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【空手】反則の嵐乗り越え、中国の極真大会で芦原会館・佐藤が優勝

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2017/10/22(日)UP

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世界三位の実績を持つアスタミロフ(左)は怒涛のラッシュで遠藤(右)を退けた

▼18歳以上男子上級(-80kg)決勝
○イリヤス・アスタミロフ(ロシア)
判定5-0
●遠藤紘史(芦原会館)

 遠藤の準決勝の相手は、極真系団体の2015年カザフスタン70kg以下級王者という選手。

 試合場を大きく使ったステップでストレートの突きや下段回し蹴りを出す相手に、遠藤は距離を詰め下段やヒザ蹴りを主体に攻めるが本戦では決着がつかず延長へ。延長では疲れたのか下がり気味の相手に、攻め続けた遠藤の判定勝利となった。

 決勝の相手は、極真系団体の2017年世界ウエイト制軽量級三位のイリヤス・アスタミロフ。

 突きの強いアスタミロフに遠藤は近距離で左右に動き、突きをかわしながら下段やヒザを入れていく。突き&下段の合間に後ろ回し蹴り等の鋭い大技を入れるアスタミロフは、ラスト10秒で怒涛のラッシュを開始。

 ラストで一方的に遠藤を下げる印象の良さが採られたか、審判員は全員アスタミロフを支持する判定5-0勝利となった。


▼18歳以上男子上級(+80kg)決勝
○アドラン・ソーティアーノ(ロシア)
延長 判定5-0
●宮原 穣(KWF極真会館ビクトリーカラテスクール)

延長戦まで粘った宮原(左)だったが、アドラン(右)に技ありを奪われて判定負け

 宮原の準決勝の相手は、昨年第一回にも出場した中国の選手。宮原は昨年の重量級王者でもあり、相手は警戒した様子で離れた間合いから単発の攻撃を出す。開始40秒過ぎに宮原は相手の腹に連打を入れると、前足の左回し蹴りが相手の顎にヒット。相手は立ち上がれずに宮原の一本勝ちとなった。

 決勝の相手は極真系団体の2014年ヨーロッパ70kg以下級王者というアドラン・ソーティアーノ。

 本戦序盤は互いにステップを踏み、単発で様子を見るが最初に仕掛けたのは宮原。前蹴りで相手を崩しパンチのコンビネーションからの右ローを入れてゆく。アドランもステップで回りながらパンチや後ろ蹴りで応戦。後半は宮原からラッシュを仕掛けるが、アドランも体重を乗せた連打で応戦し、判定0-0の延長。

 延長では本戦で手ごたえありとみたか、宮原が右ローを主体に攻める。すると開始30秒ほどで、アドランが右中段回し蹴りを宮原の脇腹に当て、脇腹につけたまま蟹ばさみの要領で素早い左上段回し蹴りをヒット。

 宮原の顔が動き、ダメージありと見られたか3人の審判が支持しアドランの技ありに。宮原は右下段を主体に上段を狙うが、アドランも変則の回し蹴りや押すような突きを繰り返し宮原に技を出させない。そのまま試合終了となり、判定5-0でアドランの勝利となった。


▼争覇戦 決勝
○イリヤス・アスタミロフ(ロシア)
判定5-0
●アドラン・ソーティアーノ(ロシア)

 各階級の決勝後、三階級の優勝者で戦い王者を決める争覇戦が行われた。

各階級の王者で争われる争覇戦は-80kg王者アスタミロフ(左)が+80kg王者アドラン(右)を破り優勝

 軽量級優勝者の佐藤は、初戦と準決勝での反則のダメージが大きく、11月にJKJO全日本大会出場も控えているため大事をとって棄権。

 そのためまず、軽量級の準優勝者である黄が重量級王者のアドランと戦うことになった。足を使って回りながら戦おうとする黄に対し、アドランが詰めより突きでダウンを取る。黄はなんとか立ち上がったその後は防戦気味になり、判定5-0でアドランの勝利となった。

 決勝は中量級王者のアスタミロフがシードとなりアドランと対戦。アドランは宮原戦でのダメージが残っていたのか、開始40秒ほどでアスタミロフの右下段回し蹴りにヒザをつき、技ありを奪われる。

争覇戦を制したアスタミロフと浜井代表(右)

 そのまま技ありを取り返せず、アスタミロフが争覇戦の王者となった。アスタミロフは「日本は空手母国。今日も日本の選手と対戦できて嬉しい。勝ててよかった。これからもどんどん優勝していきたい」と語った。

 主催の浜井識安代表は試合後「現在、中国の男子選手では世界チャンピオンクラスはいないが、今後、まずはこの大会で優勝できる選手を輩出したい」とコメントした。

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