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【UFC】ジョーンズがコーミエにKO勝ち、王座返り咲き果たす

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2017/07/30(日)UP

“世界最恐女子”サイボーグ(左)がついにUFCの頂点に立った

▼女子フェザー級王座決定戦 5分5R
○クリスチャン・サイボーグ(32=ブラジル/元Invicta FCフェザー級王者、元Strikeforce女子フェザー級王者)
TKO 3R 1分56秒
●トーニャ・エヴァンジャー(36=アメリカ/元Invicta FCバンタム級王者)
※サイボーグが新王座に就く。

  当初、初代王者ジャーメイン・デ・ランダミーがサイボーグを挑戦者に迎えて初防衛戦を行うことが発表されていたが、ランダミーがこれを拒否したため王座を剥奪されることに。空位となった王座をサイボーグとUFC初参戦のエヴァンジャーが争うこととなった。

 サイボーグは17勝1敗1無効試合の戦績を持ち、2005年5月のプロデビュー戦で黒星を喫して以降は約12年間無敗。しかも勝ち星のうちKO・TKO勝ちが15回という圧倒的な強さを誇っている。タイトルは2009年8月にStrikeforce女子フェザー級王座、2013年7月にInvicta FCフェザー級王座を獲得している。

 対するエヴァンジャーは2015年7月にInvicta FCバンタム級王座に就き、2度の防衛に成功しているベテランファイター。これまでに19勝5敗1無効試合の戦績を収め、勝ち星のうちKO勝ちが8回、一本勝ち7回という内容だ。さらに、2011年7月の黒星以降は約6年間で11戦無敗を維持している。

 1R、エヴァンジャーのローにサイボーグが左フックを合わせていきなり尻餅をつかせる。すぐに立ち上がったエヴァンジャーだが、サイボーグのパンチに背を向けてしまう場面も。

 押され気味のエヴァンジャーは組みついてテイクダウンを狙う。サイボーグは一度倒されるが、すぐに立ち上がると離れ際に鋭いヒザ蹴り。終盤にサイボーグはアイポークを受けるが、試合が再開されるとなおも強烈な右フックを振るってエヴァンジャーに迫る。

 2R、サイボーグは右ローを蹴りながら間合いを詰めて左ジャブ&フック。エヴァンジャーがパンチを返すと、すかさず右フックを叩き込む。組んで勝負したいエヴァンジャーだが、サイボーグの右フックを何度も被弾する苦しい展開が続く。

 3R、ここまで打たれ強さを見せていたエヴァンジャーだが、サイボーグの右フックと右ハイを続けざまに浴びてぐらつく。さらに右ハイも被弾してエヴァンジャーはたまらずマットに背を付けるが、サイボーグはグラウンド勝負にはいかない。

 スタンドから試合が再開されると、サイボーグはスーパーマンパンチでエヴァンジャーをケージ際に追い込み、首相撲から強烈な顔面ヒザ蹴りを3発。エヴァンジャーが亀の状態で防戦一方になったところでレフェリーが試合を止めた。

 サイボーグが“世界最恐女子”の異名通りの強さでエヴァンジャーを終始圧倒。TKO勝ちでUFC女子フェザー級の新王座に輝いた。


 

 

3度目の王座防衛を果たしたウッドリー

▼セミファイナル ウェルター級タイトルマッチ 5分5R
○タイロン・ウッドリー(35=アメリカ/王者)
判定3-0 ※50-45、49-46、49-46
●デミアン・マイア(39=ブラジル/同級1位/挑戦者)
※ ウッドリーが3度目の防衛に成功。

ウェルター級王者ウッドリー(左)が寝技師マイア(右)の挑戦を受けて、3度目の防衛戦に臨んだ

 ウッドリーは昨年7月にロビー・ローラーを豪快右フック一発でマットに沈め、王座奪取に成功。その後、スティーブン・トンプソンからの2度にわたる挑戦を退けて、今回は3度目の防衛戦となる。

 挑戦者のマイアは数々の柔術世界大会で優勝した実績の持ち主で、2007年10月からUFCに参戦。2012年7月にミドル級からウェルター級に転向すると、10勝2敗の好戦績を収め、現在7連勝中と絶好調だ。 

 1R、序盤にマイアが連続してタックルを仕掛けると、ウッドリーはケージを背負って回避。その後もマイアはしつこくタックルに入るが、ウッドリーは腰の強さも発揮してテイクダウンを許さない。逆にウッドリーの右を被弾したマイアは左目の下が腫れ上がる。

 2R、再びウッドリーの右フックを被弾したマイアが後方へ吹っ飛ぶように倒れる。マイアは来い来いと寝技に誘うが、ウッドリーが立てとアピールして付き合わない。スタンドから再開されると、離れようとするマイアをウッドリーは追い掛けながらジャブとアッパーを当てる。マイアはタックルを仕掛けるが、ウッドリーはすかさず腰を引いて回避し、このラウンドもテイクダウンさせない。

 3Rに入ると、互いに遠い距離からパンチで探り合う展開が続き、会場からはブーイングが起こるように。4R以降は、距離を詰めて何度もタックルでテイクダウンを狙うマイアに対し、ウッドリーは倒されることこそないが、時たまカウンターの右を返す以外は自ら仕掛ける場面はほとんどない。試合はそのまま終了を迎えた。

 勝敗の行方は判定に。テイクダウンを一度も許さず、マイアに持ち味をまったく出させなかったウッドリーに軍配が上がった。しかし、勝利者インタビューが始まると、会場からはひと際大きなブーイングが。ウッドリーは「この反応は気にしていないよ。柔術のスペシャリストが相手だから、寝かされないように忍耐強く戦う必要があった」と、試合を淡々と振り返った。

PHOTOS By courtesy of Zuffa LLC / Getty Images 

●次ページ:ロビー・ローラーが王座陥落から1年ぶり再起戦

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