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【ROAD FC】下石康太がベルナウイに一本負け、決勝進出ならず=100万ドル世界トーナメント

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2018/03/10(土)UP

下石の背後からチョークを極めるベルナウイ

ROAD Fighting Championship
『ROAD FC 046』
2018年3月10日(土・現地時間)韓国・ソウル チャンチュン体育館

▼セミファイナル ライト級世界トーナメント・準決勝 5分3R
○マンスール・ベルナウイ(25=チュニジア)
一本 3R 1分47秒 ※リアネイキドチョーク
●下石康太(30=BLOWS)
※ベルナウイが決勝に進出。

 昨年7月に開幕した「ROAD FCライト級(–70kg)世界トーナメント」が、今大会でいよいよ準決勝を迎えた。このトーナメントは、優勝者がROAD FCライト級王者クォン・アソル(33=韓国)への挑戦権を獲得し、最終的にアソルを倒せば新王者の称号と賞金100万ドル(約1億円)が手に入るというもの。

昨年11月の準々決勝では、中国のバオ・インカンから腕十字で一本勝ちを収めた下石

 ここに日本代表として参戦しているのが、『DEEP』のトップファイターとして活躍する“西の業師”こと下石康太だ。下石は1回戦と準々決勝で連続一本勝ちを収め、準決勝進出を果たした。

 対戦相手のベルナウイは長いリーチを駆使した寝技を武器に、ロシアの『M-1』やポーランドの『KSW』といった欧州トップレベルの団体で活躍。今回のトーナメントも下石と同じく、1回戦から連続一本勝ちでここまで勝ち残った。
 
 1R、開始直後にタックルを仕掛けて組みついた下石。ベルナウイは左手でクリンチしながら右アッパーを連打する。下石が左右フックを振り回してこれを寸断すると、両者は組みの攻防に。ベルナウイは下石をケージ(金網)に押し込みながら、左右の肩で顔面を叩く。一瞬スペースができたところで下石が右ストレートを思い切り良く振り抜き、ここで両者はいったん距離を取った。

ベルナウイは相手の背後を取ってチョークを極めるのが得意のフィニッシュパターン。1回戦も準々決勝も、これで勝ち上がっている

 打撃戦から再びタックルを仕掛け、今度はテイクダウンに成功した下石。だが、ベルナウイの防御も固く、下石は引っくり返されてしまう。立ち上がった下石は終盤にもテイクダウンを成功させるが、ここでもベルナウイがトップを取り返し、終了間際にはマウントも奪った。

 2R、組みの攻防の中で、下石はベルナウイの首相撲に捕まり、強烈なヒザ蹴りを突き刺される。それでも下石はしぶとくタックルを仕掛け、テイクダウンを奪っていく。終盤にはベルナウイのクリンチを巧く捌いてテイクダウンした下石が、トップをキープしながらパウンドを落とし続けた。

 3R、勢いづいた下石はパンチ連打から飛びヒザ蹴り。しかし、直後に距離を取り直したところで、ベルナウイの前蹴りを被弾。つま先でアゴを蹴り上げられた下石はすぐにタックルを仕掛けるが、これを潰されバックマウントを許してしまう。ここからしっかりとチョークを極めたベルナウイが、逆転の一本勝ちを収めた。

 ハイレベルな組みの攻防を繰り広げた両者は、試合後に互いの健闘を称え合った。ベルナウイは3試合連続の一本勝ちで決勝進出を果たすこととなった。


ザフロフ(左)のパンチがトーレス(右)の顔面に何度もヒット

▼ライト級世界トーナメント・準決勝 5分3R
○シャミール・ザフロフ(33=ロシア)
判定3-0
●ホニ・トーレス(31=ブラジル)
※ザフロフが決勝に進出。

 準決勝のもうひとつの組み合わせは、トーナメント優勝候補と目されてきたファイター同士の対戦となった。

 ザフロフはコンバットサンボで153戦無敗の戦績を誇り、世界王座にも3度輝いた実績を持つ。MMA戦績は34勝5敗1分け。今回のトーナメントでも手堅い試合運びを見せ、1回戦と準々決勝で判定勝ちを収め、準決勝へと駒を進めた。

 対するトーレスは世界最高峰の『UFC』や北米メジャーのひとつ『WSOF』に出場経験を持つ実力者。『修斗』の南米大陸ウェルター級王座にも就いた。トーナメントの1回戦と準々決勝はいずれも1Rで一本勝ちしており、好調の勢いのまま決勝進出を目指す。

 1R、強烈なローの蹴り合いでスタート。両者ともパンチの距離まで近づき、トーレスは鋭い踏み込みから右アッパー、ザフロフは右フックや左ジャブをカウンターで合わせにいく。両者の一発一発に大きな炸裂音。トーレスはたびたびタックルを仕掛けるが、腰が強いザフロフは片足を持ち上げられても倒れない。

 2R、トーレスの右ローと左インローでザフロフの体が横に流れ始める。だが、ザフロフの右ローで一瞬ヒザが落ちたトーレスは、直後に強烈な右フックも被弾。ここからザフロフのパンチが次々とヒットし、トーレスは左ジャブと右フックの連打を叩き込まれてダウンする。猪木あり状態で下になったトーレスの太腿に、ザフロフは蹴りを入れ続けた。

 3R、後がないトーレスが左右フックを振り回して前に出ると、ザフロフも足を止めて打ち合う。次第にパンチが大振りになるトーレスに対し、ザフロフは絶妙なタイミングで左ジャブを突き刺す。鼻から血を流しならトーレスは向かい続けるが、ザフロフの牙城を崩せすことはできなかった。

 正確かつ強烈な打撃でヒットを重ね続けたザフロフが盤石の判定勝ちを収め、決勝へと駒を進めた。

▶︎次ページ:韓国の次世代ファイターたちが王座挑戦権を懸け激突

PHOTOS(C)ROAD FC

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