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【柔道】原沢久喜が激戦制し、3年ぶり全日本V「残った気持ちだけで戦い抜いた」

2018/04/29(日)UP

20kg以上重い王子谷を持ち上げるように投げに行く原沢(右)

 429日(日)、日本武道館にて全日本柔道選手権大会が行われ、決勝戦でリオ五輪100kg超級・銀メダリストの原沢久喜(25=日本中央競馬会)が3年ぶり2度目の優勝。決勝戦で3連覇を狙う王子谷剛志(25=旭化成)を延長戦の末に制した。

 原沢は初戦となった2回戦は本戦決着だったが、以降は全て延長戦に突入するハードなトーナメントとなった。

七戸(左)も好調だったが、15年の決勝同様、原沢が勝利した

 3回戦は延長で袈裟固めで1本勝ち、準々決勝では優勝候補の一人で、2015年に決勝で争った七戸龍(29=九州電力)。互角の展開だったが、延長戦で反則(指導)の差で競り勝った。
 続く準決勝では12年の全日本王者で昨年3位の加藤博剛(32=千葉県警)を延長戦で内股で豪快に投げて1本勝ち。決勝に進んだ。 

 一方、王子谷は全て本戦4分以内で決着し決勝に駒を進めた。初戦となった2回戦で大外刈りで1本勝ち、3回戦も横四方固めで一本、そして準々決勝では、昨年の全日本体重別(講道館杯)の100kg以下級王者の飯田健太郎(19=国士舘大学)に袈裟固めで一本勝ちと好調。

小川(左)は今回の全日本では3位と自己最高順位に=準々決勝戦

 準決勝の相手は全日本を7度優勝した小川直也の長男の小川雄勢(21=明治大4年)と対戦。小川は昨年の全日本体重別(講道館杯)の100kg超級優勝、グランドスラム東京の同級も制し、今年の全日本選抜体重別同級を制し勢いに乗る。

 小川はこれまで王子谷と3度対戦し3度とも小川が指導の差で勝っており、小川が父と同じ大学4年で全日本を制することができるかに注目が集まったが、好調な王子谷は試合開始30秒、出足払いで小川から技ありを奪い優勢勝ちを果たした。

 決勝では全て本戦決着の王子谷に対し、延長を重ねて勝ち上がってきた原沢。疲労では原沢が不利かと思われた。

王子谷は決勝で本戦から積極的に技を仕掛ける。

 本戦4分は王子谷145kgの体重を生かし、前に出て圧力をかけ積極的に技をかけていく。20kg軽い原沢は押され気味になるが、ライバルで何度も戦っている両者だけあり、お互い手の内は知り尽くしており決め手がなく本戦4分が終了。王子谷は今回初の延長戦に。

 延長は指導の合計3となるか、有効以上のポイントがないと延々と試合が続いていく。お互い技の掛け合いとなり徐々に息、そして技も荒くなってくる。1分、2分と延長戦が伸びて行き、延長戦が5分が過ぎる頃、王子谷が投げては腹ばいに潰れるシーンが増えてくる。最後は原沢に引き込まれては腹ばいに潰れたところで、王子谷に消極的指導が入り、王子谷の指導が合計3となり試合終了。916秒の死闘に決着がついた。

3年ぶりに優勝を飾った原沢

 優勝した原沢は「最後は体力もほとんど残ってなかったので、気持ちの勝負だと思って残った気持ちだけで戦い抜いた。東京五輪に出たいという一心で戦った。五輪に向けこのまま突っ走って行けるように練習に生活に全て柔道にかけていきたい」と五輪にかける決意を語った。

 一方、負けた王子谷は「また来年、今度は頂点を取れるよう頑張りたい。(原沢に対しては)何十回も試合してるんでそう簡単に投げられない。あと(東京五輪まで)2年で新たな進化、挑戦に向け課題を持って突き詰めてやっていきたい」と王子谷もまた五輪を狙い進化していくと語った。
 リオ五輪では100kg超級は原沢が選ばれたが、東京は誰が選ばれるのか。今日の内容では決勝で戦った両者に加え小川が有力だろう。このトライアングルに29歳のベテラン七戸や今回入賞した10代がどこまで食い込んでくるか。

▶︎次ページは60kg級ながら史上初この無差別全日本に挑んだリオ五輪銅の髙藤直寿の試合結果

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