■勝利を目指してガムシャラにやるのすらカッコいい選手になりたい

ーー対戦相手は、昨年7月の『ROAD FC 024 IN JAPAN』で、しなしさとこ選手と対戦したイ・イェジ（韓国/TEAM J）選手に決まりましたね。

「トシが倍近く違います（笑）。周りからはよく冷やかされますね。相手は子供だよって」

ーーしなし選手との試合はご覧になりましたか？

「はい、見ました。しなしさんに極めさせなかったので、それだけのポテンシャルがあるのかなって思います。あれから半年経っていますからね。このおばさんがどれだけ体力を戻せるのかと、向こうがどれだけポテンシャルを伸ばせるかの戦いだと思っています。きっちり勝たないといけないってプレッシャーは凄くあります」

ーープロデビュー戦にしてしなし選手を苦戦させたのを見て、関係者からの評価はとても高い選手です。

「めっちゃ動いていましたもんね。付け焼刃ではないくらい、めっちゃ反応がよかったです。昔、出てきたばかりのハム・ソヒ（韓国＝現在はUFCで活躍中）とやった時にボコボコにされているんですけれど、あのパターンじゃんって。あれはトラウマになっています」

ーーでも、小娘には負けないぞ、くらいの気持ちでいますよね？

「小娘というより、年齢的には娘のようなものですからね（笑）。でも、対戦相手云々よりも自分がどれだけ向かっていけるかどうか。綺麗な勝ち方にはこだわりたいんですが、しなしさんとの試合を見た感じだと逆にこっちもどれだけガムシャラになれるかだな、と思っています」

ーー勝ちパターンのイメージは出来ているんですか？

「いや、まだ何とも言えません。試合場に自分が立つことを、まだそんなにリアルにイメージ出来ていないんです。とにかく練習でやれることをしっかりやって、怯まずに立ち向かえば勝てるんじゃないかなって思っています」

ーー渡辺選手のファイトスタイルは、ケージ（金網に囲まれたリング）に向いていると思いますか？

「向いていると思います。多分、大丈夫です。ケージで試合をやったことはないんですが、エキシビションマッチをやったことがあって、リングよりも広いのは魅力です」

ーーストライカー（打撃主体の選手）よりもグラップラー（組み技主体の選手）の方がケージは向いているという話もありますよね？

「どうですかね？　私は大丈夫だと思います」

ーースタイル的にというよりも、性格的に向いているような気がします。

「なるほど（笑）。ケージって雰囲気的にもカッコいいじゃないですか。そのカッコいいケージの中で、カッコいい試合を見せられるように頑張ります。正直、今の私が絶対的に強いというのはない自覚はあります。でも、勝利を目指してガムシャラにやるのすらカッコいい選手になれたらと思います」

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