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【UFC】トップランカーのトンプソンが最終回まさかのダウン、計量オーバーの新鋭ティルに苦杯

2018/05/27(日)UP

左ストレートをヒットさせるティル(右)

Ultimate Fighting Championship
「UFC Fight Night:Liverpool」
2018年5月27日(日・現地時間)イギリス・リバプール エコー・アリーナ
Photo by Josh Hedges/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images

▼メインイベント 174.5ポンド契約 5分5R 
○ダレン・ティル(25=イギリス/UFCウェルター級7位)
判定3-0 ※48-47、49-46、49-46
●スティーブン・トンプソン(35=アメリカ/UFCウェルター級1位)
※ティルが前日計量でウェルター級規定(155〜170ポンド/約70.3〜77.1kg)をパスできず。試合は174.5ポンド(約79.2kg)の契約体重に変更して実施。

昨年10月にティル(右)はドナルド・セラーニ(左)をKOに下す番狂わせを演じた

 トンプソンは2016年11月と昨年3月の2度、UFCウェルター級王者タイロン・ウッドリー(アメリカ)に挑戦したが、いずれも接戦の末にドローと判定負けで王座奪取ならず。同年11月の再起戦ではホルヘ・マスヴィダル(同)に判定勝ちしており、今回はタイトル戦線再浮上に向けて連勝を狙う。戦績は14勝2敗1分。

 対するティルは2013年2月のプロデビューから16勝1分けの戦績で、未だ無敗を誇る新鋭だ。UFCには2015年5月から参戦し、同年10月の2戦目での引き分けた以外は3戦全勝。昨年10月にはベテラン実力者ドナルド・セラーニ(同)を1RKOに下し、下馬評を覆してみせた。今回は母国凱旋試合となり、トップランカーから勝利を上げてメインイベントを盛り上げたいところだ。

 しかし、前日計量でウェルター級規定(155〜170ポンド/約70.3〜77.1kg)に対し、トンプソンは171ポンド(約77.6kg)でパスしたが、ティルは174.5ポンド(約79.2kg)でまさかのオーバー(タイトルマッチ以外は1ポンドまでの超過が認められている)。試合は予定通り行われるものの、ティルはトンプソンに報奨金の30%を支払い、試合当日の現地13時の時点で188ポンド(約85.3kg)を超えることを禁止とする条件が課されることになった。

 失態を演じたティルだが、入場時には観客からテーマソングの大合唱で盛大に迎えられる。というのも、この前日にサッカーの欧州チャンピオンズリーグ・決勝で、地元チームのリバプールFCがスペインのレアル・マドリードに敗れて優勝を逃しており、勝利に飢えたホームの観客はティルに思いを託しているようだ。

序盤はマクドナルド(左)がティル(右)を押し込む場面が目立った

 1R、ともにサウスポーに構え、ケージ中央に位置を取ったティルに対し、トンプソンは上下にステップしながら左右にサークリング。互いにやや慎重な姿勢で蹴りを交換し、トンプソンは時おりワンツーや右ボディストレートを突く。

 2R、トンプソンはオーソドックスに構えをスイッチし、鋭い出入りでティルの顔面をストレート系のパンチで狙う。ティルも関節蹴りをコツコツを当てつつ、トンプソンが間合いを詰めてきたところで、首相撲に捕らえてのヒザ蹴り。しかし、これはトンプソンがすぐに突き放し、終盤にはサイドキックや後ろ回し蹴りといった得意の蹴り技を豪快に振るってみせる。

 3R、距離を取ろうとするトンプソンに対し、ティルは両手を広げて逃すまいとアピールしながら追い掛けていく。右ジャブを突きながら前進していくティルは、左ストレートにつなげようとするも、ここをトンプソンに狙われ右ストレートカウンターをたびたび合わされてしまう。

 4R、トンプソンのフットワークを前に、なかなかヒットを奪えない状況が続くティル。トンプソンはティルが前に出ようとしたところで、右ストレートカウンターを顔面とボディに打ち分け、関節蹴りやスネ蹴りもコツコツを入れる。残り2分のところでティルは組みつくが、トンプソンは突き放してテイクダウンを許さない。

 5R、トンプソンはたびたびケージ際に追い込まれるが、ティルが拳を振りかざすとマタドールのようにかわして離れる。だが、残り2分のところでついにティルの粘りが実を結び、トンプソをケージ際に追いむと渾身の左フックを叩き込んでダウンさせる。ここでティルは無理に追撃に入らずスタンド勝負に戻ると、以降は互いにヒットがないまま試合終了となった。

 勝敗の行方は判定に。序盤から決定打こそ無かったものの試合を優位に進めてきたトンプソンだが、最終回のダウンが大きく響いたのか、ジャッジ全員がティルを支持した。連勝を逃したトンプソンは、この結果には納得した様子でティルに拍手を送る。一方、無敗記録を「18」へと更新したティルは、トンプソンを肩車してみせ、最後は両者が握手で互いの健闘を称えた。

 その後、勝利者インタビューに臨んだティルは「戦略的に戦わないといかなかった。スティーブンは俺がもっとアグレッシブに来ると思っていたかもしれないが、自分は冷静な面も持っている。でも、相手はあのスティーブンなんだ! 彼は素晴らしいストライカーで、自分はこのレベルの相手と戦うのも初めてだった。頭をフル回転させられたよ」と、興奮気味に試合を振り返った。

 一方、敗れたトンプソンは地元メディアのインタビューに応じ、「言い訳は何もないさ。八方塞がりのような状況になってしまった。俺は国に帰るけれど、この経験は絶対に糧にする。でも、ダレンの戦いぶりには脱帽だったよ」と、復活を誓うとともに勝者を最後まで称えた。

▶︎次ページ:上位進出狙うマグニーが地元の新鋭を叩きのめす

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