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【全空連】空手界のきゃりーぱみゅ植草歩が3連覇、残り1秒でハイキック逆転劇も

2017/12/10(日)UP

絶体絶命の準決勝を逆転勝利した植草歩(左)

全日本空手道連盟主催
「天皇・皇后杯 第45回全日本空手道選手権大会」
2017年12月10日(日)東京・日本武道館

 2020年の東京五輪の正式競技に決定した空手(ノンコンタクトルール・ポイント制)。

 女子組手は空手界のきゃりーぱみゅぱみゅとの愛称でも知られる植草歩(25=高栄警備)が3連覇をかけ勝ち進んだ。

残り1秒、齊藤(右)の上段廻し蹴りでガードが開いたところに植草が右上段回し蹴りを入れ逆転勝利 (C)Makoto Miyazaki

 昨年の世界選手権+68kg級でも優勝し、安定した実力を誇るが、準決勝、残り4秒で一昨年3位の齊藤彩夏(21=近畿大学)に上段突きを決められ1−2とリードを許す。絶体絶命の中、残り1秒、齊藤が右の上段廻し蹴りを出すと顔のガードが空いた。そこに植草が右上段廻し蹴りを放つと、綺麗に斎藤の顔を捉え3ポイント加算、4-2で逆転勝利となった。この大逆転劇に超満員の日本武道館が大歓声に包まれ、植草が決勝に進出した。
 
 植草の決勝の相手は昨年の世界選手権-50kg級で準優勝し、伸び盛りの宮原美穂(21=帝京大学)。

染谷(左)は後半、蹴り技で逆転を狙うが、宮原の突きのポイントが上回った。

 準決勝では、これまで13、14年と2度王座に輝いている染谷香予(26=テアトルアカデミー)の突きにカウンターでうまく突きを入れ、6−2で勝ち上がってきた。

 決勝は上段の突き合いとなるが、なかなかポイントに至らず、残り30秒でお互い同時に右の上段突きが入り1-1に。そして残り8秒で植草がワンツーで右の上段突きを入れ2−1とリード。残り時間で宮原は、逆転を試み技を出すがポイントに至らず、植草が3連覇を果たした。

優勝の喜びを語る植草歩

 植草は優勝後のインタビューで「対戦した選手がみんな強い選手たちだったので、苦戦した試合がたくさんあって(優勝して)、ホッと、という気持ち」と優勝の喜びを語った。
 
 そして準決勝の大逆転劇に関しては「途中でやばいな、と思って、でも最後蹴りはひらめいて、蹴ったら入ると思いました。今日は持っていたなと思います。いつも中段突きとか地味に勝っていく選手だったので、初めて観客を沸かせることができ、”わ、気持ちいいー”と思いました。蹴りに関しては、今年1年テコンドーの練習にも通ったので、その成果も出たのだと思います」と結んだ。ステップワークにラグビーのトレーニングも取り入れている植草、他競技で応用できる部分空手競技に取り入れていることも強さの一つだと言える。 


香川(右)が足払いで荒賀を倒し突きを入れるがポイントに至らず

 男子組手は4連覇を狙うスピードドラゴン、荒賀龍太郎(27=荒賀道場)が、準決勝で13年王者の身長192cm、体重は100kgを超える香川幸允(30=テアトルアカデミー)と対戦。2−1と荒賀リードの中、香川が逆転を狙い足払いで倒してからの突きを出したが、突きのタイミングの問題か認められず、3ポイント追加の逆転ならず。終盤に上段突きで荒賀がポイント追加し、3−1で荒賀が決勝に。 

決勝では渡邊(右)が先制する

 決勝の相手は12、13年3位の渡邊大輔(27=日本空手松濤連盟)。準決勝では足技を得意とし、今年のアジア選手権を制した石塚将也(24=盛岡市役所)に積極的に突きを入れ、6-0で勝利している。

 初の決勝に進んだ渡邊は開始40秒、荒賀が入ってきたところに上段突きを入れ渡邊が1ポイント先制。中盤に荒賀が持ち前のスピードで右の上段突きで1点を返したが、ラスト22秒で渡邊が上段突きを入れ1ポイントリード。

終盤、荒賀(左)は逆転に向け上段廻し蹴りなどの大技も出す。

 荒賀が逆転を狙い突きと蹴り技を連打。ラスト10秒で2-2に追いつき、そのまま3分の試合が終了したが、今年から先取といい、同点の場合は最初にポイントを先取した方が勝ちとなることで、渡邊が荒賀の4連覇を阻み初優勝した。

 優勝した渡邊は「師の教えでもある自分の組手スタイルを変えずに最後までぶつかって勝負することを決めていました。最近、勝ちがなかったのですが、周りの人に指導やアドバイスを頂き、やってきたことは間違いではなかったと思いました」と語った。

準決勝では今年のアジア王者相手に点を取らせなかった渡邊(右)。今後も地道に勝ちを重ねていきたいと話した。

 東京五輪への意気込みに関しては「最終的には目標は東京五輪にありますが、先を見過ぎず、今やるべきはしっかり見据え地道にやっていきたいです。(荒賀選手に勝ったことに関しては)ちょっとだけオリンピックに近づけたかなと思います。まぐれと言われないように、これからもしっかりやっていきたいです」と優勝に奢ることなく、これからも一つずつ勝ちを重ねていくとした。

▶︎次ページは形の部、空手界の綾瀬はるか登場

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