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【UFC】コバルケビッチが母国で涙の復活勝利

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2017/10/21(土)UP

UFC
「UFC Fight Night: Cerrone vs Till」
2017年10月21日(土・現地時間)ポーランド・グダニスク エルゴ・アリーナ

右フックをヒットさせるコバルケビッチ(右)

▼セミファイナル 女子ストロー級 5分3R
○カロリーナ・コバルケビッチ(32=ポーランド/KSW女子ストロー級王者/同級3位)
判定3-0 ※三者とも30-27
●ジョディ・エスキベル(31=アメリカ)

 コバルケビッチは2015年5月にプロデビューし、ムエタイ仕込みの強打を武器に母国ポーランドの「KSW」で初代女子ストロー級王座を獲得するなど活躍。2015年12月からUFCに参戦を果たした。

 その後、プロ通算戦績10戦全勝を維持したまま、昨年11月に同郷のヨアナ・イェンジェイチックが保持する女子ストロー級王座に挑戦したが、判定負けで王座獲得を逃すと共にプロ初黒星を喫することに。続く今年6月のクラウディア・ガデーリャ戦でも一本負けしており、今回の母国凱旋試合で復活を果たしたところだ。

 対戦相手のエスキベルは2013年1月のプロ3戦目から「Invicta FC」で活躍し、今回がUFC初参戦となる。戦績は6勝2敗。

 1R、足を使ってケージ内を回りながら打撃を放つエスキベルに対し、リーチで勝るコバルケビッチがコンパクトにワンツーを当てていく。

 2R、コバルケビッチが首相撲からの顔面ヒザ蹴りを突き刺し、たまらず下がったエスキベルをパンチ連打で畳み掛ける。さらにコバルケビッチは左ハイもヒットさせ、怒濤のパンチ連打で追撃。エスキベルにケージを背負わせる展開をたびたび作る。

 終盤にはエスキベルの蹴りに合わせて、コバルケビッチが巧みな軸足払い。テイクダウンに成功したコバルケビッチはすかさずバックマウントを奪取し、腕十字の体勢に。エスキベルが腕を引き寄せて必死に堪えると、コバルケビッチは鉄槌連打を浴びせた。

 3R、エスキベルは足を使って動き回り、ジャブからフックを打ち込んではすぐに離れる。だが、コバルケビッチはエスキベルが接近してきたところでしっかりと首相撲に捕え、ヒザ蹴りを顔面とボディに突き刺す。エスキベルは一瞬苦しい表情を浮かべ動きも止まるように。コバルケビッチはパンチと蹴りのコンビネーションも冴え、最後まで主導権を握り続けた。

 判定3-0で完勝したコバルケビッチは、母国での復活勝利に涙。試合後にマイクを向けられると、大声援を送る観客に感謝の言葉を述べ、「私はこれまで自ら対戦相手を指名したことはなかったし、UFCが提示してきた対戦カードはすべて受けてきた。でも、アンドラージは、私が彼女との対戦を拒否したと言っているようね。準備はできているわよ」と、UFC女子ストロー級1位ジェシカ・アンドラージとの対戦をアピールした。

Photos by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images

●次ページ:16戦無敗の新鋭がベテランのセラーニを圧倒TKO

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