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【JFKO】白蓮会館が2階級制覇、元ムエタイ王者・秋元は悲願の初優勝

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2017/05/14(日)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

秋元(左)は得意のノーモーションで放つヒザ蹴りでラッシュを仕掛けた

▼男子軽量級決勝戦
〇秋元皓貴(七州会)
延長戦 判定3-0
●寺崎昇龍(士衛塾)

 最多114名がエントリー(5名欠場)した最激戦区の男子軽量級。過去3大会すべて違うチャンピオンが生まれており、実力伯仲の戦いが毎年繰り広げられる。

 優勝候補筆頭には昨年3位・竹中達哉(成心會福岡支部)と第1回大会王者・大石航輝(芦原会館)があげられていたが、竹中は準決勝で寺崎に、大石は秋元に敗退。決勝は第2回大会準優勝&第3回大会3位の秋元と、昨年ベスト8の寺崎で争われた。

 秋元は序盤から強烈な右下段回し蹴りを主軸に攻め、中盤からは右中段回し蹴りも決める。寺崎はこれに突き&下段回し蹴りで応戦し、ラスト30秒では同時にラッシュを仕掛けて本戦の判定は0-0。

 延長戦に入ると、秋元は続けて右下段回し蹴りを主軸に突き刺すような前蹴りも繰り出し、突きの連打では場外へ押し出す場面も。寺崎は間合いを詰めての突き連打で勝負に出るが、秋元も突きとヒザ蹴りで一歩も譲らず、判定3-0で勝利した。

 秋元は元キックボクサーで、MA日本フェザー級王座とWBCムエタイ日本フェザー級王座を獲得。2011年8月にムエタイの強豪ピンサヤームをKOし、2013年4月にはムエタイ最高峰ラジャダムナンスタジアムが認定するランキングでスーパーバンタム級8位に入っていたスラチャイをも破った。

 しかし、この試合を最後に19勝(10KO)無敗の戦績を残して忽然と姿を消した秋元は、2015年に開催された『第2回全日本フルコンタクト空手道選手権大会』に空手家として格闘技界にカムバック。軽量級でいきなり準優勝を収め、再び脚光を浴びた。

 ムエタイをベースとした“空手ムエタイ”で旋風を巻き起こした秋元だが、対戦相手に研究されて昨年は準決勝で敗れて3位に終わった。

 今大会では構え方やリズムが以前とは違い、「ムエタイでは勝てないと悟りました。だから今はムエタイの練習はせずに空手が100%です。試合では空手7割、ムエタイ3割になっていますね」と、より本来の空手に近づけたスタイルに変えたという。

「もちろんムエタイの要素は取り入れます。一発の重さや距離の取り方はムエタイなので、離れたらムエタイ、接近戦になったら空手という感じで。入り際のヒザ蹴りや前蹴りでのストッピング、ヒジ打ちなどのムエタイの技は生かしたい。いろいろな技を出せる選手になりたいので。あと一発で倒すのは上のレベルでは無理なので、相手を削る練習をしてきました」と語る秋元。

 寺崎とは一昨年の11月に別大会でも対戦しており、その時は終盤の接近戦でのラッシュに敗れたが、今回は克服して見せた。「今回勝てなかったら一生勝てないと思っていました。一戦一戦頑張った結果、優勝することが出来ました」と振り返り、「僕の最終目標はこの65kgの身体で無差別でも勝つことです。軽量級での目標は達成したので、ここからは女子軽量級の菊川選手のような絶対王者になりたい。その後は無差別でも勝てる準備をしていきたいと思います」と、連覇と無差別挑戦を今後の目標に掲げた。


 

ヒット&ウェーに徹した福地(左)だが、最後は得意のヒザ蹴りを連打

▼男子中量級決勝戦
〇福地勇人(白蓮会館)
判定3-0
●緑 武士(新極真会福岡支部)

 第1回大会から3連覇している前田優輝(新極真会)が、7月の『第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会』に専念するため欠場。

 誰が勝っても初優勝となる中量級で優勝候補に挙げられていたのは、2014年KWF(世界極真連盟)世界大会中量級王者の山田哲也(山田道場)と2015年KWU(極真世界連合)世界大会男子-80kg準優勝の木下毅顕(武心塾)だったが、山田は3回戦、木下は準々決勝で姿を消した。

 決勝に勝ち進んだのは、白蓮会館の『無差別トーナメント全日本空手道選手権大会2014』を始め数々のタイトルを手にしてきた福地と、『カラテドリームカップ2014 国際大会』の学生男子軽量級で優勝している緑。

 福地は2012年5月の新極真会主催『第29回全日本ウエイト制空手道選手権大会』の軽量級決勝で、武士の兄・強志を破って他流派ながら優勝を収めている。5年後に同じ会場で兄弟のリベンジ戦を受けて立つ形となった。

 福地はフットワークを駆使し、突きをほとんど使うことなく右下段回し蹴りと下段カカト蹴りをヒットさせてはすぐに離れる。緑は突きで突っ込んでいくが福地を捕らえることが出来ず、最後は福地がヒザ蹴りのラッシュを見せて本戦で決着をつけた。

 JFKOでは初優勝となった福地は、「決勝では自分のペースと空間を作れた。相手が来たら相手のペースに合わせながら自分のペースに引き込む戦い方が上手くハマりましたね。今回はそれを徹底的にやりました」と勝因を語り、「新極真会の無差別全日本大会が一番大きいと思っているので、そこに挑みたい」と秋に開催される新極真会の全日本空手道選手権大会(無差別)に挑みたいと宣言した。

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