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【GLORY】リコが盤石の強さで挑戦者を完封、7度目の防衛に成功

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2018/06/03(日)UP

破壊力抜群のパンチで畳み掛けるグレゴリアン(左)

▼ライト級 3分3R
○マラット・グレゴリアン(27=アルメニア/元K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者/GLORYライト級1位)
判定5-0 ※五者とも30-27
●リュウ・シュウ(24=中国/GLORYライト級10位)

威圧感のある構えと眼光で相手に迫るグレゴリアン(奥)

 グレゴリアンはライト級(70kg以下)で世界トップレベルの実力を誇り、2015年7月に日本の『K-1』で、今年2月には中国の『Kunlun Fight』で、それぞれ世界トーナメントを制覇。今回は『GLORY』でのタイトル獲得を目指し、昨年6月の大会以来、1年ぶりの参戦となる。戦績は51勝(32KO)10敗2分。

 対戦相手のシュウは17勝(6KO)3敗の戦績を持ち、今回がGLORYデビュー戦だ。最近はムエタイの本場タイで経験を積み、MMA(総合格闘技)の試合にも出場しているという。

 1R、左インローをコツコツと蹴りながら距離を取ろうとするシュウに対し、グレゴリアンは間合いを潰して左ジャブ、右ロー、右ストレートの高速コンビネーションを一気に浴びせる。早くもロープを背負わされたシュウはやや面食らった様子。

 なおもゆっくりと迫ってくるグレゴリアンを左ジャブや左前蹴りで突き放していくシュウ。終盤には両者が左ジャブから右ストレートを同時に放つが、先に相手の顔面に届かせたのはグレゴリアンの方だ。

 2R、シュウは左ジャブからの左右ミドルを中心に手数を出すが、グレゴリアンの重たく速い一発一発を受けるたびに体が流れるようになる。グレゴリアンはパンチのコンビネーションで仕掛け、シュウがクリンチに逃れようとしたところで左右アッパーを振り抜く。

 これを何度も被弾したシュウは鼻から出血。グレゴリンアはさらに手数を増し、左右フックからの右ハイ、えぐるような右ボディーで、シュウに何度もロープを背負わせる。

 3R、シュウもタフさを発揮し、右ミドルからすかさず右ストレートをねじ込もうとするが、グレゴリンアの堅いガードをこじ開けることはできない。グレゴリアンは右ボディストレートでシュウの体をくの字に曲げさせ、直後に右フックと左アッパーの連打も顔面に叩き込む。

 シュウはうつろな表情で力なく左ジャブを放つが、そこからクリンチに持ち込もうとしたところで、グレゴリアンの強烈な右アッパーを被弾。この一撃でシュウの口からマウスピースが吹っ飛ぶ。グレゴリアンは終盤にもパンチをまとめるが、打たれ強いシュウは最後まで踏ん張った。

 勝敗の行方は判定に。相手を仕留め切ることができなかったものの、威力抜群のパンチとコンビネーションで終始試合を支配し続けたグレゴリアンが、ジャッジ全員から支持を受け、1年ぶりのGLORY復帰戦を勝利で飾った。

▶︎次ページ:もう一人のグレゴリアンが初防衛

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