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【NJKF】国崇がイタリア王者に圧勝、白築杏奈はKOで2本目の世界王座を奪取

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2019/04/25(木)UP

ボディを攻め立てる国崇

NJKF拳之会主催興行
「NJKF2019 west 2nd」
2019年4月21日(日)岡山コンベンションセンター

▼ダブルメインイベントⅡ 日本vsイタリア ISKAムエタイ国際戦 58kg契約 3分5R ※ヒジあり
○国崇(NJKF拳之会/WKAムエタイ世界フェザー級王者)
判定3-0
●“Artigiano”ロベルト・パレスティーニ(イタリア/WFC世界フェザー級王者)

得意の左ボディがイタリア王者の腹をえぐる

 国崇はこれまで7つの王座戴冠経験がある超ベテランで、今回が93戦目。
 対するパレスティーニは、プロボクシングでもイタリア中部地区フェザー級国内公式ランキングに入るなどの実績を残している選手だ。

 1R、序盤から積極的に前に出て、得意の左ボディを叩き込んでいく国崇。パレスティーニもパンチを返すが、2Rには国崇はローから左ボディのコンビネーションでパレスティーニの足元をぐらつかせ、敵陣の青コーナーに詰めるとローと左右ボディで畳みかけ、ダウンを奪う。
 再開されると、国崇はすぐにまたニュートラルコーナーに追い込み、連打で2度目のダウンを奪取。場内は大歓声に包まれるが、残り時間が少なくこのラウンドは終了。

強打を返すパレスティーニ

 3R、国崇はとどめを刺すべく前進し、またも青コーナーに詰めてラッシュし攻勢に出るも、4Rは国崇の攻めにパンチを返す場面も増え、中盤には何発か被弾する。
 最終5R、KOで決めたい国崇はローから左右ボディ、ハイ、飛び込んでのヒジなどで攻め込む。パレスティーニは左目の下をカットし、終盤には国崇が飛びヒザ蹴りを繰り出すと客席は大きく沸く。しかし、最後までパレスティーニが倒れることはなく、終了のゴング。

 ラウンドマスト判定で、50-43、50-43、49-44と、2回のダウンを奪った国崇の勝利に。これで国崇は2004年の真二戦以来、地元・岡山県では全勝となる11勝目を挙げたが、追い込みながらも倒しきれなかった試合展開には苦い表情。
 
 試合後の控室では「攻め疲れもありましたが、途中から足があまり動かなくなって……ダメですね」と反省しきり。だが、プロ100戦目が見えるところまで来ており、今年2月にKO勝利を果たしたタイの「MAXムエタイ」ではタイトルマッチの話も来ているということで、「まだまだやりますんで」と、最後には笑顔を見せた。

 また試合に先立って、前ISKAムエタイ世界フェザー級王者である国崇がISKAの殿堂入りすることが発表され、ISKAより表彰状が授与された。
 ISKAの殿堂入りを認定されたのはジョルジオ・ペトロシアンに次いで2人目で、もちろん日本人では初。表彰セレモニーではピーター・アーツとボブ・サップのお祝いコメントも読み上げられた。同時にISKAのスーパー王者として認定された国崇には後日、記念ベルトも贈られるという。


パンチのラッシュをかける白築(左)

▼ダブルメインイベントⅠ ISKAムエタイ女子アトム級(48㎏)世界王座決定戦 3分5R ※ヒジあり
○白築杏奈(138KICKBOXING CLUB/前WPMF女子世界フライ級&NJKFミネルヴァライトフライ級王者)
TKO 2R 1分42秒 ※右ローキック
●“Sniper”ブランカ・ヘルナンデス(スペイン/ISKAスペイン アトム級2位)
 ※白築が新王者に

ムエタイ仕込みの蹴りを放つヘルナンデス

 白築は広島在住のキックボクサーで、16年にミネルヴァ・ライトフライ級王座を奪取。17年にはWPMF女子世界フライ級王座を戴冠するが、昨年12月の防衛戦で元WPMF世界女子ライトフライ級王者タノンチャック・ゲーオサムリットに2-0の判定で敗れ陥落した。今回は再起戦にして、2本目の世界王座挑戦となる。
 対するヘルナンデスはアマチュアでIAMTF世界47kg級王座を獲得し、その後タイに渡ってWMF世界47kg級王座も手にしている。

 1R、ミドルを出してくるヘルナンデスに対し、白築は前に出てミドルやパンチを繰り出す。ヘルナンデスも中盤にはスピードの乗ったミドルなどで攻めるが、白築はロー、ミドルからパンチ。

 2Rに入ると白築のローにヘルナンデスは体勢を崩す。勝機と見た白築はヘルナンデスを青コーナーに詰めて連打で追い込み、ボディがヒットするとヘルナンデスはしゃがみ込むようにダウン。
 何とか立ち上がるヘルナンデスだが、ローを受けると崩れ落ち、すぐにレフェリーが試合をストップ。白築は拳之会興行3戦全勝とともに、2本目の世界王座を獲得した。

 勝った直後は弾けるような笑顔を見せていた白築だったが、腰にベルトを巻かれ、マイクでジム会長や関係者への感謝を述べていると感極まり、涙に言葉を詰まらせた。


強打を振るう白神(右)

▼セミファイナル NJKF 70kg契約アグレッシブマッチ 3分3R+ex1 ※ヒジあり
○白神武央(NJKF拳之会/元WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級王者)
判定3-0
●こうた(NJKF TEAM武心會/NJKFスーパーウェルター級2位)

 元WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級王者で、元NJKF同級王者でもある二冠王の白神は現在6連敗と絶不調中。対するこうたは184cmの長身と長いリーチを武器に大阪大会を沸かせているランカーだ。
 
 前蹴りやテンカオ、ハイで有利に試合を進める白神は、1Rには右フック、2Rにはヒジをヒット。NJKF王座を見据えるこうたも、上位食いを狙って食い下がったものの及ばず、白神が判定勝利した。

 勝った白神は連敗から脱出し、安堵の表情を見せつつ「WBC王座も獲って海外でのタイトルマッチも経験して、次の目標をどこに置いたらいいか、探しているところですね」と語った。

(取材&写真:高崎計三)


▼第8試合 交流戦 バンタム級アグレッシブマッチ 3分3R+ex1 ※ヒジあり
○池上侑李(NJKF岩崎道場/NJKFフライ級4位)
TKO 1R 1分44秒
●福島達人(リアルディール)

▼第7試合 交流戦 65kg契約 アグレッシブマッチ 3分3R+ex1 ※ヒジあり
○佐野克海(NJKF拳之会/NJKFウェルター級7位)
TKO 2R 1分45秒
●MA-SHI(NJKF新日本拳法同志会/NJKF Sライト級8位)

▼第6試合 交流戦 68kg契約 アグレッシブマッチ 3分3R+ex1 ※ヒジあり
○龍威地(NJKF ARENA/NJKFウェルター級8位)
TKO 2R 1分28秒 ※パンチ
●☆HIRO☆(VERSUS/JKIウェルター級10位)

▼第5試合 交流戦 フライ級 3分3R
○清志(NJKF KTF)
TKO 1R 1分49秒 ※右ハイキック
●則武知宏(テツジム)

▼第4試合 交流戦 70kg契約 3分3R
○慎太郎(team Bonds)
TKO 1R 1分15秒※右ストレート
●RYOYA(NJKF 勇健塾)

▼第3試合 交流戦 55kg契約 3分3R
○湧也(BOSS GYM)
判定2-0
●優貴(OU-BU GYM)

▼第2試合 NJKF 51.5kg契約 3分3R
○PRINCE博(NJKF ARENA)
判定2-0
●小林広幸(NJKF 立真ジム)

▼第1試合 NJKFミネルヴァ ライトフライ級 2分3R
○鍵山奈穂(NJKF 岩崎道場)
判定2-0
●亜美(NJKF OGUNI-GYM)

オープニングファイト NEXT☆LEVEL

▼第3試合 ジュニア-45kg 2分2R+ex1
○末國龍汰(空修会館)
判定3-0
●岡崎聖矢(team Will)

▼第2試合 NJKFミネルヴァアマチュア 2分2R+ex1
○乾幸歩(team Bonds)
判定3-0
●三宅美優(NJKF拳之会)

▼第1試合 ジュニア-30kg 2分2R+ex1
○稲田晃大(NJKF拳之会)
判定3-0
●髙山翔星(武魂會)

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