【月間ベストファイター・10月】9戦無敗で王者となった龍聖に決定、自身で明かす進化と今後

■今後は更なる強豪選手との戦いへ「経験値を積むこと。コンスタントに試合をしていきたい」

大差の判定勝利を収めたがKOを逃しうかない表情を見せた龍聖（2021年3月）

　これまで圧倒的な強さで勝ち進んできた龍聖だが、更なる強豪選手との対戦に向けて、進化すべき点も認識している。

　それは”経験値を積むこと”だ。これまでの試合で連続KO記録が途絶えた際には、悔しさを滲ませていた龍聖。KOへのこだわりは当然ながらあるが、現在は「判定だったことには経験だなと思います」と、着実に経験を積むことへの意識はある。

「試合はコンスタントにしていきたいですし、3R戦って延長も戦うという経験もしていきたい。今はKOが出来ているので、その機会は少ないけど相手がどんどん強くなってきますし、そういう試合が多くなるか分からないけど絶対あると思います」と、長いラウンドの戦いも含めて、経験を積んでいく構えだ。

　銀次戦は、3Rに銀次のパンチに対して、若干下がる場面も見受けられた龍聖。そのシーンを「疲れてきた時に、見せ方が悪いというのは思いました。ガード越しにパンチを貰って会場が沸いていたことが分かりました」と振り返る。そういった点を埋めていくためにも、今は試合数をこなすことが重要だと感じている。

■龍聖の見据える今後「強いヤツをぶっ飛ばしていってスターになる」、石井館長からは「魔裟斗に似ている。スターになれよ」

同門の松倉信太郎（左
）との記念撮影

　王者となった龍聖に今後について聞いてみた。「可能な限り強いヤツをぶっ飛ばしていって、自分がスターになりたい。みんなに認められていて、本当に有名で強い選手になりたいです」とコメント。具体的な舞台や相手に関しては特に考えていないというが、まずは戦っていない国内の強豪選手と拳を交えていく構えだ。

　K-1創始者である石井館長も龍聖の活躍に期待を寄せている。試合後、以前から親交のある館長の元へ、龍聖は訪れた。「おめでとう、そしてスターになれよということは言われましたね」と激励を受けた。館長からは「最初に魔裟斗を見た時と似ていると。ファイトスタイルも1番最初に見た時から似ていると言って頂きました」とスターになる存在として、太鼓判を押されている。

　ファンに向けては「僕はどんどん強くなって、もっと結果を残していって有名になります。応援してくれているファンの皆さん、家族、スポンサーの皆さんに応援してよかったと思ってもらえるように還元していきたい。また、僕と一緒にTRY HARD GYMを盛り上げて大きくしていきたいです。それを実現するために応援がもっと必要なので、これからも応援して欲しい。僕の活躍を楽しみにしてください」と語った。

■龍聖が受賞の喜びを語る