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【シュートボクシング】海人がタップロンをKO、試合後には驚きの告白も

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2018/02/10(土)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

チョークスリーパーで山口を下した鈴木

▼第8試合 64.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R ※ヒジあり
○鈴木博昭(33=ストライキングジムAres/SB世界スーパーライト級王者)
KO 2R 2分53秒 ※スタンディングチョークスリーパー
●山口侑馬(22=山口道場/INNOVATIONライト級王者)

 鈴木はSB世界トーナメント『S-cup2014』で優勝、SB世界スーパーライト級王座奪取とSBのエースとして君臨していたが、昨年6月に新鋭の海人にTKOで敗れ、10月の『KNOCK OUT』でも水落洋祐にKO負けを喫して連敗中。厳しい状況が続いている中、は昨年6月以来のホームリング登場。

 対する山口は17勝のうち12勝がKOというライト級屈指のハードパンチャー。昨年2月の『KNOCK OUT』でWPMF世界スーパーフェザー級王者・町田光をヒジ打ちでKOして一気に名を上げたが、現在は強敵相手に連敗中。兄の裕人は昨年4月にSB初参戦し鈴木にKO負けを喫していることから、兄のリベンジを狙っての参戦となった。

 1R、サウスポーの鈴木はジャブ、前蹴り、左ミドルで自分の距離を作って左ストレートを打ち込む。山口は左右フックで鈴木にガードを固めさせるとヒジ、左ボディブローを放つ。

 2R、山口は左右フックで前進してヒジにつなげるが、鈴木はよく見てかわしてのジャブ、左ストレートを当てていく。離れると重い左ミドル。

 パンチを連打する山口に鈴木は組み付くとバックを奪い、スタンディングのチョークスリーパー。これがガッチリと極まり、逃れることが出来ずもがく山口。

 鈴木の見事なKO(シュートボクシングでは関節・絞め技での勝利もKOとなる)勝ちとなった。

 鈴木はマイクを持つと、「SBファンの皆さん、お久しぶりです。4月からKNOCK OUTスーパーライト級トーナメントに出ることになっているので、SBは少しお留守にします。行ってきます。あとはS-cupしか出る機会が無いので、今日はどうしてもSBの技を決めたかった。実際そうなってよかったです。今度帰ってくる時はKNOCK OUTのベルトを持って帰ってきます。今年1年、僕の格闘技人生を全て賭けようと思っていますので僕を見に来てください」と、大胸筋をピクピクと動かす小ネタを交えながら宣言した。


激しく打ち合うMISAKI(左)とMIO(右)

▼第7試合 SB日本女子ミニマム級タイトルマッチ(48.0kg) エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R
○MIO(22=シーザージム/SB日本女子ミニマム級王者、Energy Fight×Shoot Boxing2017王者)
判定2-0 ※49-48、49-49、49-47
●MISAKI(21=GSB/SB日本女子ミニマム級2位、J-GIRLSミニフライ級王者/挑戦者)
※MIOが初防衛に成功。

 MIOが、同級1位MISAKIの挑戦を受けての初防衛戦。両者は2016年6月に対戦し、MIOが判定勝利したものの、プロ3戦目のMISAKIがフルラウンド攻め続けるファイトスタイルでMIOを追い込む場面を作るなど大善戦した。

 その後、MISAKIは憧れの存在MIOの背中を追いかけ猛練習に励み、昨年にはJ-GIRLSミニフライ級王座を奪取。

 迎え撃つMIOも勢いは止まることなく、2016年11月にはMISAKIの先輩にあたるUnion朱里との激闘を制し、SB日本女子ミニマム級王座を奪取。 昨年12月のSB香港大会では地元の強豪・胡凱欣とのタイトル戦を制し、Energy Fight×Shoot Boxing48kg級王座を獲得した。現在19連勝中。

 1Rが始まると同時にMISAKIは前へ出てパンチ&ロー、MIOはそれを右ストレート、左右フック、顔面前蹴りで迎え撃ち、出鼻を挫くMIOがワンツーからの首投げを決めてシュートポイントを奪う。MISAKIは投げ返そうと何度も仕掛けるがMIOは防御。

 2Rも前に出て手数を出すMISAKIを、MIOは右のパンチと前蹴りで迎え撃つ。それでもMISAKIは前へ出て手数を出しまくる。ヒットは多くないが、MIOはやりづらそうな表情。

 3Rも同じ展開。パンチのヒットが多いのはMIOの方だが、MISAKIは攻撃の手を休めない。両者投げを狙うが不発。MISAKIの前進に下がらず受け止めて、MIOがパンチを返すという展開。

 4R、MISAKIの前進に手を焼くMIOだが、パンチとヒザ蹴りを当てていく。MISAKIは蹴りが入るがパンチでクリーンヒットがない展開が続く。

 5R、両者投げを放つが不発。MISAKIが蹴りを当てていくと、MIOはパンチを返す。ここへ来てパンチとヒザ蹴りでボディを攻めるMISAKIにMIOは右の強いパンチを当てていく。MISAKIの前進に下がらず、パンチを出すMIO。

 判定は2-0と接戦を物語り、MIOが勝利。判定が告げられた瞬間、MISAKIはその場に泣き崩れた。

 MIOはマイクを持つと「試合前吐きそうなくらい緊張しました。MISAKI選手は最初に戦った時とは別人のように強かったです。7月の世界トーナメントの決勝でまた戦いたいです。3月に舞台出演が決まっているので、この流れに乗っていろいろなことに挑戦していきたいと思います。7月の世界トーナメントへ向けて一から練習しなおしていきたいと思います」と、3月からの舞台出演をPRし、世界トーナメントへ向けて気を引き締めていくと話した。

 試合後のインタビューでは「理想通りの展開ではありました。前蹴りで止める練習や、フックとアッパーを前へ出てくるところに合わせる練習をしていました」と、作戦通りであったとMIO。しかし「差を見せたかったんですが、差は縮まっていましたね。夏に世界トーナメントがあるので、そこで差を見せたいと思います。目が覚めました。夏に向けて練習を重ねていきます」と、反省することも多かったようだ。

 なお、この試合はシーザー武志会長が今大会ベストバウトにあげた。

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