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【UFC】最恐女王サイボーグが苦戦の末にホルム破って初防衛

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2017/12/30(土)UP

▼女子ストロー級 5分3R
○カーラ・エスパルザ(30=アメリカ/元Invicta FCストロー級王者、元UFC女子ストロー級王者、同級9位)
判定3-0 ※三者とも29-28
●シンシア・カルビーヨ(30=アメリカ/同級6位)

 カルビーヨは昨年8月のMMAプロデビュー戦から無傷の6連勝を収めている期待の新星。UFCには今年3月から参戦し、得意の寝技でアマンダ・クーパーとパール・ゴンザレスに一本勝ち。7月にはトップファイターのジョアン・コールダウッドに判定勝ちを収め、着々とランキングを上げてきた。今回は元王者を相手に試金石の一戦となる。

 対するエスパルザは2010年2月にMMAプロデビューし、2013年1月には初代Invicta FCストロー級王座を獲得。さらに翌年12月の初代UFC女子ストロー級王座決定戦で、ローズ・ナマユナス(現同級王者)に一本勝ちを収めて王座獲得を果たした。2015年3月の初防衛戦でヨアナ・イェンジェイチックにKO負けして王座陥落となり、その後は2勝1敗の戦績だ。

 1R、序盤から強烈な右フックを交錯させる両者。回転の速い左右フックを放つなどより積極的に出るエスパルザだが、パンチで踏み込んだところへ、カルビーヨが狙いすましたタックルでテイクダウンを奪う。

 トップをキープしながらパウンドを落とし続けるカルビーヨに対し、エスパルザもスペースができるとすかさず下から腕十字を仕掛けて応戦。終盤にはカルビーヨに強烈エルボーを落とされあわやの場面を迎えるが、ここからスクランブルに持ち込んだエスパルザがトップを奪い返す。会場が大きな歓声に包まれたところでラウンド終了となった。

 2R、エスパルザは足を使って回り込みながら左右フックをヒットさせ、カルビーヨがパンチを打ち返してくるとすぐに離れて当てさせない。時折、足を止めて打ち合う場面もあるが、ここでもエスパルザの右フックが上手くヒットする。エスパルザは片足タックルと蹴り足キャッチで、2度のテイクダウンも奪ってみせた。

 3R、エスパルザが一気に間合いを詰めてパンチ連打をヒットさせ、離れ際には右ローも蹴る。カルビーヨも打ち合おうとするが、パンチの回転力に勝るエスパルザが押し込む場面が目立つ。エスパルザは終盤にも片足タックルからテイクダウンを奪い、最後も激しいパンチのラッシュを仕掛けて優勢を印象付けた。

 初回の劣勢をエスパルザがベテランらしい老獪な戦いぶりで跳ね返して判定勝ち。カルビーヨはプロ7戦目にして初黒星を喫した。判定の結果を聞くとカルビーヨは不満そうな表情でリングを後に。経験の差がうかがえる試合となった。


▼ウェルター級マッチ 5分3R
○ニール・マグニー(30=アメリカ/同級12位)
判定3-0 ※30-27、30-27、29-28
●カーロス・コンディット(33=アメリカ/元UFCウェルター級暫定王者、同級8位)

 コンディットは2012年2月にUFCウェルター級暫定王座を獲得したこともあるベテラン。昨年1月に当時の同級王者ロビー・ローラーに挑戦したが、接戦の末に判定負け。同年8月の再起戦ではカーロス・コンディットに1Rで一本負けを喫し、直後には引退を示唆していたが、約1年4カ月ぶりの復活戦に臨むこととなった。

 対するマグニーは2013年2月からUFCに参戦。ケルヴィン・ガステラム、ヘクター・ロンバード、ジョニー・ヘンドリックスといったトップファイターたちから勝利を収め、同団体で現在までに12勝5敗の好戦績を収めている。今年9月に元ライト級王者ハファエル・ドス・アンジョスに一本負けし、今回が再起戦となる。

 1R、序盤にマグニーがミドルをキャッチしてテイクダウンを奪うが、コンディットはすぐに下から足関節技を仕掛けて応戦。マグニーはこれを外してトップを取るが、コンディットは一瞬抱え上げられたところで上手く立ち上がる。その後の打撃戦は一進一退となるが、終盤にコンディットはバックスピンキックをヒットさせる。

 2R、ミドルや前蹴りを散らしてマグニーを寄せつけまいとすつコンディットだが、右ローをキャッチされるとそのまま組みの攻防に持ち込まれ、テイクダウンを許してしまう。コンディットは決定機を作らせずに立ち上がると、すぐにエルボーとパンチを飛ばしてマグニーをケージ際に追い込む。だが、組みの攻防からマグニーがコンディットを抱え上げて2度のテイクダウンを成功し、優勢を印象づける。

 3R、ワンツーを打ち合う両者。決定打こそ無いものの、マグニーはローやミドルを織り交ぜ手数で勝る。後が無いコンディットも組みの攻防からの離れ際にボディとエルボーをヒットさせ巻き返しを図るが、終盤にまたもマグニーにテイクダウンを許して万事休す。

 テイクダウンでペースを握り続けたマグニーがしっかりと差を付けて判定勝ちを収め、再起戦を勝利で飾った。一方、復活を懸けて臨んだコンディットにとっては厳しい結果となった。


<その他の試合結果>

▼ライトヘビー級 5分3R
○ミハル・オレクシェイチュク(22=ポーランド)
判定3-0 ※三者とも30-27
●カリル・ラウントリー(27=アメリカ)

▼フェザー級 5分3R
○マイルズ・ジュリー(29=アメリカ/同級15位)
判定3-0 ※三者とも30-27
●リック・グレン(28=アメリカ)

▼ミドル級 5分3R
△マービン・ヴェットーリ(24=イタリア)
ドロー判定1-0 ※28-28、29-28、28-28
△オマリ・アフメドフ(30=ロシア)

▼フライ級 5分3R
○マテウス・ニコラウ(24=ブラジル)
判定3-0 30-26、30-26、30-25
●ルイス・スモルカ(26=アメリカ/同級13位)

▼バンタム級 5分3R
○マーク・デ・ラ・ロサ(23=アメリカ)
一本 2R 1分41秒 ※アナコンダチョーク
●ティム・エリオット(31=アメリカ/同級11位)

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