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【ムエタイ】ISKA世界王者・志朗、ルンピニーで盤石の勝利

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2017/03/25(土)UP

「ムエタイ・ギャットペットスーパーファイト」
2017年3月25日(土・現地時間)タイ ルンピニースタジアム

ダオチェンドイ(左)の顔面に強烈な右ストレート叩き込む志朗(右)

▼第5試合 
○シロー・ペットギャットペット(=志朗/BeWell/ISKA世界ムエタイ・バンタム級王者)
5R判定
●ダオチェンドイ・シットナヨーックピデット(タイ)

 昨年1月にISKA世界ムエタイ・バンタム級王座に就いた志朗。今年1月の新日本キック後楽園大会では、ルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級6位の実力者バカイペット・ニッティサムイ(タイ)を最終5R終了間際のパンチでKOするという、劇的勝利を収めた。

 このことがバカイペットをプロモートするギャットペットプロモーション、ヒアチュンプロモーターの耳に入り、志朗は同プロモーション傘下で活動契約する運びとなった。タイでの所属ジムもこれまでの96ピーナンジムからギャットペットジムへと移籍。今回は、ギャットペットプロモーション契約初陣となる。

 対戦相手のダオチェンドイは、後半戦に強いことで知られている選手。志朗陣営は後半戦をいかに戦うかを念頭に、対戦決定当初から作戦を組んで練習してきたという。一方、ダオチェンドイ陣営も志朗がバカイペットをKOしていることなどから、相当警戒心を強めていた。

 試合は、初回と2Rは互いに手数が少なく、志朗はローキックを軸にダオチェンドイの出方を探る。

 3Rに入りダオチェンドイのミドルが数を増す。志朗がカウンターの右ストレートを合わせると、そのパンチの重さに驚いたのかダオチェンドイの前進が一瞬止まる。志朗はここで右ローキックを蹴り込み、ダオチェンドイの太ももが真っ赤に腫れ上がる。ダオチェンドイは組んでくるも、逆に志朗の体勢捌きにこかされる。この時点で勝敗賭け率は若干のダオチェンドイ有利で3R終了。

 4R、これまでの経過から場内ギャンブラーも志朗がムエタイの技を一通りこなせることが分かると、賭け率も志朗有利に動き始めた。ダオチェンドイは不利を悟ったか、自身の得意な流れである、組んでからのヒザ蹴りで志朗を潰しにきた。

 志朗はこれまでに96ピーナンジムで培ってきた捌きのテクニックで応戦。ダオチェンドイが志朗の首を取りに伸ばした腕を逆に志朗が囲いヒザの連打。そして一瞬の隙を見計らいダオチェンドイをこかした。首相撲の展開でも志朗が優勢に試合を運び、右ハイキックもヒットさせた。

 リング上で志朗優勢は明白だが、ここにきて賭け率もようやく志朗有利20-1まで差が開く。志朗はセコンド陣から自身の優勢を確認し、ここで前蹴りを多用し試合ペースを保った。

 最終5R、ダオチェンドイとしては志朗を倒さなければ勝ちはない。ダオチェンドイは、必死の形相で志朗に詰め寄るが、組んだ状態でも志朗の頑丈さの方が目立つ。最後はダオチェンドイは力尽きた状態で試合終了のゴングを聞く。

 試合内容通り志朗は大差をつけて判定勝利。試合会場でもギャンブラーから大きな声援を受け、「一発の強打があり、本場のムエタイで戦う技術も備えている」ということを知らしめることができた。タイで選手活動する志朗にとって、これらの信用を得たことは、今後の現地活動で大きな武器となる。志朗にとって収穫の多い勝利となった。

 次戦は5月14日、新日本キック後楽園大会でISKA世界王座の防衛戦に臨む予定だ。

Photo & Text 早田寛 Hiroshi Soda

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