチを返す。
3Rは宮越が前に出て、パワフルな右ストレートを始めパンチを叩き込んでいく。
しかし森本も左フックを打ち返して、宮越にぺーずは握らせない。ラスト30秒で宮越が左目上をカットして流血、ドクターチェックが入る。再開後は両者打ち合いを展開。
最後まで両者譲らず、判定はドローとなった。
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