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【ベラトール】元UFCのロイ・ネルソン、移籍初戦を勝利で飾る

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2017/09/23(土)UP

飛びヒザ蹴りを繰り出すパトリッキー(右)

▼メインイベント ライト級 5分3R
○パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
判定2-1 ※28-29、29-28、29-28
●ベンソン・ヘンダーソン(アメリカ/元UFCライト級王者)

テコンドー出身のヘンダーソン(奥)が、飛び上がって左ハイを豪快に繰り出す

 昨年2月にベラトールに移籍した元UFCライト級王者ヘンダーソン。移籍初戦でいきなり当時のベラトール・ウェルター級王者のアンドレイ・コレシュコフに挑戦するも、判定負け。2戦目は、今回対戦するパトリッキーの弟で元ベラトール・フェザー級王者のパトリシオ・フレイレを負傷に追い込み、TKO勝ち。今回が移籍3戦目となる。
 
 対するパトリッキーは弟のパトリシオと共に、ベラトールのエースとして活躍。昨年6月に、マイケル・チャンドラーとのライト級王座決定戦でKO負けを喫したが、今年2月の再起戦でジョシュ・トムソンをTKOに下し、復活の狼煙を上げた。ヘンダーソンを相手に、弟の敵討ちを果たせるか。

 1R、互いに様子を見る展開が続く。サウスポーに構えるヘンダーソンは時折、間合いを詰めて左のローやミドル、ワンツーを繰り出す。パトリッキーも接近するとたびたびパンチで打ち合うが、中盤にアイポークを受けてインターバルが取られる。試合が再開されると、ヘンダーソンは右ローからすかさず飛び上がっての左ハイを豪快に放ち、持ち味を見せる。

 2R、ヘンダーソンがワンツーからタックルに入るが、パトリッキーはすぐに反応してこれを切る。両者立ち上がると、左右のフックやアッパーで打ち合いに転じるなど、コンタクトの場面が増える。パトリッキーはたびたび強烈なミドルで快音を鳴らす。だが、ヘンダーソンが再び片足タックルを仕掛けると、パトリッキーは金網を背に堪える展開が続く。

 この間、ヘンダーソンはコツコツとパトリッキーのスネを蹴る。パトリッキーはなおも片足を掴まれた状態だが、ここで金網から背が離れると、軸足の方で電光石火のヒザ蹴りを突き刺す。ヘンダーソンがようやくパトリッキーの足から手を離すと、両者は組み合いに。終了間際にパトリッキーが足を払ってテイクダウンを奪った。

 3R、序盤にヘンダーソンがタックルを2回仕掛けるが、パトリッキーは素早く反応してテイクダウンを許さない。その後は一進一退の打ち合いが続き、パトリッキーのヒザ蹴りや左右フックがヒット。ヘンダーソンもパンチで応戦しながら3度目のタックルに入るが、これも失敗。ここからヘンダーソンはパンチで前に出るパトリッキーの圧力の前に下がり気味となり、試合はこのまま終了した。

 一進一退の攻防となったが、判定はスプリットでパトリッキーに軍配が上り、弟の敵討ちを果たした。敗れたヘンダーソンはベラトール移籍後の戦績を1勝2敗としている。

PHOTOS(C)Bellator MMA

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