2018/01/27（土）UP
（最終更新：2019/04/29 18:51）

ミドルを蹴るジャカレ（右）

Ultimate Fighting Championship
「UFC FIGHT NIGHT CHARLOTTE」
2018年1月27日（土・現地時間）アメリカ・ノースカロライナ州シャーロットスペクトラム・センター

▼メインイベント　ミドル級　5分5R
○ジャカレ・ソウザ（38＝ブラジル/元Strikeforceミドル級王者、UFC同級3位）
KO　1R 3分50秒
●デレク・ブランソン（34＝アメリカ/同級8位）

　ジャカレはブラジリアン柔術の世界大会で優勝した実績を持ち、MMAでも2010年8月にStrikeforce（ストライクフォース）でミドル級王座を獲得するなどとトップファイターとして活躍。UFCには2013年5月から参戦し、岡見勇信やゲガール・ムサシなどを破り、7勝2敗の好戦績を収めている。昨年4月に現UFCミドル級王者ロバート・ウィテカーにTKO負けしており、今回は再起戦となる。

　対するブランソンもStrikeforceを経て2012年12月からUFCに参戦し、こちらも9勝3敗の好戦績をマーク。昨年はダニエル・ケリーとリョート・マチダを相手に2試合連続で初回KO勝ちを収めるなど好調を維持する。今回対戦するジャカレとは2012年8月のStrikeforceで一度対戦しており、その時は1Rわずか41秒でKO負け。今回は5年5カ月ぶりのリベンジマッチだ。

試合を決めたジャカレ渾身の右ハイ

　1R序盤は遠めの距離からジャブやミドルを飛ばして探り合う展開に。徐々に間合いが近くなると、ブランソンがパンチ連打で仕掛け始める。ジャカレはタックルに入るが、ブランソンは素早い反応と腰の強さでテイクダウンさせない。

　再びパンチ連打で一気に迫るブランソン。だが、ジャカレはすぐに距離を取ってヒットを許さず、間合いを取り直したところで渾身の右ハイ。これが見事にヒットしてブランソンはダウンする。ふらふらと立ち上がろうとするブランソンの背後から、ジャカレは追撃の左フックを連打。ここでレフェリーが試合を止めた。

　ジャカレが5年前と同様に初回KOでブランソンを返り討ちにし、再起戦を勝利で飾った。試合後、ジャカレは「素晴らしい気分だ。ここまで戻って来るのは簡単ではなかった。今日は自分にとって記念となる日だ。4カ月前、自分は腹筋を痛めて病院にいた。自分を献身的にサポートし続けてくれた妻に『愛している』と伝えたい」と笑顔を見せた。

長いリーチからジャブを突くフィリ（左）

▼セミファイナル　フェザー級　5分3R
○アンドレ・フィリ（27＝アメリカ）
判定2-1　※29-28 27-30 29-28
●デニス・バミューデス（31＝アメリカ/同級12位）

　バミューデスは2013年5月に現UFCフェザー級王者マックス・ホロウェイに判定勝ちしたこともある実力の持ち主。一時はUFCで7連勝を収めるなど絶好調であったが、ここ6試合の戦績は2勝4敗と負け越し。昨年は2連敗を喫し、今大会に復活を懸ける。

　対するフィレは2013年10月からUFCに参戦。勝ち負けを交互に繰り返して5勝4敗の戦績を収めている。前回の出場は昨年10月の大会で、アルテム・ロボフに判定勝ちした。今回は初の連勝を狙いたいところ。

　1Rはバミューデスが力強いパンチとローを中心に手数で押し込む場面が目立つ中、フィリもタックルで2度のテイクダウンに成功。2Rに入ると、バミューデスのローでフィリはたびたびバランスを崩すように。バミューデスは組みついて離れ際に右フックも浴びせる。しかし、フィリはバミューデスの蹴り終わりを狙い、絶妙なタイミングでテイクダウンを2度奪う。