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【Krush】寺戸が大激闘でV2、敗れた久保は引退

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2017/11/05(日)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

1Rから蹴り続けていた右ローが功を奏し、延長戦で寺戸(右)が勝利を手にした

Krush実行委員会
「Krush.82」
2017年11月5日(日)東京・後楽園ホール

▼第8試合 メインイベント Krush-55kgタイトルマッチ 3分3R延長1R
〇寺戸伸近(Booch Beat/Krush-55kg王者)
延長R 判定3-0 ※三者とも10-9
●久保賢司(K-1ジム五反田チームキングス/挑戦者)
※寺戸が2度目の防衛に成功。本戦の判定は30-29(久保)、29-29、29-29

試合前、不気味な雰囲気を醸し出した久保

 両者はこれまでに2度対戦し、初対決となった2010年3月のKrushでは寺戸が1RでKO勝ち。2度目は今年4月の第2代K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王座決定トーナメント準決勝で久保が2RでKO勝ち。1勝1敗で迎える今回は、長きに渡る因縁の決着戦となった。

 1R、寺戸は徹底した右ロー狙い。久保のパンチをかわしてアッパーを入れる。寺戸のローが目立つ中、久保が左フックをヒットさせると寺戸は効いたか足がもつれる。

 2R、寺戸は徹底した右ロー狙いからワンツーもヒットさせていく。久保は前に出てパンチからの右ローを繰り返す。お互いにローのダメージを感じさせる中、寺戸はカウンターのヒザ蹴りも突き刺す。

 3Rに入ると久保がパンチで勝負を懸けた。前へ出てパンチを次々とヒットさせ、寺戸を下がらせていく。グラつく寺戸は追い詰められていくが右ストレートがヒットして形勢逆転。今度は久保がグラつく。しかし、再度久保がパンチを放って逆襲し、両者足を止めての打ち合いも。久保がパンチを当てながら前に出る。

 判定はジャッジ1名が久保を支持したがドローで延長戦へ。ここでもしつこく右ローを蹴る寺戸。するとついに、久保が明らかなダメージを見せ始めた。ローを蹴られるたびにガクッとなる久保。それでも右ストレートで寺戸を仰け反らしたが、寺戸は徹底してローを蹴り、パンチへとつなぐ。久保の左足は真っ赤に。

 場内が大歓声に包まれる中、試合終了のゴング。判定は3-0で寺戸。大激闘を制した。

 寺戸はマイクを持つと、「正直プレッシャーも凄くて不安もいっぱいだったんですが、チームのみんな、応援に来てくれた皆さんのおかげです。ありがとう。でもこうやって防衛していくことが最高の恩返しだと思って頑張りました。

 先月自分の娘が生まれました。その娘にもこのベルトを見せたいと思っていたんですが、防衛戦が決まっていたので胸張って見せることが出来なかった。今は胸を張って見せたいし、王者になったと言いたいです。勝ったことで俺の格闘家としての人生は首の皮一枚つながったと思っています。これからも一歩一歩やっていきます」と語り、愛娘を抱きかかえて記念撮影。

 一方、敗れた久保は「寺戸伸近あっぱれです。最後は根競べでした。楽しかったです。4度目はないと思います」と言い、今後のことを聞かれると「K-1のトーナメントで1回きりのつもりだったんですが、この試合のオファーをもらって相手が寺戸さんだったので受けました。これが最後のつもりでした。選手としてはこれで終わりです」と引退宣言。今後は後進の指導に力を注ぎたいと語った。


ゴンナパー(左)が体勢を入れ替えると同時に放った右フックが打ち抜かれ、林(右)はダウン

▼第7試合 セミファイナル Krush -63kg Fight 3分3R延長1R
〇ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/WPMF世界スーパー・ライト級王者)
KO 1R 2分07秒 ※右フック
●林 健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/第3代Bigbangスーパー・ライト級王者)

 K-1で活躍するゴンナパーがKrushに初参戦。林と対戦する。林は9月3日の『Bigbang』で恭士郎を破り、Bigbangスーパーライト級王座に就いたリング上で「兄貴分の秀さん(山崎秀晃)のリベンジをさせてください。ゴンナパーとやらせてください」とゴンナパー戦をアピール。それが実現した。

 1R、ゴンナパーが左ミドルと大砲のような左ストレートを打っていくと場内からどよめきが起こる。林もローと右ストレートで反撃するが、ゴンナパーの一発の重い左ミドルがその印象をかき消す。

 林がパンチで前へ出るとゴンナパーも打ち合う。お互いにいいパンチを当てるが、林がコーナーへ追い詰める形に。

 しかし、ゴンナパーは体勢を入れ替えるように回り込むと同時に右フック。この一発が強烈に決まり、林はもんどりうってダウン。なんとか立ち上がるも足取りがおぼつかず、ゴンナパーの鮮烈なKO勝ちとなった。

 ゴンナパーはマイクを持つと「こんにちは、みなさん。今日はありがとうございます」と日本語で挨拶すると、タイ語で「ムエタイは負けません」と高らかに言い放った。

次ページ:瑠輝也vs恭士郎、金子晃大vs出貝泰佑

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