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【極真館】半数が外国人選手の異例の全日本大会で、高橋が “小よく大を制する” 活躍

2017/11/25(土)UP

 1125日、東京体育館にて極真館(館長=盧山初雄)の「2017全日本空手道選手権大会」が開催された。

 翌日に同団体主催の全世界青少年空手道選手権大会が開催されることもあり、一般男子33名中、7カ国から15名の外国選手がエントリーした。

体重無差別の決勝は体格差に差がある小兵の高橋(右)とロシアのソロベフ

 体重無差別のこの大会、決勝に勝ち上がってきたのは162cm60kgと軽量の高橋元気(極真館・埼玉西北)。昨年、全日本ウエイト制大会の軽量級で優勝、2015年のKWU(極真世界連合)世界選手権大会で3位に入賞している。
 ここまで高橋は新極真会の世界大会出場経験もあるブルガリアのヨルダン・ヤネフ(185cm/100kg)ら大型選手に対しヒット・アンド・アウェイで勝利してきた。

 一方、反対のブロックからはアーテム・ソロベフ(極真館・ロシア)がパワーを生かして決勝に駒を進めた。ソロベフは今年の極真館ロシア大会-80kg3位、昨年の極真連合会のヨーロッパ大会でも-80kg級3位に入賞している選手。

 決勝では、軽量級の高橋に対し、180cm77kgと、身長で18cm、体重では17kg上回るソロベフが、距離を詰めパワーあるパンチの連打から飛び蹴り、胴廻し回転蹴りを繰り出す。

接近戦から胴廻し回転蹴りを出すソロベフ

 間一髪でかわすも、距離を詰められ、ヒットアンドアウェイがなかなかできず、パワーで押され気味の高橋。
しかし、闘志を前面に真っ向からパンチの打ち合いに出る場面も見られたが、ゾロベフ瞬時に胴廻し回転蹴りに出るなど打ち合いに付き合わない。

 お互い決定打はなかったものの、判定は5-0でゾロベフの勝利となった。

 女子の部の決勝はスタニスラバ・ボイチュワ(ブルガリア)とミッチェル・ジョバート(南アフリカ)の外国人対決となり、突きのラッシュに技で返すボイチュワ。

女子はボイチュワが優勝、極真の世界王者のダミヤノフ(左)らブルガリアチームの祝福を受ける

 ジョバートの手による顔面強打の反則もあり、判定でボイチュワが勝利。優勝後、ダミヤノフ(極真会館/松井館長・2015年世界王者)らブルガリアチームが彼女を祝福した。

 大会終了後のインタビューで盧山館長は「この体重無差別の大会で準優勝でしたが、高橋選手は小よく大を制す、その言葉を証明するような試合でした。今大会、小さい選手がどこまで勝ち上がるか興味があったんですが、軽量の高橋選手がまさか準優勝するとは思わなかったし、(約半数が外国人選手の中で)日本人選手がベスト4に入るとも思ってなかった。素晴らしかったです。この無差別の大会を定着させてもっと選手が出てきてほしいですね」と大会を振り返った。

高橋は体格で差があるソロベフに真っ向から打ち合いに挑んだ

 また、今年2月に極真館の副館長を務めていた廣重毅氏が独立し自らの流派を立ち上げ、昨年の全日本トップクラスの選手が数人離脱したことで今回の選手数、選手層に影響が出たのではという質問には

「確かにそれはありますが、結果的には想像以上に目をひく試合が多かったことは喜ばしいこと。組織というのは不思議なもので、今回のように、こういう小さな選手が活躍する。するとそこに続く選手が出てくるものなのです。確かに人数的に一時減ってはいても、補充するに時間はかかりません。それは今年5月の大会(全日本ウエイト制大会)や今回の大会で証明していますから、今後、我々もこうして大会を開催して回を重ねていくことが重要です。するとそれを目標にする選手は出てきます」と大会の回を重ねていくことで選手層、選手数は自ずと回復すると語った。

準優勝した高橋を讃える盧山館長(右)

 今後の豊富については「競技空手だけを目指すのではなく、極真館立ち上げから変わりませんが、競技としての空手と、ルールに捉われない武道としての空手を追求し続けることです。これが(創始者)大山倍達総裁の教えだと思っています」と言葉に熱を込めた。

【試合結果】

男子入賞者

「2017 全日本空手道選手権大会」

男子
優勝:アーテム・ソロベフ(ロシア)
2位:高橋元気(埼玉西北)
3位:スタニスラフ・ステパンコフ(ロシア)
4位:笠井 優(士衛塾)

女子入賞者

女子
優勝:スタニスラバ・ボイチュワ(ブルガリア)
2位:ミッチェル・ジョバート(南アフリカ)
3位:青田真季(福島)
4位:メテ・マリエ・ニールセン(スウェーデン)

「2017全日本空手道 型競技選手権大会」
男子
優勝:横澤拓(埼玉県北)

女子
優勝:小池由希子(福島県)


▲SNS動画 3回戦:高橋元気VSヨルダン・ヤネフ(ブルガリア)

 

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