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【BOUT】TOMONORI、ISKA世界タイトルを獲得

2017/06/20(火)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

BOUT実行委員会
「ノースエリア格闘技イベント BOUT27」
2017年6月11日(日)北海道・ホテルエミシア3Fパレスホール
レポート:布施鋼冶 写真:長尾廸

判定勝利したTOMONORIがISKA世界タイトルを獲得

▼メインイベント ISKAムエタイルール世界フライ級王座決定戦 3分5R
TOMONORI(OGUNI GYM/元UKF世界バンタム級王者、WBCムエタイ・インターナショナル・フライ級王者、元WMCインターコンチネンタル・スーパーフライ級王者、元WBCムエタイ統一日本フライ級王者、元WBCムエタイ統一日本バンタム級王者、元NJKFフライ級王者、MACH GOGOフライ級日本最強決定トーナメント優勝)
判定3-0
●エヴァン・ジェイズ(イギリス/ISKAムエタイ世界フライ級4位)

 ジェイズは前日計量でも2・7kgオーバーとなり、再計量に。しかしながら規定の3時間以内に体重を落とすことができずに失格となった。結局、ISKA本部の通達によって、計量にクリアしたTOMONORIが勝利した場合のみISKA世界ムエタイフライ級王者として認定されるという一戦として争われることに。さらに通常ならばジェイズに減点やグローブハンディが与えられるはずだったが、TOMONORIがそれを望まなかったのでハンディは一切なしで行われることになった。

 1R、お互い相手の出方をうかがうかのように探り合う。ジェイズが右ミドルを打てば、TOMONORIは左ローを返す。逆にTOMONORIが左ミドルを放てば、即座にジェイズが右ミドルを返す。2Rになるとそれまでの悪い流れを断ち切るかのように、ジェイズがワンツーやローの連打で逆襲に転じる。TOMONORIが攻撃を加えようとすると、ジェイズは相手の打ち終わりにカウンターを狙う。

 3Rはジェイズが完全にペースを握った。手数が減ったTOMONORIにセコンドからは「動いて。狙わないで手を出していこう」という指示が飛んだ。

 均衡が破れたのは4R。ロープを背に闘うことが多くなったジェイズに対して、TOMONORIは右フックから左ストレートをクリーンヒット。さらに左のカウンターで追い打ちをかけ、飛びヒザ蹴りでプレッシャーをかけた。TOMONORIが左の連打を打ち込むと、ジェイズの顔が歪んだ。劣勢に立たされても、このイギリス人ファイターの姿勢は変わらない。ロープ際を定位置とするジェイズのディフェンス重視の作戦に業を煮やしたTOMONORIがリング中央に出てこいよと促す場面もあった。 

 5Rになっても、ジェイズはロープを背にTOMONORIの打ち終わりを狙って右ミドルを狙う。確かにジェイズの蹴りの精度は高かったが、ダメージを与えるまでには至っていない。そんなジェイズのリズムにTOMONORIも付き合わされたので、中盤にはレフェリーから「お互いもっとアグレッシブに闘うように」と注意を促された。

 クリーンヒットという点ではジェイズに分がある攻防もあったが、最も採点されやすいダメージという部分ではTOMONORIが優勢だったといわざるえない。窮地に立たされても省エネ戦法に徹するイギリス人にTOMONORIはメリハリのついた右ミドルやパンチの4連打を決めて勝負を決定づけた。

 スコアは49-46、48-47、49-46のユナニマス・デシジョンでTOMONORI。北海道のキックボクシング界のオピニオンリーダーは2年前にとり損ねたISKA世界王座のチャンピオンベルトをようやく腰に巻いた。

 なお、今大会は800名という超満員札止め(主催者発表)の大観衆を集めた。関係者によると、有料入場者数ではBOUT史上最多の観客動員だったという。

 マッチメークもオープニングファイトから道外の選手も多数出場し、熱戦を繰り広げた。次回大会は9月3日、BOUTの常打ち会場であるコンカリーニョで行われる予定だ。


▼セミファイナル スーパーエキシビションマッチ 2分2R
那須川天心(TARGET/RISEバンタム級王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級王者)  
勝敗なし ※エキシビションのため
-山川賢誠(札幌道場/RISEバンタム級8位)

 この大会で最も会場を沸かせたのは、メイン前にスーパーエキシビションマッチに登場した那須川だった。RIZINが北海道の地上波(UHB)でも放送されているせいだろうか、花道に登場しただけでも超満員の観客からは大きな声援が飛んだ。本来ならば対戦相手である札幌在住の山川の方に声援が集中するはずだが、那須川は”時の人”の貫祿でアウェーの空気を吹き飛ばした。

 那須川がRISEバンタム級王者ならば、山川が同級のランカーという関係があったせいだろうか。試合開始のゴングがなると、お互いエキシビョンマッチ(模範試合)という形式を忘れるかのように激しくやり合う。

 天心がノーモーションで右ハイを打つと、場内からは「オーッ!」という大きなどよめきが起こる。その後、那須川は何度観客をどよめかせたことか。クルリと回っての二段蹴り、パンチの3連打打ってからの後ろ回し蹴り、そしてとどめはカポエラキック!

 序盤こそ那須川の攻撃に合わせてきちんと反撃していた山川だったが、1R終盤には右目に思い切り攻撃を食らって一瞬苦悶の表情を浮かべた。2Rになっても”天心劇場”は続く。山川も軸足払いで那須川からスリップダウンを奪い一矢を報いたが、那須川が浴びせ蹴りでまさかのダウンを奪った瞬間場内はこの日のMAXともいえる大歓声に包まれた。

 試合後、マイクを握った那須川は「山川選手は強かったので僕は気を抜かないでやろうと思いました」と切り出した。

「それに山川選手は僕のベルトを狙ってくると思うので、ここでしっかりと差をつけないといけないと思いながら闘っていました」

 対照的に山川は「期待してくれた方々にいいところを見せられなくてすいません」とションボリ。しかしながら、山川にとっては世界の天心の強さを体感できただけでも大きな収穫だったのではないだろうか。

 

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